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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

58

「ねえ先生?私ねえ、あなたをこうしているのが一番気持ちいいんですよ。
 こうやって抱いてね、好い声を聞いて。しがみつかれたり引っかかれたりしてもね。
 あなたが気持ちいいことをしてるときが一番気持ちいいんです」
だから。
「セーフワード、決めましょうね。本当に嫌悪を感じること、恐怖を感じること。
 そういうことを私がしたときに止まれるような言葉をね」
「…よくわからないわ?」
「ああ。たとえば。浣腸して排便を見られるとかどうです?」
先生の腕に鳥肌が立った。
「そういうことはお嫌でしょう?嫌といっても勢いで私はしかねません。
 だから勢いを殺すための言葉を設定するんです。
 あなたが本気で嫌がってるという、そういうことを知らせる言葉を」
「わかったけど、それは絶対嫌よ?お願いだから…」
苦笑。まあするとしたら…私を本気で怒らせた時だな。
「ただし、簡単に使っちゃいけませんよ。じゃないと効き目がなくなりますから」
まあ怒らせたときは喋れなくしちまうだろうから意味は無いが。
「うん。わかったわ」
「なにか効果的な言葉、考えて置いてください」
「あのね…山沢さん、私…たまに怖いのよ。
 私がいやっていったときとか…あなたの気配が変わるから」
ああ、ちょっと楽しくなっちゃうからだな。
「それはですねえ…あなたを壊したくなっちゃうからですね。
 理性も何もかも奪ってあなたから『犯して』とか言わせて見たい。
 そんな困った欲の所為ですね」
そういうと先生は真っ赤になってしまった。
それになーやっぱり独占欲ってあるんだよね。
このまま攫って私しかいない世界で、ずっと抱いていたい。
壊れるまで、いや壊れても。まあ現実は無理なわけだし?
「ふふ、でも先生。あなた自分から言えないでしょう?」
理性はたまに行方不明にしてるようだけど。
「…言えないわよ。そんなの」
「どうしてです?怖いですか?」
ためらって、うなづいた。
まあ確かに?そんな事言われたら三日三晩ずっとしてたくなるだろうしな。

