ある日の夕方、他出より戻れば電気がついている。
消し忘れたかと戸を開けると草履が揃えて脱いであった。
どうやら先生が来ているらしい。
だが気配がない。
不審に思って寝室に入れば寝息をたてていた。
待つのが暇で寝てしまったと見える。
着物がその辺りに脱ぎ散らしてあるのはどうしたのだろう。
とりあえず和室のハンガーにかけに行き、落ちていた紐なども片付けた。
よく寝ている。
俺は腹が減ったんだが、一人食うわけにもいかない。
何か作ろうという気分ではなかったのだが仕方がない。
まずは買い物、と家を出た。
スーパーで何を作ろうかと品物を見ていると電話があった。
「久さん、どこ?」
「あ、起きましたか。何か作ろうと思って買い物へ」
「どこか食べにつれてって欲しいわ」
「はいはい、じゃ帰ります」
甘いものだけ買って戻ると先生はすでに着替えていた。
「おかえりなさい」
「ただいま、どうしたんです。お稽古は。今日お花の日でしょう?」
「私はあれよ、出稽古」
「あぁたまに行ってる支部とか本部の?」
「そう、それでこっちに来たんだけど疲れちゃって」
なるほどね、それで俺と飯を食いにいこうってことか。
「なに食べたいんですか?」
「ステーキか天ぷら」
「了解」
いつものホテルに電話をする。
天ぷらは満席。ステーキなら空いている。
30分後にということで着替えて支度する。先生は化粧を直し、トイレに行った。
連れだって食いに行く。
鉄板焼のコース料理は旨く、先生は軽く飲んでいる。
ほのかに頬が染まるのがなんとも良い。
「あぁおなかいっぱい」
といいつつデザートを食べて、連れ帰る。
部屋に入って先生が脱ぎ始める。
「なんで脱ぐんだ。帰るんだろう?」
「あら、泊めてくれないの?」
「明日お稽古でしょう」
「言わなかったかしら、明日おやすみよ」
「聞いてない」
「お母さんにもこっち寄るの言ってあるから問題ないわ」
「今晩も明日の夜もしちゃいますよ」
「疲れないくらいがいいわ」
「一月くらい立てないようなのしちゃおうか」
「そんなの困るわよ」
リビングでじゃれながら、先生がみたいというテレビを見る。
ゆっくりと胸を揉んだりして先生が濡れた頃、道具を取り出す。
そろりと陰部に当てがう。
「きゃっ、なに、なによ」
「気持ち良い?」
ローターで狙い撃ちである。
すぐに先生は逝った。
「ば、か…何するのよ…」
「たまには違った道具も良いかと思ってね」
「そんなのいらない…」
「これをね、テープで固定して。外を歩こうか」
あ、耳まで赤くなった。想像したらしい。
「やだ、そんなの無理よ…」
「歩けるかな、あなた」
首を振る。
「ディルドも入れて固定しようね。着物だと見えないから大丈夫」
「何を…言ってるの…そんな。できるわけないでしょ」
ディルドを押し当てる。
細身のそれがぬるりと入る感覚に先生は身をよじった。
俺の下帯を使って固定する。
「ほら、立って」
肩の下に手を入れて無理矢理立たせた。
浴衣を整えてやる。
「鏡、見てごらん」
特に凹凸が見えるわけでもなく、収まっている。
顔が赤い以外は常のように。
手を拭いて用意してあった俺の着物を着せる。
嫌々をするが身じろぐと異物感があるらしく呻き声をあげた。
帯は矢の字に。
手を引いて部屋を歩かせる。
玄関に近づくとへたりこんだ。
「あ、うっ、外は勘弁して、お願い、お願いよ」
俺は楽しげに笑い、また立たせた。
たぶん座り込んだときに押し込むことになったのだろう。
「わかってるよ、さすがにこのまま出たりしない」
そうだな、するなら先生の家の裏山が良いだろう。人目につかない。
「どうしてこんな、酷いことするのよ」
