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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

101

電車に乗り15分、越後湯沢へ。
湯の街、湯沢。
一応宿は取ってある。
だけど夜9時になったら先生をお返しせねばならない。
本日の一人寝は確定事項である。
宿に行く前にで駒子の湯へ。
脱衣所で男性はあちらです、などといわれ先生にすごく笑われる。
今日は女物のスーツなのになあ…。
ざんぶりと湯を楽しんで、あたたまって。
それから宿へ移動する。
駅から5分もかからないここにしたのはやはり利便性だ。
先生をお返しする段になって離れ難くとも、なんとか新幹線に間に合わせることが可能。
中々に良い宿で、普通に先生と泊まりたくなってしまった。
部屋に露天風呂もついている。
まずは大浴場のお風呂へ。
気持ちが良い。やはり宿の風呂のほうが落ち着くね。
「あら…もうこんなに薄くなってるわねえ…」
胸の噛み痕か。
「部屋に戻ったらまた噛みますか?」
「そうね、浮気されちゃ嫌だもの」
「…まぁいいか」
「なぁに?」
「なんでもありませんよ。しかし、綺麗ですね、先生」
「あら、嬉しいわ」
「肌も綺麗だし、白いし。だから温まるとピンクになる」
あ、顔も赤くなった。
パシャッと音をさせて先生が私の肩に手を置いて。
「ね、帰る前に…」
ガラガラッ!
先生は慌てて俺から離れた。
うう、他の宿泊客かっ。
「そろそろ上がりますか?」
「うん、そうしましょ」
体を拭いて、ふと見ると先生、背中が拭けてない。
さっと拭いてあげて浴衣を羽織らせる。
部屋に戻って布団にごろりと転がると先生が上に乗っかってきた。
「なんだ、さっきの帰る前にって、してほしいってことでしたか?」
「恥ずかしいわ…」
「可愛いな。壊してしまいたくなる」
求められることの嬉しさよ。
わかっているのかな、こんなに嬉しいのを。
「でもね、もう少しでメシの時間なんですよね」
「あら?あらそうなの?」
「そうなんです、だから食べた後に、ね?」
「じゃ着替えないといけないわね」
宿の浴衣ではだめかというと、はだけたときに私以外に見せるのが嫌という。
なんという嬉しがらせを言うんだ。
もうなんというか、言葉に出来ない。
あ、わかった、こういう時に格好いいことの一つも言えないから不安を抱かれるのか。
「後でたっぷり見せてくださいね」
「…ばかねえ。ほら山沢さんも着替えて」
「ん?俺も?」
「だってあなたのも見せたくないもの」
あ、さいですか。ささっと着替えて一緒に飯を食べに行く。
おお、和食かと思ったらちょっと違った。
ワインにするかお酒にするか。
お酒だなお酒。
軽くいただいてご飯を食べて。美味しいなあ。
先生も嬉しそうに食べていて幸せを感じる。

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Dark Side

こんな私はこの人にしか見せない

だから、
こんなこの人も私にだけ見せて欲しい

舌と指が私を苛む
そのさなかにふと思う

その貌を、
他の誰かに見せるの?

私にしてるようなこと
他の誰かにもするの?

こうして私の窪みをなぞる様に
誰かの窪みも愛するの?

その誰かは
私よりこの人に反応するの?

この人が欲しいのは、
本当はその誰かみたいな、
甘えた様な声や懇願する様な声、
溢れ出す蜜や包み込む強さなんじゃないかしら?

…嫌だわ
こんな気持ち、醜いわ

頭では分かってるのに
感情がついていかない

私の身体だけが欲しいの?
私はこの人の何が欲しいの?

そんな事を考える自分が怖い

だから…
だから今のこの快楽にしがみ付く

…見てはいや
でもちゃんと感じて

私の声を聴いて
私の中の温度を感じて

私を感じて
私を忘れないで

私をこんなにした、
貴女を
私は絶対に忘れないから





(Rさんに書いていただきました)

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Side 絹

他人の舌が私を責める

身の毛もよだつ程の恐怖

なのにどうして
あの人の舌には…

身の毛もよだつ程の快楽を感じるんだろう…

私も知らない私が引きずり出される
こんな私、誰にも知られたくないのに

私の意思なんて無視して
私の中の「女」が悦ぶ

私の一部のはずなのに
制御ができない

何故この人なの?