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57

「拗ねてないで一緒にお買物行きましょ?」
それはいいな、うん。
「ほら、着替えてきて?」
「わかりました。帰ったらしていいですか?」
「仕方ない子ねえ」
頭を撫でられて、着替えに立った。
路考茶の紬をざっと着て羽織を持って出てくると先生が少し手直しされる。
羽織をそっと纏う。羽織の紐を結んでもらうときにどうしてもキスしたくなる。
私がそう言うと、先生は立って私の頬に手をやってキスしてくれた。
ついそのまま引き寄せるとくすくす笑っている。
「お買物、行きましょ?」
すっかり手玉に取られてるなあ。
「ところで何を買うんです?」
「お台所のものとか、ちょっと山沢さんのおうちに無いものがあるの」
「鍋釜とかそういうもんですか?なら場外行きますか?」
「そうねえ、ホームセンターなんかよりそのほうがあるかしら?」
というかこの辺にホムセンが無い。
足元が汚れるかもと足袋カバーの防水の奴を履いてもらって、一緒に場外に行く。
うーん、まあ横丁まっすぐ行けば何店か有るからまずはそこからにしようか。
先生をつれて歩くとそれなりに注目される。
いい女がいる、という不躾な視線。
横に立つ私をうらやむような視線。
先生は私の手を握っている。
「年末しか来たことがないからわからなかったけど…」
ん?
「意外と人少ないのねえ」
ああ、普段はね。特に最近市場も暇だからねえ。
お昼時だから飯屋はそれなりに混んでるけど。
とりあえず目的のもののありそうな店へと連れて行く。
いくつかあれこれと選び、支払いを済ませて荷物を持つ。
なるほどこれは俺一人だと使わないから家には無いな。
あと洗剤類をついでに買い足して、帰宅。
帰るなり羽織を脱いで。
ちょっと疲れたっぽい先生を引き寄せる。
「もう、気が早いわねえ」
胸に手を差し入れて揉み解すと息が荒くなって色っぽい。
「わかったわよ、脱ぐから待って頂戴」
そういわれたので手を洗って自分も脱いで、先生が脱ぐのを待…てない。
長襦袢を脱いだ先生を抱きしめてキスをする。
そのまま湯文字の中に手を差し入れてまだ少ししか湿っていないそこに指を這わす。
乳房を揉み、乳首に歯を立てる。触れた時に少し引けた腰を引き寄せて尻をなでる。
少し声が出て恥ずかしそうで、更にこちらの欲情を煽る。
「ここじゃいや…ねえ、お願い」
流石に食卓の横は嫌か?
わかっていながら食卓に座らせて濡れ始めた襞をなめる。
「いやよ、ねえ、こんなの…おろして…」
そういうので降ろして、食卓の上に上半身を伏せさせた。
後ろから舐めて、指を差し入れる。
「ばか、もう、こんなのいやよぉ」
二本に増やして掻き回す。
好い声が出てきて、気持ちよさげだ。
「こんなところなのに気持ちいいんですか?」
意地悪なことを聞いてみた。
いやいやをするがきゅっと中が締まる。
「こっちは気持ちいいって言ってますよ」
更に指を増やす。
気持ち良さそうでせつなそうで。
そろそろ道具を使っても痛くは無いと思うんだけどなあ。
心理的抵抗?だったら事後了承だな。
指をぎゅうぎゅう締めつけてくる。
かといってきついというわけではない。
中を蹂躙していると一際大きく声が出た。
へえ、ここも好いのか。
もう助けて、という声が聞こえるが構わずに擦る。
背中を反らして太腿を痙攣させて逝った。
息も絶え絶えな先生を私の胡坐の上に抱え込んでゆっくり胸をなぶる。
「ねえ、今何本入れてたかわかります?」
先生は首を横に振る。
汚れた指を見せて、ほら3本も入ってたんですよ、というと頬を真っ赤に染めている。
「指、舐めて」
というと躊躇いがちにそっと舐めている。
舐めている舌をもてあそんで、指で口の中を犯す。
先生が段々と、淫らな事に順応していくのが嬉しい。
でもちゃんと恥ずかしがっているのが好い。
ああ、だけど自分からしてくれるようになったときも嬉しいんだろうな。
口から指を引き抜く。
もういちど好い声を聞きたい気がして再度指を穴に潜らせる。
角度が変わって二本もきつそうだ。
さっき良かったところはどこだったかな、と探る。
先生は掴むところが欲しい様で私の太腿をつかむやら腕を掴むやら。
胸をなぶる手に先生の指が食い込み、太腿にも爪が刺さるほどの力で。
必死に逃げないように耐えていて、可愛い。
曲げていた足が突っ張って、反らした喉の白さに目を奪われる。
一瞬腰が浮いて、すぐに脱力した。
息の荒さが心地よい。
なだめるように腕や太腿をなでる。
「今回はこれくらいにしましょうか?」
うなづいている。
ああもうめっちゃ可愛い。

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56

「ねえ山沢さん?アコのあらってそのままあら煮にしてもいいんじゃなかったかしら?」
ん?そうだった気もしなくもない。
ちょいちょいとノートパソコンからキジハタを調べる。
なるほど潮汁もあら煮もよいとある。
シャワーを浴びる。ざっと洗ってすすぎ、温まる。
どうしても冷えるんだよなあ、職場。
風呂を出てささっと拭き、浴衣を羽織る。
台所へ行くと先生は調理中だ。
包丁も火も使ってないのを確認して後ろから抱きつく。
「あっ駄目よ、もう。包丁使ってたらどうするの」
「ちゃんと確認済みですよ」
今日のお昼ご飯は鮭のムニエルだ。
ちゃんちゃん焼きにしようと思って冷凍庫に突っ込んであった奴だな。
うまそう。
「もうできるわよ、机の上片付けてね」
はいはい。
片付けて台拭きで拭いて。
先生ががムニエルのお皿ともう2品ほどを渡してくれるのを並べて、
昨日一緒に買ったお茶碗を渡し、お箸を並べ、取り皿をを置く。
ふふふ、夫婦茶碗である。お箸と湯飲みもおそろいだ。
ご飯をよそって貰った。
お櫃が無いからなあ、この家。
先生がお茶を片手に台所から戻ってきて、座って。
お茶をついで。いただきます。
ムニエルとか面倒くさくて長いこと作ってなかったなあ。うまい。
ふんわりとしてて、よくこんな面倒なもの作るなぁとまじまじと先生を見てしまった。
「どうしたの?」
「いや、美味いな、と。私こんなに手間かけるの面倒で。だから今幸せです」
てきとーに作ると固くなるんだよなー。
ああ、先生も照れている。
他の二品も美味しくて、家でしっかり昼を食べるなんて久しぶりだ。
前回しっかり食ったのも先生に作ってもらったときだったな(笑)
完食。ごちそうさまでした。
お茶をいただいて一服してから洗い物を片付ける。
使ったフライパンなどはちゃんとすでに洗われていて、後始末は食器だけだ。
きっちり洗って拭いて、仕舞う。
そのタオルと台拭きを漂白剤と台所洗剤の混ぜたものに漬ける。
夕飯前に濯いでおけばいい。
手をよく洗ってぬめりをこそぎ落として。
先生の横に戻る。
「そういや朝何時ごろ起きました?」
「うーん、寝過ごして6時過ぎてたわよ」
やっぱり疲れるのかな?
「山沢さんは眠くないの?」
「ん?昨日寝たの10時くらいですよ?5時間寝たら十分でしょー」
「えぇ?そうなの?」
「ああ、でも休みの朝はやっぱり気が抜けるから寝過ごしますね。
 先生と一緒に寝過ごしたこと有りましたでしょう?」
あ、頬染めてる。可愛い。
「ねえ、先生。していいですか?」
「ご飯食べたところなのに駄目」
出した手を叩かれて、渋々戻す。
拗ねてたら後ろから抱きしめられた。
ぞわっとしたの半分、温かいと思ったの半分、微妙な心持だ。
あ、トリハダ立ってるわ。
落ち着け落ち着け。

