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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

38

先生は気恥ずかしそうに、孝弘さんにご飯をよそう。
煮物を食べて不審そうに私を見る。
「…まずいなら食わなくて結構です」
仕方ない。自力消費だな。
「うまいじゃないか、これ」
孝弘さんは謎の舌だな。
「うん、おいしいわよ?濃いけど」
濃いのが問題だと思うんだが。
どうしても常備菜系の濃い味になるんだよなあ。
先生までもごはんのおかわりしてる。
全体的に濃いんだな。
「ただいまあ」
おや、八重子先生のお帰りだ。
「ああ、おなかすいた。何かあるかい、絹」
絹先生は私のほうを見る。
「出してきます」
かなり多く作っちまったんだよね。
ただ八重子先生に濃い味はどうなんだ、血圧とか。
八重子先生の分を食卓に並べ、絹先生がご飯をよそう。
一口食べ、しばらく手が止まった。
「これ。絹、あんた作ったのかい?」
あーやっぱり口に合わないよね。
「今日は全部山沢さんなのよ」
「あんた濃いよ、これ。煮物苦手って言ってたけどこういうことかい?」
「そういうことです。ついつい濃くなっちゃって」
八重子先生までもご飯お代わりしてる、駄目だこりゃ。
持って帰って今晩のおかずにしよう。
「普段これならあんたうちのごはん味が薄くて食べにくかったろ?」
「いや、いつも美味しくいただいてますよ」
「そういえば山沢さんごはんの後いつも塩飴舐めてるわよねえ」
見られてたか。
「ああ、まえに晶が貰って食べて吐き出してたの、そうかい?」
「いやそれはみょうが飴かと」
「なんだい、それ」
「いや、いろいろあるんですよ。ネギ飴とか玉葱飴とか。青唐とか壬生菜とか。ごぼうも」
実は京都土産だったりする。
入れればいいってもんじゃないだろってツッコミがあるのに、なぜか種類が増えている。
食事も終わり絹先生と台所に引き上げる。
残ったおかずはタッパーに回収し、洗物を片付けた。
台所から廊下に出ると、八重子先生が花を抱えている。
生けるのを見せていただく。
花を生けるのだけはセンスがないから遠慮したい。
けど茶花はやんなきゃならんから困ったものである。
残った花と花いけを渡されて、さあどう生ける?と言われた
入れてみると溜息を二人から吐かれた。うぅ。
「こう、なんで壊滅的なんだろうねえ」
「ほんとねえ」
ひょいと絹先生が入れる。うわぜんぜん違う。
それを八重子先生が入れなおす。うーん。定位置と言う感じに。
「絹のは若い人向きだね。感性がまだ若いからね」
なるほど。
「なんというかきっちり決まってるものならなんとかなるかもしれないんですが…」
「ああじゃあ生花なんかやるといいかもしれないねえ」
絹先生が残った花材などを片付けに出て行った。
わしわしっと八重子先生に頭を混ぜられた。
な、なんだ?

