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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

418

翌日、仕事の後気が向いて飯田橋へ。
青森の産直ショップへ入った。
りんごチップスやジュース、地酒。
2万ほど散在してから先生のお宅へ足を運んだ。
お勝手から入りジュースを冷やし酒はケースの空いているところに入れた。
居間に顔を出す。
「今日は」
「あぁ山沢さん」
「あら、いつのまにきたの?」
「今です。どうぞ、これ」
「なぁに? りんごのお菓子?」
「たまにこういうの食べたくなるんですよね。沢山買ったのでおすそ分け」
「有難う。お稽古していく?」
「この格好で?」
「あんた着替えておいで。してあげるよ」
遠慮したい。月曜は上級だし。
と思ったが先生の食後、部屋に連れて行かれて着替えさせられてしまった。
今日は八重子先生がメインでお稽古。
円真や真の行のお稽古のお客役をして、私の番。
当然ながらいつものごとく叱られる。
他の生徒さんがちょっと心配そう。
今日は上級と限定されているだけに人数は少なく、いつもより早めに稽古が終る。
水屋の片付けを手伝って居間に戻った。
「あぁ疲れた」
「疲れちゃったわ」
お二人ともやはり上級は疲れるのか。
暫く一服されて先生がご飯作ろうと立たれたが八重子先生に止められた。
顔色良くないからなぁ。
俺と八重子先生で作ることにして先生を少し休ませる。
着替えてから今日は簡単なものを、と仰った。
鉄分多目メニュー。
空芯菜の炒め物に小松菜の豆乳スープ、ひじきのチャーハン。
…洋風?
おいしいからいいか。
食卓を片付けて孝弘さんを呼ぶ。
そろそろ律君も帰ってくるはずだ。
配膳を済ませた頃ただいまの声。
「おかえり、ご飯できてるから手を洗ってきなさいよ」
「はーい」
律君が座って、いただきます。
先生はボツボツ食べている。
「あれ、そういえば今日なんで山沢さんいるの?」
「いやぁおいしいもののお裾分けに寄ったんだよね」
「あ、だからそんな格好なんですね」
「後で食べて。りんごのドライフルーツ」
「パリパリしたやつですか」
「いやもっちりしてる半生タイプ」
「へぇおいしそうだな」
なんて会話をして食事を終った。
台所を片付けて辞去する。
やっぱり先生は帰らせたくなさそうで俺のシャツの裾を掴む。
髪を撫でて、明日来るからと宥めすかして帰宅した。
疲れた。
もう寝よう。
おやすみなさい。

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417

朝になって先生の寝顔を暫く楽しんで、先に台所へ行った。
ご飯を炊いて鮭を焼き、だし巻を焼いてお味噌汁を作り、お漬物を刻む。
「あら、あんたいつ帰ったの」
「昨晩の間に戻ってましたよ、あと何か作りましょうか?」
「いやいいよ、これで。絹は?」
「まだ寝てらっしゃいましたよ。多分今日からアレでしょ、眠いと思いますよ」
「あぁ」
合点が行ったようだ。
食卓を片付けてお茶碗などの支度をしてもらった頃、お客様も起きてきたようだ。
八重子先生と手分けして配膳し、律君を起こし孝弘さんを呼びに行く。
「あら絹ちゃんは?」
「うん、ちょっとね、今朝は」
八重子先生が濁して食事を始める。
「おばあちゃんこの玉子焼き…」
「あら、だし巻じゃない。珍しいもの作るわねぇ」
「本当だねぇ、玉子焼きじゃないね」
「あぁまた山沢さんが作ったんだ?」
「この子朝早いからね、起きたらほとんど出来てたよ」
「さすが魚屋さんねえ」
律君が卵を全部食べられず残し、それを孝弘さんが食べた。
食後の洗い物。
終ってから先生を伺いに寝間に入る。
良く寝ていて気持ち良さそうだ。
昼までに起きるかな?
ふふ、可愛いなぁ。
穏やかな寝息。
居間に戻ると八重子先生から買物を頼まれた。
快く受けて出た。まだ午前中だから暑さはマシ。
夕飯の分も買物をして帰宅した。
先生はまだ寝てるとか。
よっぽど疲れたか。
あちらの家から昨日の着物やシーツを回収し、洗った。
昼からで十分乾くだろう。
というのも昨日はシルックだったからだ。
楽だよね、洗える着物。
畳んで皺を伸ばし干して行く。
お昼ご飯を作ってもうそろそろと先生を八重子先生が起こしに行ったが…。
ダメだった様だ。
お昼ご飯を食べてお客様は帰られた。
再度先生の寝顔をのぞきに行くと、やっと起きた。
「ん、暑~い、何時なのぉ」
「もー1時半ですよ。腹減ってませんか?」
「あら? もうそんな時間? お客様は」
「帰られました」
「あらららー」
くぅ、と腹の虫が聞こえて先生が恥ずかしげ。
「何作りましょ?」
「えぇーっと…サンドイッチ」
「はいはい、何の具が良いですか」
「野菜。と卵」
「わかりました。着替えてて」
台所に戻ってパンを切り卵を甘く焼いた。
からしマヨではさもう。
居間に出てきた気配がしたのでコーヒーを入れて、サンドイッチを持って出た。
「今日から生理でしょう? 先生」
「あ、うん。どうして?」
「なんとなく。それにそろそろ月末だし」
「あぁ、そうね」
おいしい、とサンドイッチを食べる先生が可愛らしい。
にこにこして見てしまう。
玄関を開ける音、八重子先生が帰ってきた。
「おかえりなさい」
「はいはい、おそよう」
「早くないからですか、ははは」
ちょっと恥ずかしげで申し訳なさげに食べてる姿も良いね。
「あんた自分で片付けなさいよ」
なんて八重子先生が先生に言っている。
板の間だから足が冷えるし、と俺が回収して洗った。
「暑いから良いのに…」
と引き止められたけどこれくらい別に面倒とは思わない。
甘やかしすぎと後で八重子先生に叱られたが…良いじゃないか。
恋人は甘やかすものさ。
夕方まで団欒して洗濯物を取り込む。
すっかり乾いていて先生が畳んで箪笥に仕舞った。
「さてと。ご飯つくろうかねえ」
「そうですね、先生はそのままそのまま」
八重子先生指示の元夕飯を作る。
肉じゃが。今日は俺が買物してるから牛肉。
ずいき。わかめと胡瓜の酢の物。
根野菜と肉のオイスターソース炒め。
後は常備菜を少し。
先生に食卓を片付けて配膳をして貰い、俺は二人を呼びにたった。
丁度離れに二人とも居てくれて助かった。
ご飯を食べて先生たちがくつろいでる雰囲気を楽しみつつも夜が更けてきた。
帰れらねばなるまい。
ちょっと先生は帰したくなさそうで。
「明日…来て欲しいなら昼にメールしてくれたら来ますから」
「いいの?」
「ええ、あなたがそうして欲しいなら」
「わかったわ。じゃ今日は…諦めるわね」
頭をちょっと撫でて別れた。
帰宅してすぐに寝る。
眠い。
おやすみなさい。