愛なんかじゃない
私は、あの人を愛してる

でも…でも…
この人が…
この人がしてくれることが…
私、好きだわ…

全力で振り払いたいのに
全力で味わいたい

段々何も考えられなくなる

最後の意思を振り絞る
「そんなのだめよ…」

言ったそばから流されて

知らない感覚へ放り出される

こんな私…
この人にしか…知られたくない…





(Rさんに書いていただきました)

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100

朝、暗いうちに起きる。
今日は市場見学だ。
寝ている先生の唇にキスをして部屋に置いて行く。
中央市場に着く。
なるほど、新築したというだけ有って綺麗だ。
店舗のブースも広く、通路も広い。
先に連絡してあったのでせり場や店舗なども案内していただいた。
だけど仲卸業者が少ないことに驚いた。
たった17しかない。
「築地や京都と比べると少ないでしょうが地方ですから」
まあ、たしかにそうなんだろうけど。
業者が少なくて土地が広いから1店舗あたりが広いのか。
荷物がなくて暇な日は閑散として嫌だろうなあ。
そしてやはりここでもスーパーの直接取引が問題となって居るようだ。
どこも抱える問題は似たり寄ったり。
さて入荷するものはやはり東北・北海道のものが多いとか。
地物はそこまではないのかと思ったがただの時化だった。
色々と仲卸や大卸のお話を伺う。
10時半ごろ、お客さんたちも引けたようなので見学を終了して戻ることにした。
ああ、疲れた!
部屋に戻ると先生はもうちゃんと着物を着て化粧もしていて、綺麗だ。
「先生、綺麗ですね。ただいま。ちょっと待っててくださいね」
服を着替えてスーツ姿に戻る。
昨日買って置いた利休バッグに先生の財布の入ったバッグや化粧品などを入れて貰い、
湯沢からそのまま先生が帰れるように用意した。
「さて、と。忘れ物はないですね、パンツとパジャマは後日お届けしますから」
「そうね、多分ないわよ」
「で、先に飯食って塩沢行って湯沢行きます?」
「うーん、お腹すいちゃったしそれでいいわ」
「どこ行きます?」
「おそば食べたいわ。へぎそば、ここのあたりの名産よね?」
「はいはい、じゃ一度表通り出ましょう。ちょっとうまい店があるらしいんで」
一旦ホテルから出て駅前の通りへ向かい右折。
ほんとに近くにあった。
先生は天麩羅そば、私はそば御膳。
天麩羅そばは天麩羅が乗っているのではなく別の皿で出てくる。ざるそば方式だ。
私の頼んだものはそばと、丼物のセット。
ご飯を少なめにしてもらいひれカツ丼でお願いした。
お酒も頼み、昼酒うまいなあ。
満腹・ほろ酔い機嫌で塩沢まで。
新幹線に乗って浦佐で下車、乗り換えて塩沢へ。
うお、寒い!
聞くとあちらとは3度くらい違うらしい。
まっすぐ行って一本目を左折して直進、右手角にあると聞いてその通り歩くと有った。
織物体験も出来るようだ。
少しやってみるが中々に難しい。
いざり機もあり、上布を作るのに使うそうだ。
塩沢はいわゆる厩機を使うそうである。
西陣はすでに手織機ではなく力織機を使っている。
力織機は量産には良いのだが、上布のような湿度管理が必要なものは織れないらしい。
十日町小唄に有るように雪の間はいざり機や高機に座って織るものなんだろう。
ここと十日町はそう離れていない、似たようなものだろう。
まあどこも後継者不足、手間を考えると反物の価格が上がるのも仕方ない話といえる。
納得しつつ、反物も見せていただく。
さすがの本塩沢。
これ、いいな。と思うと先生も気になっていたようだ。
先生の肩に当てて貰うと顔映りもいい。
だけどあちらの人が首をひねる。いくつか出してきてくれた。
そのいくつかを当てると更に良い、うんと先生に合う物があった。
これでいくら?仕立て込みで25?買った!
採寸してもらい、前幅を少し広めにお願いするのはお茶の人ならでは。
勿論パールトーン加工や胴裏八掛も良いものをお願いする。
後日先生のお宅に送ってくださるそうだ。
私は私で気に入った反物を買う。
「それは8万5千円、B反だけど貴方の体格なら隠れますよ」
安い。どの辺がB反?と思うとちょうど帯で隠れるようなところに柄の乱れ。
こんな程度でB反扱いか。
反物としては流通させられなくて仕立て上がりなら流通させられる。
けれど仕立て上がりにするには勿体無い織地だからB反で売ってるらしい。
八重子先生にも何か買いましょうと言うと、バッグを買って欲しいといわれた。
本塩沢のバッグ、へぇ。
ついでにストールを買った。
お買物も終えて、湯沢に向かうことにする。
記念館を出てさっきのストールを先生に纏わせる。
外寒いしね。