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37

バスの中、携帯が鳴る。表示は飯嶋…。出るか出まいか迷って、出た。
「あのっそんなつもりじゃなかったの…戻ってきて?」
珍しい、誰にかかっているか確認もなく本題だ。
少しためらって、戻ると返事をした。
戻ってみると玄関まで出迎えに出ていた。
すぐ二階へ連れて上がられる。
襖を閉めると私に寄りかかってきた。
無言…。
ああもう、どうしたらいいんだ。
私も困っているが先生も困っているのがわかるし。
とりあえず顎に手をかけ、キスをしてみた。
「私は別れたくはないです。でもあなたが別れたいというものを無理にというのは
 あなたが困るだろうから離れるといっているんです。わかってくださいますか」
「はい…」
「怖がらせてすみませんでした」
ひんやりとした先生の手を両手で包み込む。
「その、私もあんな態度取っちゃってごめんなさい…」
あ、なんか抱きたくなってきた。
可愛い。
そっと帯締めを解くと先生はビクッとしたが、されるがままだ。
帯揚げ、枕を外し、帯を解く。
すでに頬を染めている。
長着を脱がせて隅にやり、長襦袢も脱がせる。
「しても、いいですか?」
いまさら聞いてみた。ここまできてまさか断らんだろうに。
というか今断られたらかなりつらいぞ。
先生はこくり、と頷き自ら私の手を自分の胸に持ってきた。
ひんやりとした外気に晒され乳首がつんと立っている。
今日は少し痕をつけてしまうかもしれない。所有の印を刻みたい。
私は長着を脱ぎその上に先生を横たわらせた。
唇、首筋、胸、乳首とキスを落とす。
乳輪をなで乳首をしごきひねりつぶす。
その都度いい声が聞こえ、私は興奮を新たにあちらこちらをまさぐる。
そして私の手が叢に達すると少し抵抗をされた。
「抵抗しないで…」
耳朶を咬んで囁く。
とろけそうに熱くなっているそこに指を滑らす。
音がするほどに濡れている。
乳首にしたようにしごいてひねりつぶすと大きく声が出た。
あわててキスをして口をふさぐ。
一応孝弘さん在宅だからな。
キスをしながらやや強く弄る。痙攣している。
早速逝ったようだ。
指を最初から二本挿入する。
きつい。
だが何度か抽送するうちにほぐれてくる。
ちょうど裏のあたり、ここをこすると良いらしく眉間にしわを寄せて耐えている
急に焦った顔をしてやめてほしいという。
どうしたのかと思うとお手水に行きたくなったらしい(笑)
私の長着を着てあわてて飛んでいった。
あれ?もしかして潮吹く手前だった?
勿体無いことしたなあ…。
しばらくして戻ってきた。照れている。可愛いなあ。
そして私の前で膝をつき帯を解いて着物をくつろげた。
私は先生を膝立ちになるよう言い、翳りの所に口づけた。
いやいやをするが腰に手を回して動けないようにして舐めて楽しむ。
吸っても溢れるほどだ。
膝立ちがつらくなってきたらしいので仰向けにして指を入れて弄る。
先ほどの場所を入念に。もがきだした。
無理そうだ。まあ最初からは無理だよな。
ぬめった指を後ろの穴に突き立てようとすると抵抗する。
突起を親指で刺激すると力が抜け、関節ひとつ分が入った。
そのまま刺激を続けつつゆっくり指をねじ込む。
「もう許して…」
「こっちで逝ったら許してあげますよ」
まあ無理だろうけど。絶望したような顔をしている。
ぬるぬるしてるしまだ体は大丈夫だろう。
ゆっくり奥まで差し込み、ぎりぎりまで抜く。
繰り返しているうちに反応してきた。
を、意外といけるかな?
突起を刺激しつつ反応を引き出す。
荒々しくしたい気持ちを我慢して丁寧に拾う。
きゅうっと指が締め付けられた。逝けたようだ。
愛しくなってキスをするとさらにきゅっと締った。
「ねぇ、ぬいて…」というので抜く。
「ひどいわ…こんなの…アッ」
「でも気持ちよかったんでしょう?」
そういいつつ突起をつまみ扱く。
汚れてないほうの指を差し入れて中を楽しむ。
蹂躙。楽しい。涙目。愛しい。
もう一度逝かせて、動けない先生をおいて手を洗いに立つ。
戻ってきたがまだ動けないようだ。
ぬめるそこを舐め取り、綺麗にした。
なでていると先生はちょっと怒っている。
後ろはやっぱりいやだったらしい。そうだろうなあ。
くぅきゅるる。先生のおなかがなった。
そういえば朝飯食ってないのか。
時計を見ると昼を回っている。何か簡単なものでも作るか。
先に階下に下り、3人分の昼飯を作る。
食卓に並べ孝弘さんを呼んで戻ると絹先生が下りてきた。
ちゃんときちっと着物を着ていて、うん、美しい。
さっきまでの痴態が嘘のようだ。

