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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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7

事後。
息を切らせていたのがどうにか治まり、ふと横を見るとすでに寝息を立てている
そういえば夫もした後はすぐに寝ていたわね。
股間の汚れを拭くが腕や太ももの汗のべたつきが気になる。
そっとシャワーを浴びに立った。
足ががくがくするので静かに、というのは難しいけれど。
暫く浴びてあそこを流しているとしみる。
鏡で覗き込んだら少し切れていた。
彼のものが大きかったからか、激しかったからか、その両方か。
夫よりは大きく、そして気持ちよかった。
意外と丁寧で私が慣れるまで待ってくれる優しさを見せ、思っているより激しく。
よくわからない人だわ。
シャワーを済ませ、部屋に戻るか自室で寝るかと迷う。
あの人が起きるまでに起きればいいわ。
自室へ戻り、布団を整え潜り込んだ。目覚ましをセットする。
すぐに眠りはやってきた。
夢の中でさらに責められていると目覚ましに起こされた。
少しほっとして手早く洗顔をする。
あちこちが痛む。筋肉痛もある。
それでも朝食を作っているとあの人が起きてきた。
「おはよう」
「おはようございます。ご飯もう少しですから」
「ん」
柱にもたれて私の作っているのをじっと見ている。
何か気恥ずかしい。
お味噌汁の支度をする頃には居間へ戻ったよう。
ご飯が炊けて配膳。
いつものように出しているつもりだけどぎこちなくなる。
「どうぞ」
勧めると食べ始められた。
少し首をひねられる。
どうしたのかしら。
私が普通に食べていると微笑まれた。
どきっとする。
「あんた昨日の。疲れただろう。やることねぇなら昼寝していいぜ」
「あっ、はい。ありがとうございます、でも…」
「家事か。適当に手を抜いちまえよ」
そんなわけには、と思うものの筋肉痛は辛くて。ありがたいとも思える。
食後、明日に回せるものは明日に回して洗濯を片付ける。
上に手を伸ばすのが辛い。
見かねたのか手伝ってくださった。
お昼前にひと段落着いてご飯を、と思ったのだけど。
「おい、俺はいいよ。お前もいらねえなら一緒に寝るか?」
あくびをしつつの提案。
私も大しておなかがすいているわけじゃない。
同意して布団を整えに立った。
シーツも昨日の布団も湿っているので客用布団を出す。
そういえばいつの頃かあの人は布団を持ち込んでいてダブルになっている。
この客用布団はセミダブルだけど。
…昼間っからされるのかしら。
からりと後ろのふすまが開いた。
「おい、着替えねえのか?」
「っ、今、着替えます」
あたふたと脱ぎ始めると小便、と言って閉められた。
ほっとして着替える。戻ってくる前に、と急いで。
寝巻き姿になり髪のピンなどをはずし文机にまとめておいた。
「ひゃっ」
後ろから抱きつかれて慌てる。
「良い匂いしてんな。風呂はいったんか」
「あ、はい、夜中に」
「そうか、まぁいいや、寝るぞ」
布団の中に引き寄せられてどきどきしているとすぐに寝息が聞こえてくる。
…何だ、本当に眠かっただけなの。
ほっとするのと何か残念なような気がした。
昨日が気持ちよすぎたのよね。
腕に抱かれているとこらえていた眠気が降りてくる。
おやすみなさい。

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6

土曜日、お稽古が終わって咲田さんが来た。
いつものように夕飯を食べ終え、くつろがれる。
お風呂を、と思ったけれどまたこの間のようにされるのかしら、と少し逡巡する。
「おい」
あわてて咲田さんを見る。
「風呂は? 沸かさないのか?」
「あっ、いえ、今沸かそうかと…」
「ん、頼む」
良かった、今日は縛ったりしないみたい。
ほっとしてお風呂に栓をしてお湯を張った。
夫が使っていたシャンプーや剃刀などは捨てられていて、
あの人が持ち込んだものが置かれている。
咲田さんと夫は好みが違う。
夫は私のシャンプーでも使う人だったけれど咲田さんはすっきり系が好き。
見たこともないシャンプーやボディソープを使っている。
私が男の人のものを買わないかもしれないけれど。
お風呂上りにふわりと香るのはシトラスの香り。
洗面所にも見慣れないものが増えた。
これからもっと増えるだろう。夫のものが減って。
夫の匂いが薄れていく。
俺の女、という割にはあの人はお仏壇の前にいるときは声をかけてこない。
なぜかしら。