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416

翌朝出勤して仕事をこなし先生のお宅へ。
今日は抱いていい日。
少し浮き浮きとしてお宅に着いてお稽古の補佐をする。
終わりに近づいた頃、来客があった。
八重子先生がお相手をしている。
俺のお稽古を済ませ先生がお夕飯の続きを。
水屋を一人で片付けた。
終って台所を伺うと来客が泊まられるそうで一緒にお夕飯をとることに。
相変わらずおいしいおかず。
今日は俺が持ってきた鯛とハモ、マグロ、オコゼ、アジをお造りにしてある。
「あら、八重ちゃん良いもの食べてるわねえ」
「この子、魚屋さんだから持ってきてくれるのよ」
「お弟子さん? いいわねえ」
にこっと笑って食事を済ませ先生と洗い物に立つ。
「今日…しないでね」
「いやです」
「お願い」
「うち来て下さい。それならいいでしょ。あちらの家でもいいから」
「どうしても?」
「したいんです。嫌ですか」
「拗ねないで。わかったわよ…お母さんが良いって言ったらよ?」
「了解、ここ終ったら聞いてきます」
食後のコーヒーを入れて先生がお客さんに出しに行った。
台所を片付ける。
よし、綺麗になった。ここまでしたら咎められない…ハズ。
お客さんがトイレに立たれた隙に八重子先生に許可を取った。
酒を一本担いで先生を連れ出す。
部屋に入ってまずは少し飲むことにした。
ぐい飲みで少し酒を楽しむ。
つまみは万願寺の炒め煮。
先生に口移しをねだってしかられたり。
お酒はしてもらえたり。
暫くしたら先生がしなだれかかってきた。
酔ったようだ。
俺を押し倒してキスをしてくる。
「したくなかったんじゃないのかな?」
「うちでは嫌なだけだもの」
「ふぅん。着物、脱がなくて良いのか?」
「どうせ明日洗濯するから…」
珍しい。
そのままであれやこれやとして啼かせてから脱がせた。
やっぱり着たままってのはエロくて良い。
ベッドに連れて行って何度か抱いて。
しょっぱい体のあちこちをなめて楽しんだ後、ぐったりした先生を風呂に入れる。
途中から寝てしまったがさっぱりしてから浴衣を着せて先生の家に連れ帰った。
布団がね、汗でじっとりしてて嫌なんだよね。
静かに勝手口から入って部屋で寝かせた。
明日朝になったら片付けに行かないといけないな。
気持ち良さそうな寝息に引き込まれる。
おやすみなさい。