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36

私は絹先生を引き寄せ、頬にそっと手を添える。
「別れたいですか?」
「ど、どうして?」
「いや、その、ばれて居心地悪くなって別れるとかたまに聞くもので…」
むっとした顔をしてる。あれ?
「山沢さんが、そうなの?」
ありゃ、怒ってる?
「私は、あなたが別れてくれというまで離れる気はありませんよ」
「別れてっていったら離れるの?」
「八重子先生にそういわれたので…」
ストーカー化するのはどうかとも思うし。
と思ってたら、手を振り払われて居間から出て行ってしまった。
ええっと、なんでだ?
困惑していると、八重子先生が戻ってきた。
「どうしたんだい?」
かくかくしかじかと伝える。
「ばかだねえ、あんた。何があっても離れたくないとか言っとくもんだろ、そこは」
そういうものなのか。
女心がわかってないとか言われてしまった。
「帰るまでになんとかしときな」
そういって出かけられた。
ええっと絹先生はどこに居るんだろう。お部屋かな。
…いない。うーん。二階?
いたいた。
「先生…」
そっと肩に触れる。その手を叩かれた。
ん……。
無理にこちらに引き寄せる。
抵抗された。
イラつく。
「痛っ」
と。力を入れすぎた。落ち着け、俺。
「ねえ、先生。別れて欲しいのにしつこく付きまとわれるの、嫌じゃないんですか?
 そういうの、嫌だろうから離れるって言ったんですよ。
 別れてっていった後に私に監禁されたいですか」
駄目だ怖がらせてどうする。
手を離すと距離をとられてしまった。
「…別れたいんですか」
あ、駄目だなんか無理だ。私は二階を後にし、帰宅することにした。
帰りのバスで頭を抱えたくなってしまった。何でこうなるんだ。

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35

「んん…」
先生の寝返りで目が覚めた。
気持ち良さそうな寝息だな…じゃなくて外が明るい。寝過ごしたか!
時計を見る。6時すぎ。
「先生、起きて。寝過ごしてますよ」
揺り起こすが起きてくれない。
…仕方ない、私だけでも台所手伝いに行くか。
身づくろいをさっと済まし、慌てて台所へ行くと八重子先生に叱られた。
「昨日は何もしてませんよ!戸締りして戻ったらもう寝てらしたんですから」
ぼそぼそと言い訳をしながら朝御飯の用意を手伝う。
ある程度整ったので孝弘さんを呼びに行く。
居間に戻ると律君がお母さんは?と八重子先生に聞いてる。
ただの寝過ごし。と説明してごはんをよそって、お味噌汁を出す。
ふーん、と食事を取る律君、微妙に視線をこちらに送る八重子先生。
早く起きてきてくれないだろうか…。
食後、律君は大学のご友人と遊びに、とかで出て行ってしまった。
八重子先生の入れてくれたお茶をいただいていると絹先生がやっと起きてきた。
まだ何か眠そうだ。
「おはようございます」
「おはよう。寝過ごしちゃったわ。お母さん、ごめんなさいね」
……。
「ちょーっと私、庭のほう居ますんで」
ええい、居辛いっ。
庭に出てついでなので掃除していると八重子先生が絹先生に何か言ってる。
絹先生は青ざめてる様子だ。ということはバレた件の通告か。
ああ、うなだれてる。
掃除が終わって居間に戻ると困った顔で見上げられた。
「ええと、まあ、そういうことで」
何を言ってるんだ私。
「お茶、さめたから入れなおそうか?」
「あー、いや、そのままでいいです。それで…どこまで話されたんでしょう」
「あんたから襲って、何回くらいして、いつだったかってところだよ」
うっ、それ娘に聞くかあ…?
「じゃ夕べは何もなかったのわかられました?」
「そうみたいだね、てっきりそうかと思ったよ…」
「やー、ほんと、戸締りして戻ったら寝てはるし起きはらへんし
 部屋覗いたら布団敷いたーらへんしで私の部屋で寝ていただいたんですよ」
「…山沢さん、訛ってないかい?」
おっと!焦ったら素が出た。
「ところでいつから絹のこと好きだったんだい?」
「あー大体2年位前じゃないかと」
「そんなに前から?やだ、気づかなかったわ」
「こういうの気づかれてどうするんですか。
 ってか八重子先生はどこで気づかれたんですか?」
「絹の態度だよ。贔屓の芸者の話のとき、絹が何か嫌そうな顔をしたのとか、
 あんたに怒られて泣いてるのとか。あんたって客がいるのに昼寝してるしねえ」
「ははは…それは気づいてしまいますね」
絹先生は顔を赤らめている。
「で、なんでそれでもいいということに?」
「だってあんた、子供は出来ないじゃないか。それに…」
…あ。なるほど男ならガキ出来ちまったら困るが女同士では出来ようはない。
「それに?なんでしょう」
「孝弘さんがああだからね、仕方ないと思ってるよ」
まあ最初が誤認だしな。
俺と八重子先生が話しているが絹先生は赤くなったままうつむいて…可愛い。
そっと机の下で手を握る。
「ま、他にはわからないように気をつけとくれよ」
そういって八重子先生は出かけるからと居間から出て行った。