戸締りを確かめて便所から戻ると風呂が沸いた、と女が呼びに来た。
「一緒に入るか?」
ふと言ってみると女が後ずさる。
まだ早かったようだ。
まぁ、焦らなくてもいい。時間はたっぷりある。
一人で風呂に入り汗を流す。
家だと湯につかったりはせずシャワーで済ませているだけに気持ち良い。
「あの…」
ドアに人影が映る。
「なんだ?」
「お背中、流したほうがよろしいでしょうか…」
「いや、いい」
風呂に誘ったからか。
ソープ技を覚えさせても楽しいが、まだ早いだろう。
すっきりさっぱりと洗って出る。
交代で女が入る。
ちゃんと晩酌の支度がしてあるのが良い。
今日は昆布と椎茸の佃煮。
もしかすると俺がこの間使ったから佃煮にしたのか?
まぁいいけどな、うまいから。
酒がすすむ。
気持ちよくなった頃、女が出てきた。
最近は暑そうな上っ張りではなくレースを羽織って出てくる。
まだ浴衣だけには抵抗があるようだ。
酒の相手をさせるうちに女も程よく酔う。
布団を敷かせるとやはり困った顔をしてこちらを伺った。
「寝るぞ」
「…、はい」
女はためらいつつも布団の中に体を横たえる。
後ろから抱き寄せる。
「あっ…」
馴染ませる様に手を這わす。
「んっ、うぅ」
かすかなあえぎ声を楽しむ。
肝心の所はまだ触らない。
段々と女の息が荒くなってきた。
浴衣の上からもわかる乳首をピンッと指で弾いてやる。
「あぁっ」
「乳首立ててんじゃねぇよ」
「ご、ごめんなさい…あっ、んんっ」
つまんで揉みこむ。
腕を掴んで止めようとする手を振り払い、股間に差し入れた。
「すっげぇ濡れてるなぁ。あんたヤりたいんだろう」
首を振るがクリを軽くタップするだけで良い声で啼く。
逝かさない様に気をつけつつ嬲る。
腰がうねって俺の物に尻をこすり付けてくる。
旦那とは暫くしてないと言っていたから欲しいんだろう。
「したいって言ってみな、入れてやるよ」
女の手で俺の物を触らせる。
我慢強く首を振るが汁はますます流れ出ている。
そのまま暫くじらしていると諦めた様で小さな声で入れて、と聞こえた。
正常位にしてコンドームをつける。
女の視線は俺のものに釘付けだ。
全体的に擦り付けて入り口にあてがうと女の体がこわばる。
押し込む。きつい。
緊張しているのもあるんだろう。
「う~…」
辛そうに声をあげている。
それでもゆっくりではあるが動かしているうちに全体が埋まり、奥に当たった。
「全部入ったぜ」
女は目をそらせる。
暫く馴染むまで愛撫をしてやると中も動く。気持ちいい。
ゆっくりと動かしてやると女も気持ち良いようだ。
探りつつ女が良いポイントを擦ってやると喘ぎだした。
暫く続けていると女が痙攣する。
「おい、もう逝ったのか」
荒い息で頷く。
「俺は残念ながらまだだ。もうちっと頑張るんだな」
注送を繰り返しているうちに女は何度か逝き、苦しそうにしている。
そろそろ逝きたくなって早く出し入れをするとひときわ大きな声を上げ始めた。
「む、うっ」
中で出して引き抜く。
コンドームの始末をした。
疲れて横に転がり、すぐに眠りに落ちた。

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5

「ん、んん~」
お母さんが朝ご飯を作る匂いにおなかが鳴って目が覚める。
起きなきゃ。
ぼんやりした頭で洗面をして着替え、台所へ向かう。
「おはよう」
はっと目が覚めた。
お母さんじゃ、ない。
そうだった、もうとっくにお母さんはいない。
ここにいるのは夫でもない。
咲田さんだ。
「おはよう、ございます」
「よく寝ていたから起こさなかった」
「すみません、ご飯の支度…」
「もうちょっとで出来る。あんたも喰うだろ?」
頷いて台布巾を取り、食卓を拭いた。
意外にも咲田さんは料理が出来るらしい。
配膳をして朝ご飯をいただく。
「おいしい…」
「一応毎日作ってるからな」
そういえば一人暮らし、と言っていたことを思い出す。
お味噌汁も同じお味噌なのにどことなく味が違っている。
食事の後いつものように家事をしていると、縄の痕が残っているのに気づかされる。
手首の痕はしっかりついていて何をしていても目に入った。
これ、明日には消えるのかしら。
お昼ご飯の後、不安に思って聞いてみた。
お風呂で暖めてマッサージすると消えやすい、と言う。
後でお風呂に入ったら試してみるしかないわね。

