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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

342

さてさて予想通りに暇な市場。
帰ろうかなー、と思っていると社長が今日から営業月間、と言い出た。
そういえば木曜はホテルまわりでお稽古お休みに、とお願いしたんだった。
先生もあの様子では忘れてるはず。
慌てて電話を入れる。
八重子先生が出てくれた。
いけないことを説明すると八重子先生も忘れてた様子。
前日に気づいてよかった。
先生に言っておいてくれるようだ。
しかし。
土曜まで会えないのか、ちょっと厳しいな。
とりあえず今日は休養日、身体を休めねばならん。
帰宅して風呂に入って寝ることにした。
後は夕方までぐっすりで、腹が減って目が覚める。
飯を食って、そしてまた寝る
ここ数日ずっと先生に触れていたから一日触れないことに違和感がある。
明日も、明後日もか。
土曜は…覚悟を決めておいてくれると良いな。
おやすみなさい。
さて出勤したらやっぱりダメだ、暇すぎる。
8時ごろには9時過ぎの雰囲気を漂わせている。
連休明けだし平日だしどうしようもない。
一旦帰宅してスーツに着替え、営業だ。
会社概要を10部、名刺を大量に持ってホテルへ。
価格交渉もするにはするがメインは購買ではなく料理する人たちだ。
どれほど手間を省けて良いものが持っていけるか。
種をまく作業だ。
とりあえず10軒まわって帰宅する。
げんなりとしたが気分を変えるためにジムに行くことにした。
定番のトレーニングをするがやはりここ暫くしてなかったから回数も落ちている。
今月は木曜はジム通うことにしよう。
身体を疲れさせて帰宅した。
きっと良く寝れるだろう。
布団に潜り込んで熟睡。
10時ごろ妙に温かく重いことに気づく。
また先生が気づかぬうちに来ていたらしい。
可愛いなあ。
「ん、起きちゃった?」
「うん。来ちゃったんですか」
「来ちゃったの。お稽古の後ね、こっち出てくる用が有ったから」
「泊まっても良いって?」
「明日お稽古もないから…いいでしょ?」
「うん。でも今日はしないけど」
「え、あの、期待して来たんじゃないわよ…」
「わかってるよ、照れてるあなた、可愛いなぁ」
「もうっ。寝ましょ、ね?」
「キスだけ」
ねだってキスをしてもらって先生を撫でて一緒に寝た。