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34

「ちょっとこっち来てくれるかい」
一つ奥の部屋につれられた。
「その…、いつからだい?」
「…何がでしょうか」
バレたかついにバレたのか…。
「………絹と、そういう関係なんだろ?」
「…そういう関係とは?」
のらりくらりできぬものか…。
八重子先生は大変いいにくそうだが、心を決めたようだ。
「絹と…ふしだらなこと、してるんだろ…?」
私は足退して手を突く。
「申し訳ありません。そうです」
溜息が聞こえる。
八重子先生は私の前に膝を突いて、私の手を取られた。
「怒ってるわけじゃないんだよ。ただ確かめておこうと思ってさ」
あれ、すげえ怒られると思ってたのになぜだ。
「…仲秋、頃に襲いました。それから、です」
「講習会より前かい?」
「はい」
「絹から、じゃないんだね?」
「一度も絹先生からということはありません。私からです」
八重子先生はしばらく悩んでいる。
「わかったよ。他にはわからないよう、それだけは心得とくれ」
え?
「あ、あのっ、いいんですか?その、この関係…」
「…絹が嫌がったら別れてやってくれれば、いいよ」
改めて手を突く。
しばらくそうしてただろうか、居間に戻るよ、と声がかかる。
私も後について戻った。

居間では絹先生がお茶を飲んでおられる。
「二人で何してたの? 今日は大変だったのよ~」
と八重子先生に。
「なにかあったのかい?」
「電車遅延で生徒さんが遅れたんですよ」
「そうなのよ。町内会の方、山沢さんにお願いしてお稽古見てたんだけど。
 その後もお客様いらして生徒さん待たせることになったりして大変だったのよ」
「円草でしたからちょっと私では…」
一人は初級だったから私でなんとかなったけど。
「ああ、そうそう、山沢さんの真之行、今申請しているからね。
 もうちょっと待っててくれるかい」
前回は3ヶ月で届いたが半年かかったりすることもあるからなあ。
あれって大量に申請が届いての事務処理が大変なんだろうか。
だって手書きは日付と名前だしなあ。
「でも真之行するようになったら円草わからないって言ってちゃいけないわよ?」
「うっ…。精進します…」
もっとイメトレしてノート作ろう。
「真之行からはお稽古日増えるからね、いつでも稽古できるよ。
 山沢さんの職場が近かったらうちから通えばいいんだろうけどねえ」
さすがに始発すら間に合わないからなあ。
しかしなんだってこんなに好意的なんだろう。わからない。
「さて、あたしゃもう寝るよ。火の始末とか頼んだよ」
八重子先生はそういって部屋に戻られた。
絹先生もちょっとお疲れだ。
私は戸締りを確かめ、火の始末をする。
居間に戻ると絹先生がうつらうつらしている。
肩をつついて部屋で寝るように奨めたが私にもたれかかって寝息を立て始めた。
抱えあげて私の寝間に運び、着物を脱がせて布団に入れる。
気持ち良さそうに寝ているなあ…。
着物を片付け、私も寝巻きに着替えて横に転がると、眠りに引き込まれた。

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