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99

先生がその指をぺろりと舐めた。
そのまま指と舌と、先生の舌を絡めて。
先生の舌から指に糸を引いて、その指をまた俺が舐めて。
「意外と…ぬめりって取れないのね」
「ちょっ、今更何を。何度も舐めさせてるでしょう、あなたの」
「だって舐めてる間にあなた色々するから!そんなこと気づいてなかったのよ」
にゅるっと先生の汁を掬って口へ持って行く。
「じゃ、ゆっくり舐めてみて?」
「いやよ、恥ずかしいわ」
そう言ってる先生の口に指を滑り込ませる。
しばらく舐めさせて、指を抜く。
「ほんとに中々取れないのねぇ」
「糸を引くほどの時はそんなもんですよ」
「あら、じゃ山沢さんもそれくらい、良いの?」
「ま、そういうことですね」
先生が私の股間にまた手をやり、ぬめりを楽しんでいる。
「すごい…熱い、ねえ、私のもこうなってるの?」
「そうですよ、熱くて軟らかくて滑らかで。自分で触って御覧なさい」
先生は自分の股間に手をやり、まさぐっている。
いいところに触れてしまったようで慌てるのが可愛らしい。
悪戯っぽい顔をしてこちらを見る、これはやばい。
くっ、自分のいいところは相手のいいところと気づいたらしく、私の突起を弄る。
我慢して耳元で囁く。
「酷いこと、されたいんでしたっけ?してあげましょうか?」
あ、弄る手が止まった。
刺激されてむずむずしてしまったじゃないか、あとで風呂で抜くか。
「私を弄ってないで自分でしてごらん、見てあげる」
「恥ずかしいから嫌よ、ね、お願い」
ぬめってぐちょぐちょの指で私の手を取り、先生の股間に導く。
自分で触れてるうちに再度したくなったらしい。
しょうがないなぁ。と沢山愛してあげた。
「シャワー、浴びてきたらどうです?汗かいてるでしょう」
「一緒に入りましょ、ねえ、いいでしょ?」
ねだる可愛さに一緒に浴びることにした。
シングルの風呂はトイレ一体型だったがスーペリアはちゃんと風呂だ。
「もう、せっかく流してるのに!」
風呂でも少し愛撫して怒られるほどに楽しんでしまった。
ベッドに戻ると先生に早く寝なさいと撫で付けられる。
「明日も早いんでしょう?」
確かに早いけど明日一日くっついたらあとは木曜の夜までお預け、と思うと。
と言ったところ。
「いつもと同じでしょ。火曜にお稽古に来て、木曜にお稽古にくるんだから」
そういえばそうだった。
「でも嬉しいわ、そんなに一緒に居たいって思ってくれるなんて」
「恋人なんですから当然でしょう」
「恋人…」
「違いました? 先生はただの浮気のつもりでした?」
「えっ?あっ違うのよ、拗ねないで!そうじゃなくて恋人って言葉が新鮮だったから」
「ああ良かった、ただの遊び、浮気って言われたらどうしようかと」
「ばかね、そんなわけないじゃない。ほら早く寝なさい」
「はい…」
頭を撫でられていい気分で寝た。

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