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341

布団の中に二人もぐりこんで先生の胸に触れる。
摘んだりなでたりくすぐったりするたびにかすかな反応があり楽しい。
「ねぇ…」
「なんです?」
「…寝ちゃうわよ?」
「寝れちゃいますか。じゃこっち」
太腿の間に手を差し込む。
「こんなにしてて寝れるんですか?」
「ばか」
結構に先生の身体を堪能してそろそろ疲れたというので寝かすことに。
眠そうな先生も可愛いんだよな。
翌朝、やっぱり起きれない先生を置いて食事の支度。
今日は八重子先生と蔵整理の続きの予定。
ぶつくさ言ってるので俺が泊まった翌日は仕方ないですよと宥めた。
怪我してようとなかろうと朝は使い物にならない。
お昼ご飯を昼前に起きれた先生が作って食事をとる。
午後から草引きかな。
曇り空で少し冷えるが、汗かかなくて済むし。
「午後はどうします?」
「あんたは草むしり頼むよ。絹は蔵の整理手伝って」
「え、あ、そうね」
「だったらこれ使ってくださいね」
白い手袋とナイロンの手袋を鞄から出す。
こないだ買ったのを入れたままだった。
「ありがと。それじゃそろそろ」
はいはい。
「これかぶって」
麦藁帽子だ。
この間うなじがひりひりする、と言ったからだな。
黙々と草を引く。これは雑草じゃないって言ってたな。
あ、ひなげし。
外来種の奴。こんなところにも生えてるのか。
種が落ちないようにむしって捨てる。
少し冷えて、少し暗くなってきた。
玄関からただいまの声。
律君が帰ってきたようだ。
八重子先生と先生は気づいてなさそう。
「あー疲れたー。お母さん、お土産…あれ?」
「おかえりなさい。君のお母さんは蔵で整理してるよ」
「山沢さん…なんか…凄い格好」
「野良着姿? そういえば見たことなかったっけ?」
ははっ、と笑って草引きを再開する。
「えーとおばあちゃんは」
「八重子先生も蔵だよ」
帰った挨拶してくる、と蔵へ行ったようだ。
数分後先生が夕飯の買物に行く、と慌てて出て行った。
どうやら忘れてたらしい。
お夕飯までの間もうちょっと片付けてしまいまおう。
しばし熱中してると先生がお夕飯と呼びに来た。
腰を伸ばす。
着替えて手を洗って食卓へ。
「手抜きで御免ね」
「いや、おいしいです」
「うん結構いけるよね」
「勿論いつもの飯もうまいですが」
「おかわり」
手抜きでもそれなりのものを作れるのは長年主婦をしてるからかな。
おいしくいただいてごちそうさま。
台所を片付けて一服。
「お疲れ様。はい」
チョコとお茶をいただく。
「明日はお仕事なのよね?」
「そうです。で明後日がお稽古ですよね」
「そう。連休だと曜日の感覚がわからなくなるわよね。
 律、そんなとこで寝たら風邪引くわよ」
「んー…」
「部屋で寝なさいよ、お布団敷いてあげるから」
お母さんだなぁ。
「なぁに?」
「母親してるなぁと思って」
「母親だもの」
ほほ、と笑って布団を敷きに行った。
「律君、ほら起きて。布団敷いてくれたよ?」
ダメだなー、起きない。
「あんた悪いけど布団に入れてやってくれる?」
「良いですが服どうします?」
「絹に脱がさせたら良いよ」
ほいほい。
担いで部屋につれてって布団の上に転がした。
俺が脱がそうとしたらそれはちょっとと言われて。
先生がズボンのボタンとチャックを外して脱がせてる。
なんだかなぁ…。
へんな光景に見えてしまうのは俺がそういう目で見るからだよね。
シャツも脱がせてパジャマを着せて。
孝弘さんで慣れたらしい。
ここまでやってまだ寝てる律君も凄い。
一緒に居間へ戻って少し喋って。
そろそろ、と帰宅することにした。
「気をつけてね。また明後日来て頂戴ね」
「はい、じゃまたです」
離れ難いけど仕方ない。
電車を乗り継いで帰宅し、着替えてすぐに寝た。

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340

疲れを何とか回復した朝。出勤。
競り中に地震、少し慌てたが…まぁなんともなく。
事務方は大変そうだったけど。
朝は少しばたつく。
でもその後は暇になった。
悠々と仕事を終えて帰宅する。
シャワーを浴びてから先生のお宅へ。
「いらっしゃい。ご飯食べてきたの?」
「はい。食べてきてます」
「じゃ、早速だけどお稽古しようかねえ」
先生方も早々に食べちゃったらしい。
「そういえば朝方の地震、大丈夫でした?」
「ちょっと揺れただけよ」
「あんたのとこは結構揺れたんだろ」
「それなりに。ちょっと驚きました。でもなんともないですよ」
「絹が電話、っていったけど止めたんだよ」
「ああ、地震とかの後ってどうせ繋がりませんよね」
「心配はしてたのよ?」
「ありがとうございます」
用意をしてお稽古スタート。
いくつかの種類をする。
先生は指の傷があるため台所も草取りも出来ない。
必然的に俺の稽古だ。
お稽古の合間合間に話をする。
八重子先生はどうやら連休中に草取りと蔵整理を完全にしたかったらしい。
が、先生の怪我で半分くらいしか終れてないのが不満だそうだ。
「怪我しちゃったものは仕方ありませんよ」
「でもねぇ予定がって言われちゃったの」
「来週、もう少し手伝いますよ」
「ごめんね」
「早く治ると良いですね。後で傷見せてください」
「ありがと。じゃ次は何しようかしら」
「時間、まだありますし台子したいです」
「じゃ出してきて」
台子を出して組み立てて皆具を定位置に。
それからお稽古。
少し迷ったり悩んだり。
都度つど厳し目の指導をしていただいてると八重子先生がきた。
「あんたらもうそろそろご飯にするよ」
何度かお稽古するうちに日が暮れてたらしい。
急いで片付ける。
火の始末だけは念入りに。
ご飯何かなー。
横で茶入や棗を仕舞ってる先生が綺麗でついキスして叱られた。
でもなー真剣な顔してるときの顔、素敵なんだよな。
「早く片付けなさい。ここではダメって言ってるでしょ」
「はーい」
コツン、と額にこぶしを当てられた。
てきぱきと片付けて台所に行く。
先生と配膳。
今日は肉じゃがだ。
それも牛肉で。
俺が牛肉の肉じゃがが好きだといってたからだそうだ。
凄く嬉しい。しっかり餌付けされてるなぁ、なんて思いつつ。
「そういや律君はいつ帰ってくるんですか?」
「明日の夕方って言ってたっけねえ?」
「多分そう言ってたような気がするけど…どうだったかしらね」
折角兜が飾ってあるのに本人が居ないとはね。
「そういえば昔かぶってみたことあるなぁ」
「あら、山沢さんがかぶるの? 見てみたいわねえ」
「っていくらなんでももう無理ですよ」
頭に載せられてしまった。
先生は俺でひとしきり遊んでそろそろお風呂と言っている。
兜をなおして先生とお風呂。
菖蒲湯だ。
お風呂で先生を洗い、お湯に浸かる。
気持ち良い。
「ここ何年、いや十年以上こんなの入ってないなぁ」
「男の子が居ないおうちならそうかもしれないわねえ」
「最近は一人暮らしですし」
「銭湯とか行かないの?」
「ああ、そういえば冬至のときは銭湯に行ってました。ゆず湯」
暖まったので湯から出て先生の背中を拭いた。
風呂場から出る前にキスを。
後は布団の中で、と言うことで浴衣を着て先生は居間へ。
俺は部屋へ寄ってから先生のもとへ。
「はい手ー出して」
一昨日貼った分は結構ふやけてしまっている。開封して匂いも確認。
膿んでないね。
くっついてきてるから水で洗って拭きとって密閉。
八重子先生が覗き込んでいる。
「結構きれいについてきたねえ」
「縫うより綺麗にくっつきますよね。膿む心配がないならこれが良いですよ」
暫くテレビを見てくつろいで。
そろそろ寝ようという話になる。
「じゃ戸締り見てきます」
「火の元確かめてくるわ」
ぱたぱたと確認しに行ってお勝手も確認する。
さて寝ましょ寝ましょ。