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55

うん、と先生が答えて抱えあげ連れて行く。
寒いから浴衣は着せたままでいいだろう。
そっとベッドの上に降ろして覆いかぶさる。
「どうして欲しいですか?優しく?強く?それとも酷く?」
「聞かないで…山沢さんの好きにして…」
「いいんですか?酷いの一択ですが」
「ええっ…酷いのは駄目よ」
思わず笑っちゃったじゃないか。
「はは、やっぱりあなた、可愛いですね。優しくしてあげますよ、酷い事」
うなづいて、しばらくして。
「だから酷いことは駄目よぅ」
ああ、気づいた(笑)
「酷いことってどんなことでしょうねえ」
「…お尻、嫌よ?」
「他には?」
「…縄、とか」
「他にはありませんか?」
「…道具?」
「よく出来ました、全部やってあげましょう」
顔が引きつって逃げようとしてる(笑)
「冗談です、しませんよ」
さっき焦らされたお返しだ。からかっちゃった。
耳を撫でて。
キスして。
優しく、優しく抱いて。
気持ち良いところは焦らさず。
好い声を沢山聞いて。
好きだ、愛してると囁いて。
先生が幸せそうに微笑んでくれて。
嬉しくて、幸せで。
終わった後もそのまま抱きしめて寝てしまった。

翌朝は仕事のため布団に先生を置き去りにする。
まだ幸せそうに寝ている。
そういう顔を見ているともう一度やりたくなるの半分、幸せなの半分。
取敢えずは仕事がんばってこよう。
書置きと、足りないものがあればと手文庫から数万円置いて行く。
職場はまあ、暇…。
早く帰って続きがしたいものだ。
携帯が鳴って取ってみると先生からだ。
『ねえ、このあたりに割烹着売ってるところないかしら。忘れてきちゃったの』
「ありますが多分たどり着けませんよ?私帰るまで待てます?」
『うん、朝は浴衣のままだから紐を襷にかけてしたんだけど』
「そんじゃ買って戻ります。あと今日はアコと足赤えび持って帰る予定なんですが」
『あら美味しそうね。割烹着はお願いね。待ってるわ」
暇な間にいくつか電話して持ってるか聞くと、やはり持っている店があった。
まあ無ければないでちょっと足伸ばして大型ショッピングセンターか百貨店にでも
行けばあるはずだが。
仕事が終わり、帰りに店によって買って帰る。
色が無くてねえ、と渡されたのは白色。うん?普通は白じゃないのか?
どうやらグレーとか臙脂とか水色とか有ったらしい。
白が一番いいじゃないか、清げで。ちゃんと洗濯されてたらの話だが。
割烹着を持って、魚も持って足早に帰宅する。
ドアを開けるとおかえりなさい、と言われて嬉しくなってただいま帰りました、と返す。
割烹着を渡して魚を冷蔵庫にしまう。
下処理は会社でして来た。
アコのあらを出汁用に持って帰ってある。
というと早速出汁を取るからと割烹着を身につけられた先生に渡す。
「もう焙ってあるの?」
会社で焼いてきた。家でやると掃除が面倒くさい。
先生に台所をお任せする。狭いから二人で立つには邪魔になる。
ふと窓を見ると…うわあ、洗濯干されてる。
うぅ、なんか恥ずかしい。
シーツも洗って干されて掃除機がかけられていて。
嬉しいけど恥ずかしいじゃないか。
「山沢さん…あのお部屋…」
先生はちらりと連れ込んだことの無いはずの部屋に視線を走らせる。
「ごめんね、見ちゃったの。ちょっと吃驚しちゃったわ」
…道具一杯出したままだったよ。
「使いましょうか?今から」
もうへこたれて床に寝転んでしまった。
あー、着替えなきゃなー。
「……聞かなかったことにするわ」
はいはい。そーしてください。
取敢えずは着替えてシャワーを浴びよう。生臭い。