「わからない?」
こくり、とうなづく。
「わかるまで今日は抱いてあげる」
ひっと軽く息を飲んでいる。
玄関先ですべて脱がせた。
下帯は先生のもので汚れている。
「足を開きなさい」
それを外してゆっくりディルドを抜くと白く汚れている。
先生に見せつけ、舐めさせた。
「細いだろう。もっと太いのがあなたは良いよね」
おいで、と納戸に連れて入る。
「どれを入れたい?」
先生は首を振って見ようともしない。
「言わないならこれだよ?」
先生のあそこには大きすぎるブツを示すと渋々ながら指をさした。
その指し示すのは、いつも使ってるペニバン。
ふふ、と笑って装着しその場で犯した。
手の届くところに、目に触れるものすべてがその手の道具。
そんな場所で犯されるのは先生には辛かったようだ。
ずいぶん泣かせた後、抱えあげてベッドに入れるとほっとした表情になった。
「なに落ち着いてるんだ? 次はこっちだ」
尻の穴にペニバンの先を押し付ける。
かちかちと先生の歯が鳴った。
ぐりぐりとやると本当に押し込まれるのだと思って悲鳴をあげた。
それから何やら言葉にならないなにかを言って泣き出した。
泣かれるのは面白くない。
口を塞ぐことにした。
ペニバンを外してからキスをする。
落ち着かせるべくゆっくり頭を撫でて。
恐慌状態の先生はしばらくは抵抗していたけれど半時ほどで落ち着いた。
それからは恋人同士のセックスと言おうか、ゆったりとした愛撫。
気持ち良く逝かせるとすぐに先生は寝てしまった。
俺は後片付け。
脱ぎ捨てた着物や使ったディルド、ペニバン。
仕舞い終えてから身支度を整え、出勤した。
久しぶりの完徹につかれつつも仕事に勤しみ帰宅した。
先生はまだ寝ている。
俺もその横に入って寝た。
昼をすんだ頃先生に揺り起こされる。
トイレへ行きたいそうだ。
連れていき用を足すのを眺める。
ぼんやりした頭で先生の恥じらう顔を見ているうち、臭いで気づいた。
「あ、すまん」
トイレを出てやる。大きい方だったようだ。
しばらくして先生が呼ぶ。
ベッドへ戻した。
腹が減る。
寿司で良いというので寿司を頼んでぼんやりと先生の腹に頭をおいて待った。
先生の腹も鳴っている。
届くまでに気がつく。何か着せないといけない。
昨日の寝巻きは汚したから別の寝巻きを先生にまとわせる。
白い乳房にいくつもキスマークがあることに気づく。
先生が慌てて胸をしまった。
かわいい。
座椅子を出してこよう。
段々と目が覚めてきて昼を食う用意をする。
先生を座椅子に座らせて膝掛けを渡すとチャイムがなった。
寿司桶を受けとり、机に置く。
いただきます。
おいしい、と先生が嬉しそうに食べている。
そして食べ終わったら先生とまたベッドへ戻った。
食後の眠気にまどろむ。
夕方まで寝てさすがに目が覚めた。
寝ている先生のあそこをいじる。
徐々に滑りを増す中に侵入させるとさすがに目が覚めたようだ。
止めたところで止まらないことは知ってる先生はそのまま最後までさせてくれた。
終わった後窓を開ける。
匂いと熱気がこもっているから。
暫くして落ち着いた先生は風呂に入ると部屋を出た。
先生と交代に俺も入り一服する。
腹がへった。
スパゲティを希望する先生と食いに出る。
先生はほうれん草のクリームパスタ、俺は白味噌のハンバーグパスタ。
食後、先生が帰るというので駅まで送った。
このまま夜もうちというのは疲れすぎて無理なようだ。
帰りたくはないけれど、といいつつ稽古に支障が出るからと帰っていった。
[1回]
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