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339

布団を敷く。
先生を引き寄せると良い匂いがする。
シャンプーとか一緒なのに。
胸をまさぐり、していいか聞く。
布団に入ってから、と言うのでもぐりこんだ。
先生も入ってきたのでキスする。
今日は少々痕つけたところで構うまい。
律君居ないし。
乳房や腹、太腿にキスマークをつける。
手をやると結構に濡れていて嬉しくなった。
少し音を立てて弄るとダメという。
そういうけど気持ち良さそうで。
俺の手をかんだり、爪を立てたりして我慢してかすかに喘いで。
ぞくぞくするくらい綺麗で色っぽくて。
何度か逝かせたら満足した。
汗が冷えないうちに寝かせて、俺も昼の疲れでよく寝た。
朝はいつものように先生を置いて朝ごはんの用意。
八重子先生と二人。
「あんた明日は仕事?」
「そうなんですよ」
「終ったらおいで。お稽古するから」
「いいんですか? じゃお言葉に甘えます」
今日の予定はと聞けば蔵の片付け。
朝御飯終わりしだい。
ということでさっさと朝飯を食って蔵へ。
先生はまだ寝ている。
八重子先生に、あれをここに仕舞ってこれはこっちへと指示を受けつつ。
「男手じゃないけど助かるよ。重いから辛くてね」
「もう数年もしたら律君も重いもの軽々と持つようになりますよ。まだ途上でしょう」
「律じゃ茶道具はわからないからねえ」
「まったく?」
「興味ないみたいだよ」
「勿体無いなぁ。けど家でやってるとそんなものかもしれませんね」
昼前、そろそろお昼の支度しないと、と思ったら先生が呼びに来た。
いつの間にか起きてたらしい。
ん、先生の頬に枕のあとが。
指摘すると俺の顔には埃をこすった痕がついてると。
八重子先生が手を洗って着替えに行き、俺はついでに洗顔も。
着替えて食卓に着く。
孝弘さんがまたもや出てるのでスパゲティだ。
クリームパスタってやつだな。
残ってた塩鮭、水菜。
「お味噌入ってるのよ」
へぇ、うまいなぁ。
色々作るよね。
ふぅふぅいって食べ終わる。
ご馳走様をして洗い物。
「あ、お鍋とか洗ってないからよろしくね」
台所に行くと散乱はしてないものの洗い物は残してある。
八重子先生が見たら怒りそうだ。
それとも傷が治るまでは八重子先生も大目に見るかな?
綺麗さっぱり洗ってお茶を頂いて一服したら先生は掃き掃除、俺らは蔵整理再開だ。
夕方、日が暮れるまでかかってようやく目処がついた。
「お風呂、お湯張ってあるから入って」
先生から声がかかり一番風呂をいただく。
すっきりしてからお夕飯を手伝い、風呂上りの八重子先生と孝弘さん、先生で食べた。
「じゃ、俺そろそろ帰ります」
「お疲れ様。また明日ね」
今晩の洗い物は八重子先生がするらしい。
電車に揺られて睡魔に誘われる。
帰宅してベッドになだれ込みたいのを我慢して脱いでハンガーにかける。
ベッドに倒れこんでお休みなさい。