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54

時間はまだ沢山ある。
少し息が落ち着いてきたその唇にキスをする。
「もう…ひどいわ…こんなの」
「おや、まだ序の口のつもりだったんですが」
「ええ?何をする気なの?」
「もっとすごいこと。色々したいですねえ」
頬を染めて可愛い。
「2、3日立てなくなるくらいしたいですね」
「そんなの困るわ…」
まあ自分の体力も持たないが。
暫くからかったりして、会話を楽しんでいると空腹、そろそろ6時か。
「先生、どこか食いに行きませんか」
まだ立てないほどはしてないはずだぞ。
シャワーを浴びさせて、着替えさせるとやはり美しくて。
少し私の着付けを手直しされて。
近くの割烹で飯を食うことにした。
それなりに流行っていてそれなりにうまい店だ。
お酒も頼んで、うん、うまい。
先生も上機嫌だ。
酔客に絡まれるような店ではないので安心して飯が食える。
ああ、うまかったー。と店を出るとやや寒い。
ショールだけの先生は寒そうだ。私の羽織を着せる。
「前も借りたわね」
ああ、あったなあ、そういうこと。
ほろ酔い加減がさめないうちに部屋に戻ってきた。
もう少し飲みたいので先生もどうかと誘う。
冷蔵庫から日本酒の瓶を出し盃を渡す。
まずは先生に一献。お注ぎする。
先生から私に。
何度か盃を交わして、いい感じに酔った。
先生が私にキスしてきた。
色っぽいな…。
くらくらする。
先生は立って着物を脱ぎ始めた。
ぎょっとしたがすべてを脱いで浴衣に着替えている。
ああ、なんだ吃驚した。
鼻歌交じりに着物を片付けて、それから私の膝の上に横向きに座った。
…え?
「ねえ、山沢さん?私とするの、好き?」
「え?あ、はい、好きですよ?」
「じゃ、しちゃ駄目っていったらどうするかしら?」
「困りますね、きっと」
「じゃあ駄目」
と言って先生はふふっと笑っている。
「困りますけど、したいんだからしちゃいますけどね」
胸の合わせに手を差し入れるとその手を叩かれた。
「だめよぅ」
くすくす笑ってる。
なんだこれは、焦らされてるのだろうか。
「なんで駄目なんです?」
「だってたまにはしないでこうしてたいもの」
ああ、なるほど。そういうことか。
先生からキスされる。
くっそ可愛くてやりたくて仕方ない。
先生の腕を撫でて我慢しよう。
「山沢さん、あったかいわ~」
はいはい。
体温高いですよ、発情してますからね。
先生が私の懐に手を入れた。
「寒いんですか?」
指が冷たいな。
手を伸ばして先生の足袋の上から足指をなぞる。
ああ、ちょっと冷えてる。
「暖房の温度、上げましょうか?」
「ううん、こうしてて…」
「抱かれればすぐに温まりますよ?」
ぺちっと額を叩かれた(笑)
笑ってしばらく密着する。
先生の静かな呼吸の音を聞いて、冷えている腕や足をさすって。
落ち着きすぎることもない程度に先生にイタズラしかけられて。
何度目かのキスをされたとき、ベッドに連れて行きますよ、と声をかけた。

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