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415

翌日、気温は更に上昇し帰宅する頃にはシャツは水ではなく汗でぐっしょり。
さっさと洗濯機を回して風呂に入り、先生のお宅へ。
暑いですね、が定型の挨拶になりつつもお稽古を済ませお夕飯。
八重子先生はこの暑い中、ちゃんと煮物を作ってる。
凄く偉い人だと思う。
主婦なら当たり前、と一蹴されたけど。
それから帰宅したが同時に雷雨。
酷い雷と雨。
テレビをつけると一部地域で停電のようだ。
先生にメールをする。
あちらは大丈夫とのこと。
安心して寝た。
出勤すると会社の人は何人か、家の前がすごいことになってた!などと言っている。
そんな話でにぎわいつつ仕事を終える。
家へ帰った汗だくの体をシャワーで流し、クーラーが効いた寝室のベッドに転がり込んだ。
このまま夕方まで寝よう。
夕方どころか暗くなって先生のメールで目が覚めた。
メシ、食わなきゃ。
あれ? またメール?
開いてみる。
なんだろうこれ。
うーん。
今の写真は何か聞いてみた。
暫くメールが返って来ないので着替えてコンビニへ。
途中で鳴った。
どうやら携帯を踏んだそうだ。
写っていたのは足の裏だったようで。
怪我はないか確認をしてコンビニに入る。
冷麺で良いか、暑いし。
帰宅して冷たいものをすすっていると寒くなってきた。
食ってすぐに布団にもぐりこんでおやすみなさい。

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414

朝になって先生の寝顔を眺める。
優しげな顔で気持ち良さそう。
クーラーをつけよう、と言っていたけれど要らないかも知れないな。
とりあえず今のところはそんなに暑くはない。
8月の暑さで考えようか。
と言うか暑いのが8月だけならあちらですれば良いわけで。
眺めているうちに目が覚めたようだ。
あくび。
「いま何時?」
そろそろ起きる時間。
身支度をして台所へ向かう。
やや遅れて先生。
朝ご飯を作り、ご飯を頂いて後はいつものとおり家事。
指示されて動くのは結構楽なんだよね。
お昼ご飯できたわよ、と呼んばれて4人で食べた。
食後、先生が新聞を読んでいると何か催し物を見つけたらしい。
「ねぇ、今度これ行かない?」
「はいはい、なんでしょう。あ、いいですね。覚えてたら行きましょう」
午後からは暑いから草むしりはせず風呂を洗ったり床の拭き掃除をしたり。
俺がいると掃除が捗って助かるらしい。
一通り済んでおやつを頂く。
蝉時雨は今の時間聞こえないようだ。
朝うるさいけど。
「夕立ないかしらねえ。暑いわ」
「ここ、まだ涼しいじゃないですか」
「そう? 暑いわよ」
「職場、朝7時には既に今のここより暑いですよ」
「そんなに?」
「湿度も75%は有りますね、大体」
「熱中症とか大丈夫なの?」
「ハイポトニック系飲料持って行ってますから」
「なぁに、それ」
「アイソトニックが体液と同じ浸透圧、
 ハイポトニックはそれよりも体に水分が入りやすい飲料です。
 アイソだとポカリ、アクエリアス。ハイポはアクエリレモンとかH2Oなんかです」
「んー、CMでしてるOS-1みたいなもの?」
「あれは既に脱水を自覚した時に飲むものですよ。まずいし塩が多目です」
「あら、じゃ高血圧だと飲んじゃいけないわね」
「普段に先生方が飲むならポカリをミネラルウォーターで割ると良いかと思います」
「どうして?」
「ポカリはそのままだと糖分が多い。ただの水で割るとミネラルが少なくなる。
 ハイポは汗かいたな、と思う時にどうぞ。脱水時はOS-1もおいしいですよ」
「詳しいのねぇ」
「OS-1買いにいけなくなるほどならLGS作ってましたね。
 水1リットルに一掴みの砂糖、一つまみの塩を溶かしたもの。
 脱水っぽい時は簡単に作れてその場で飲んで回復できますから良く作ってました」
ただ高齢者は塩分制限とかほかにも色々有るから医者行くほうがいい。
少し日が傾いてきた。
一番暑い時間帯が過ぎたのでお夕飯の買物に出る。
肉のレタス巻をねだった。
仕方ないわねえ、と材料を買って下さり帰宅。
夕食を作って律君の帰りを待つ。
俺の分は肉と胡瓜と人参をレタスで巻くもの。
多分孝弘さんに横取りされるだろう。
少しして帰ってきた。
「おかえり。はい」
冷凍したタオルを渡す。
「うわっつめたっ、気持ち良いなぁ、これ」
あちこち拭ったら洗濯籠へ。
すっきりできるから俺もたまにやる。
お夕飯を皆で食べて、やっぱり孝弘さんにちょっと取られて。
団欒を楽しんで帰宅した。

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