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338

良く寝られなかったようでよく寝返りを打っていた。
ということで布団に置き去りにして朝食を作る。
途中八重子先生が帰ってきたのでお茶碗とか出してもらった。
「絹は?」
「あまり寝られなかったみたいなので布団の中ですよ」
どうせ怪我してるし水触らせられんし。
ご飯が出来たから俺は孝弘さん、八重子先生は先生を呼びに行った。
4人で朝飯を食って八重子先生も通常通りに。
先生はまだちょっと屈託のある顔してるけれど。
洗い物をしたら後は家事だ。
洗濯物を畳んで干す。
下着は八重子先生がすることにして。
天気が良いから昼過ぎには乾くかもしれない。
先生はその間に掃き掃除をしている。
それくらいなら怪我には触らないだろう。
雑巾がけは俺が。
「お昼ご飯どうするー?」
「わしはいらん」
「あら」
「ちょっと出てくる。夕方か夜になる」
何か大物見つけたかな。
「山沢さんあんた何が食べたい?」
「んー…三人、明日お稽古はない……焼肉とかどうですか」
「あら、長いこと行ってないわね」
「そうだね、たまにはいいかも」
「じゃあ着替えるわ。山沢さん、手伝って頂戴」
さっきは八重子先生に手伝ってもらったらしい。
洗える小紋に着替えて帯も洗えるものに。
焼肉も着物で行くのか、凄いな。
八重子先生お勧めの焼肉やさんについた。
肉屋が経営しているらしい。
とりあえず6人前ほどロースやランプなどを頼む。
焼き野菜とかサラダも。
先生方はあまり食べなくて俺は沢山食べる。
「ほら、もっと野菜食べなさい」
先生が俺の更に椎茸やら獅子唐を次から次へと入れてくる。
帰ったら草引きしないと、と仰る。
「だめだめ、傷によくない。俺がやります」
「そんなの悪いわよ」
「治りにくくなってる自覚あるっていってたじゃないですか。とっとと治しましょ」
ということで肉を先生にも食わせる。
良質のたんぱく質を取って早く治すべし。
俺が誘ったので、と支払いを済ませて帰る。
午後は草むしりだ。
野良着に着替えて広い庭の草を取る。
先生にそれは雑草じゃないのっとか言われつつ。
気づいたら夕暮れで八重子先生がご飯できたと呼んでいる。
なにかなー♪
着替えて手を洗って食卓につく。
今日は昼しっかり食べたから軽め、と先生方は野菜中心だ。
俺と孝弘さんにはピーマンの肉詰めがついてきている。
美味しくすべてを食べてごちそうさま。
一服したら風呂だ。
八重子先生と孝弘さんが上がったので先生を連れて風呂に入る。
洗ってあげて風呂から出す。
それから俺。
そして風呂を洗って出た。
ちゃんと八重子先生が浴衣を置いといてくれてた。
羽織って部屋へ寄り、居間へ。
「はい、先生。手」
「先に髪乾かしたら?」
「すぐ済みますから」
昨日のを剥がして傷の状態を見る。
化膿してそうな兆候はないね。
新しいもので密閉。
ごみを捨ててから頭を拭く。
髪が短いから寝る頃には乾いてしまう。
「明日爪切らなきゃ…」
ん?
ほら、と足の爪を見せてくる。
「随分伸びちゃってたわ」
「ほんとだねぇ」
「手の爪は家事してるとあまり伸びませんよねえ」
しかし夜爪はやっぱり切らないんだな。
戸締りに立ったついでに火の元を確認して戻る。
「さ、寝ましょうか」
「そうね。お母さんおやすみなさい」
「ん、おやすみ」
「おやすみなさい」
部屋に連れ立つ。

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