「なんであんなこと、するの?」
「してみたかった」
「理由になってないわよ…もらすなんて、そんな恥ずかしいことさせて…」
あれ?
「今の、なんだと思ってます?」
「お小水」
「違います、それ、違いますから」
「そんな」
「潮吹きって聞いたことは……なさそうですね」
「昆布くらいしかないわ」
「そっちじゃなくて鯨の。あんな感じでさっきのところを上手に擦ると出るのが潮。
お小水ではなく、違う成分のものです」
「違うの?でも恥ずかしいわ…」
「やる側の技巧と、女性側の体によって吹く吹かないが決まるんですが…、
前からなんとなく吹きそうな気がしてたんですよね。だから。風呂で試そうかと」
「もうやらないで」
「あなたがそう言うなら」
「お願いね」
「でも可愛かったな、あなた」
そういってキスをする。
「俺ね、あなたにならおしっこかけられてもいいですよ」
「なんなのよそれは…そんなことしないわよ」
笑われてしまった。
「なんで笑うんですか。それでもいいくらいあなたが好きなだけです」
くすくす笑いながら頭を撫でられた。
ひょい、と先生のお腹に触れる。
「…お手洗い行きたいわ。さっき出さされたのに…」
「だからあれはおしっこじゃないですから。我慢せずにどうぞ」
「そういいながら手を離してくれないのはどうしてかしらね」
「かけてもいいですよ?」
「……ばかね、後始末が大変じゃないの」
そっちかっ。
確かにベッドだとマットレスとか大変なことになるが。
「だったら後でお風呂場で、ってイテテテテ、わかった、わかりました」
乳首をつねり上げるのはやめて欲しいな。
手を離して開放してあげるとトイレに行った。
トイレに行くにもちゃんと浴衣を羽織っていくんだからえらいなぁ。
俺は面倒くさいからそのまま行っちゃうんだが。
ま、その浴衣をいちいち脱がせるのも楽しみである。
戻ってきて、まだ日も高いのにするのは、とか言い出した。
「だって夕方には帰るつもりなんでしょう?」
「お母さんに言って明日帰ることにするわ」
「そういうことはいけませんよ。ちゃんと家を大事にしないと」
「でも…一緒にいたいわ」
「俺もです。だけどけじめ、ちゃんとつけないと」
さびしそうな顔をする。
思わず抱きしめた。
「えっち、しなくていいから。肌を合わせていてもいいでしょう?」
うん、とうなづいてくれたので、ベッドに引き戻した。