夜が明けて腕に抱いている女は気持ちよさそうに寝息を立てている。
寝る前は警戒していたが寝ちまえばこんなものだ。
腹が減ったな。
朝立ちで小便を苦労して出し、いつものように洗面をする。
寝間を覗くが未だよく寝ている女を起こすより、自分で作る方が早い。
そう考えて台所に向かう。
ここしばらく眺めていたからなんとかなるだろう。
だが味噌汁の出汁、何でとっているのかまでは知らないことに気づく。
昆布か煮干し、鰹節でもないか、と思えば昆布を見つけた。
椎茸も見つけたのでそれで出汁を取る。
その間に飯を炊き、冷蔵庫の中を見ておかずを作る。
そろそろ飯も炊けそうだ。出汁も出ている。味噌汁に取りかかった。
足音に目をやれば女が起きてきたところだった。
「おはよう」
声をかけてやると少し間が空いて応えが返ってくる。
食うか、と聞けば頷く。
布巾を持っていった。
暫くして味噌汁も出来、飯が炊けた。
女が飯を仏飯入に入れたあとひっくり返す。
味噌汁やおかずを少しずつとって供えに行った。
それから生きてるものの食事だ。
俺が作る飯をおいしいという。
毎日作っていたらそれなりになるものだ。
女の手首には昨日の縄の痕がうっすら残っている。
殊勝にも暴れなかったから薄い。
飯の後、家事をしている女を見ていると時折気にするそぶりをする。
昼飯を女が作り、食い終えると女が不安そうに消えるか聞く。
「風呂でマッサージしろよ。割と消えるぜ」
消えなきゃ消えないで隠すな、といった。
もうただの「センセイ様」じゃない。俺の女だからな。
それから女の稽古風景を楽しみ、夕飯を食って帰る。
女もこの生活に慣れてきたようだ。

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4

それから数回の訪問があったけれど泊まられるのに何もなく、
不審に思ったまま満中陰を迎えた。
今日で忌みが明ける。
夫の両親、義兄、友人が集まり法事を行った。
あちらのお父様は申し訳ない、と言って下さったけれど…。
義兄はこれで縁は切れた、もう身内じゃない、そう言って帰られた。
そう言われると少し文句のひとつも言いたくなる。
翌日、友人につい愚痴をこぼしてしまった。
ついでに今のところは何もないことを不思議に思うことを相談する。
「不能か喪が明けるの待ってるんじゃない?」
だとすると明日?
さっと血の気が引く。
「嫌な事言ってごめんね、でもあんたまぁこういう事になるのはわかってたでしょ」
「でも…」
「今のところは優しいんでしょ、だったら良いじゃない。する事はみんな同じよ」
そうは言うものの、ここ数年してないのもあり怖くてならない。
「出来るだけ怒らさないようにね。すべて受け入れるようにしたらいいのよ」
「そんなのできるかしら…」
「女はね、そういう時は受身でいたらいいのよ。何とかなるわよ」
何とかなるものなのかしら。本当に。
少し心配なまま、あの人が来る日を迎えた。
何事もない振りをしていつものようにもてなす。
夕飯を済ませお風呂を沸かしに立とうとした、そのとき。
「待ちなさい」
はっと見る。
あの人がぱたり、と縄を置いた。
「なにを…」
まさか…。縛られるの…?
さっと衣擦れの音がして、後ろから両肩を掴まれた。
怖くて動けない。
あの人の手が腕を伝わってきて手首を掴んだ。
後ろ手になるよう誘導され、しゅるりと音がして縄を掛けられた。
胸に縄が掛かる。
着物の上からではあるが縄と同時にこの人の手が触れて行く。
つんと胸の奥に響き、苦しい気がする。
喉に指が這う。
ぞくりと怪しい気持ちが湧き上がる。
膝を崩された。
足袋の上に指が這い、縄が掛かり、ふくらはぎ、太ももと掛けられる。
楽しそうな顔で私を見る。
この人の手があちこち触れるたびに心を乱される。
縛っては解くその手は無骨なのに器用で。
縄の擦れる音、衣擦れ。二人の吐息。
翻弄されるのが辛くなって涙がこぼれた。
ゆっくりとすべての縄が解かれ、腕を撫でられる。
そのままいくつか聞かれたがわけがわからぬまま答える。
大きくうなづき私を置いて部屋から出て行った。
ほっとして腕をさすり、足をさする。
もうこんな時間。
あの人が戻ってきた。
「脱げるかな」
そういって私の帯に手を掛ける。
つい抵抗してしまった。
だけど力が入らない。あっという間に肌襦袢に裾除け姿にされた。
布団に下ろされたので掛け布団を楯にしていたらまた部屋から出て行った。
少し気抜けする。
気配に耳を澄ませば戸締りをしているよう。
戻ってきたら、されてしまう。
身をすくめていたのに同じ布団に入ったこの人はお休みと声をかけて寝てしまった。
いったいどういうつもりなのかしら。

