忍者ブログ
百鬼夜行抄 二次創作

let

伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

19

翌日、絹先生から携帯にお電話をいただく。
食事の件だ。
京懐石があれば、という。
あのあたりだと、なだ万とかあったような気が…。
「ちょっと遠くてよろしければ辻留、柿傅、三友居などありますがどうします?」
なに、そこまでは肩がこる?了解。
いくつか要望を聞いて本日在宅か聞き、電話を切る。
会社の人にお勧めの京懐石を聞くと、そのあたりで一つ二つ出てきた。
詳細をプリントアウトする。
あの家パソコンないからなあ。律君が壊しちゃうんだろうな。
俺の使ってないノート置いとこうかな。リモートツールいれて。
仕事もそろそろ良い時間だ、帰ろう。
帰宅し、着替えてから資料を持って先生のお宅へ。
「お邪魔します」
「はいはい」
あれ?律君だ。
「ごめんなさい、母、ちょっと今出ちゃいまして」
「ありゃ。じゃあ八重子先生はおられるかな」
「あ、いますいます、どうぞ」
迎え入れてもらう。八重子先生は庭に居られた。
横まで行ってみると茶花の手入れをされている様子だ。
「ああ、山沢さん。どうしたんだい?」
芝居の後の食事の件についてとりあえず資料持ってきたのだが、
絹先生が不在なのでどうしようかと。
すぐ戻ってくるとのことで待たせてもらうことにした。
昼は暖かくて良い日和だなあ。
パタパタと足音がして、
「ごめんなさい、山沢さん、待ったでしょ?」
と絹先生が走りこんできた。そんなに焦らなくて良いのに。
そういうとこ、可愛いよな。
「時間を決めて来た訳ではないですし、気にしないでください」
もうちょっと待てる?というので待っていることにした。
八重子先生がお茶を入れてくださり、向いに座られた。
お茶が熱い…。
「町内の方で揉め事があってねえ、ちょっとばたばたしてるんだよ」
へえ、町内ねえ。
「昔うちに来てたお弟子さんと、うちの町内の方が不倫してたらしくてねぇ、
 駆け落ちだってさ」
へぇぇ!駆け落ち?
「で、なんで絹先生が?」
「昔絹に粉かけてたんだよ、その人」
あー…そういうことか。
「良かったですねえ、そんなのに引っかからなくて」
本当だよ、とかなんとか話していると戻ってこられた。
ハイお茶、と絹先生にもお茶が出る。
私のもそろそろぬるいはずだ。一口いただく。
「疲れちゃったわあ」
「肩、揉みましょうか?」
頼める?というので揉んでいると八重子先生がぎょっとしている。
「お母さん?」
あ、見た感じ男が娘の肩をもんでいるという変な光景か。
絹先生は気にせず愚痴っておられる。
「お母さんちょっと えっ」
律君が驚いている。うん、変な光景だね(笑)
胸にあるツボ押してるもんね、今ね。
「あら、どうしたの?」
うん、素だね、絹先生。どういう風に見えてるのかわかってない(笑)
肩をぽんぽん叩き、終了。
律君もただの肩揉みと気づいたようだ。用件は今日遅くなるというだけだった。
さてさて、愚痴も終わったようだし、本件に入ろうじゃないか。
メシはどこに行こうかねー。
仮の案として二件ほど見せる。ほん近くにある京懐石のお店と、ちょっと遠い店。
ほん近くの方が良いかな?と決まった。
時間は7時スタートで。早く幕が降りても喫茶店よれば30分潰せるかな。
その場で予約を取る。OK、すぐ取れた。
ということで本案件終わり。
明日のお稽古ですることなどの話をして、3時過ぎに帰った。

拍手[1回]

PR