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3

夫と死に別れ、借金を清算し終えてほっとしたのもつかの間。
金融業者の取立てに遭い、初めて夫が別のところに借りていたことを知った。
1200万円という大金に驚き、うろたえ。
即日と言いたいところだが、と一週間の猶予を与えられたけれど…。
無理なら家を売り払い、私をソープで働かせると…。
あわてて金策に走ったものの、そんな大金作れなくて困っていると業者がやってきた。
この家と私を買うと…。
愛人のようなこと、いやだと思ったけれど。
ソープに行くかと迫られればまだ、と諦めて。
いろいろと聞かれるがまま話すと脱げと言われまたうろたえる。
三人もの男の人の前で脱ぐだなんて…。
隣の部屋に追い立てられて、私を買うという人だけになった。
早く脱げ、と言われても手が止まる。
震えて紐が解けない。
「目をつぶって深呼吸しろ」
手の震えがおさまった。
けれど長襦袢を脱いだところで手が止まる。
「ここには誰も居ない、そう思って脱げ」
そういわれてもなかなか脱げるものじゃないわ、と言い返したくなる。
「ソープに行ったら私一人じゃないぞ」
脅されてしぶしぶ脱ぐと手をどけろ、後ろを向けなどと命令された。
品定めのように無遠慮で、それで居て逆らえない。
ソープはいや。
ただそれだけのために我慢をする。
着ても良い、と言われて部屋に置き去りにされた。
ほっとして着物を着る。
隣室の会話を伺いつつも着付けていると業者たちは帰ったよう。
私を買うと言った人を残して。
少し悩んで、お茶を入れることにした。
お茶菓子をお盆に載せて一緒に出す。
これからどうしたらいいのかしら。
教室はたたんむしかない? それから?
ぽつりと口をついて出た。
すると先程は聞かれなかった、日々のタイムスケジュールを聞かれた。
水曜と日曜をお稽古の休みにしていること、でも水曜は自分のお稽古があること。
それからお茶会の手伝いで日曜もたまに家を空けること。
聞かれるがままに話していると火曜の夕方に来る、と。
泊まると言われてドキッとした。
早速、なのかしら。
その後、いろいろと話をした後外食に誘われたけれど丁重にお断りをした。
受け入れてもらえてほっとする。
手許金を、とお金を頂いた。
ここ数日の清算に使い果たし、お米屋さんや魚屋さんに付けでお願いした分が払える。
喜んでしまったら苦い顔をされた。
いくらあるんだ、と言われ家計簿を見せるとさらにいくばくか渡された。
意外とあっさりとその日は帰られて胸をなでおろす。
そういえばお稽古はいいのかしら、続けて。
特に何も言われなかったのでお教室をいつもどおりにして、三七日。
それから火曜日が来た。
お稽古に来るお弟子さんを送り出して茶室を片付け、夕飯の買い物に出る。
違和感。
車庫に車がある。
あの人が来たんだわ…。
少し迷いはしたものの、好き嫌いを聞く。
献立を考えて決めた。
家へ、と招くが買い物から帰ってからという。
お客様を放って置くのは、と思うものの早く行くように言われて。
気がかりながら買い物を早めに済ませ、家へ戻った。
招じ入れ、お茶を出してから夕飯の支度。
私の分はお精進。
あの人の分は若いのだからきっとお肉が必要。
作り分けてご飯が炊けた。
お仏壇にお供えをする。少し恨み言を言いたくなった。
溜息をひとつついて台所から食卓へ配膳する。
次からは同じものでよいといわれた。
だけど私と同じものを食べさせるわけにも行かない。
あんたも早く食べなさい、といわれて手をつける。
うまいの声に少しほっとした。
そういえば夫から最近そんな言葉を聞かなかったことも思い出された。
一人だけの食事。
砂を噛んでいるような心地がしたものだけど。
こんな人でも誰かが一緒に食事をするということは少し気がまぎれる。
食事の後暫くお話しをして、お風呂を沸かした。
先に入ってもらい、晩酌の支度を整える。
貰い物の、お酒とおつまみ。
着替えは持ってきているから、というので用意はしなかった。
すぐにお風呂から出てきたので驚く。
カラスの行水なのかしら。
続いて入る。
きっとこの後抱かれるのだろうからと念入りに洗った。
嫌でも応でもなのだったらせめて。
お風呂から上がり、浴衣を着て鏡の前に立つ。
体の線が浮いていて気になる。
上っ張りを着て戻った。少し暑い。
お酒の相手を、と求められ少しお相手をする。
暫くしてふと時計を見るとそろそろ寝る時間…。
布団を客間に敷きに立ち、戻るとちょうどご不浄から戻られるところだった。
お連れして、それからどうしたらいいのだろう。
思わず布団の横に座り込んでしまう。
部屋に戻ってよい、と声をかけられた。
今日は許してもらえるようだ。
ほっとして客間を出て、へたり込む。
だけど長居をして気が変わっても困る。
あわてて自室に戻った。

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