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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

448

朝、目が覚めてもっと寝ていたくて。
それでも仕事に渋々起きた。
先生のぬくもりが恋しいまま支度して出勤する。
やる気なく暇な仕事を終え、帰宅。
「お帰りなさい、早かったわねぇ」
「うん、ただいま。暇だった」
「ご飯まだ作ってないのよ」
「どこか行きますか?」
「買物してあるから。今から作るわ、待っててくれる?」
「はい」
風呂に入って温まる。
少し長めに入った。
上がると脱衣所にちゃんと用意してくれてあって嬉しくなる。
着替えてご飯を食べてゆったりしてると痛くなってきた。
ベッドに追い立てられて寝ているが寒い。
先生をベッドに引き込むことにした。
帯だけ解いて俺を抱きかかえて寝てくれる。
多分、子供みたい。そう思っているはず。
小一時間くらいして先生が音を上げた。
「暑~い…」
「あ、風呂入ってきていいですよ」
「大丈夫?」
「うん、そろそろ大丈夫」
「おとなしくしてなさいよ?」
俺の頭をなでて先生が部屋を出て行く。
浴衣が皺になって背中に汗染み。
よっぽど我慢してくれてたようだ。
暫くして上がってきた気配がして冷房の風が感じられる。
流石に暑いらしい。
俺も落ち着いたからもう一度入ろう。
起き上がって先生にそう言うと、その間に少し布団を干すといわれた。
布団乾燥機で良いと言って出せば変な顔をする。
「マットついてないじゃないの」
「あー…これは無しでできるやつですよ。こうやって…」
セットしてスイッチ入れといた。
シャワーに入って出てくると先生がその様子を観察している。
「何やってんですか」
「本当に乾燥できるのか気になって」
冬場、頭のほうから差し込むと足元が暖かくないことならある。
「一時間くらいかかるから。そんなとこにいないでこっち来ませんか」
「あら、やっぱり時間かかるのは一緒なのね」
「だけど手軽で無精者にはぴったりでしょう?」
「やぁね」
あはは、と笑って先生はおやつを用意してくれた。
先生は羊羹、俺には求肥。
甘くてうまい。
お茶を頂いてゆったりとする。
あくび、つられた様に先生もあくびをした。
手招いて床にごろ寝をする。
笑って横に添ってくれた。
うつらうつらして途中で目が冷め、乾燥機を送風にしてトイレへ行く。
また先生を抱っこして寝ていると先生のお腹の音が聞こえる。
…何時だ今。
時計を見れば5時過ぎ、そろそろ飯の支度をすべき時間だ。
そっと寝かせたまま台所に行き冷蔵庫を確認する。
朝の買物で夜の分は買ってあるのかな。
うーん、微妙?
何を作るつもりだったのかがわからない。
一応炊飯器を見るとご飯はある。
取敢えず肉が食いたい。肉。
起こすのもなんだからさっと着替えて肉屋に走った。
ヒレ肉3枚を買い、サラダになりそうな野菜をついでに八百屋で買う。
急ぎ戻ってそっと玄関を開けるとまだ寝ている。
よしよし。
できるだけ静かに支度をして肉を焼いていると匂いで起きたようだ。
「んー…いつのまに起きたのー?」
「さっきの間ですよ。と言うことでステーキとサラダです」
3枚焼いてサラダもたっぷり。
あとはスープ。
定番定番。
机を拭いて配膳し、先生を座らせた。
「おいしそうね、いただきます」
「いただきます」
サラダから食べるから先生は太りにくいんだろう。
んー、うまい。
俺は勿論、肉から。
途中先生がお箸を置いた。
どうしたんだろうと思うと冷蔵庫から何かを出して温めている。
「はい、これ。食べなさい。サラダじゃ体冷えるわよ」
南瓜と大根の炊いたん。
いつのまに作ってたのだろう。
「お昼に間に合わなかったから出さなかったの」
「でも肉と合わな」
「黙って食べなさい」
「…はい」
好き嫌いは許しません、のお母さんモードだ。
サラダも煮物も食べて肉も食べる。すっかり満腹。
煮物がないつもりだったからちょっと多かった。
洗い物を先生がしてくれてしばしくつろぐ。
水仕事を終えて懐に来た。
「ねぇ…していいわよ」
「終った?」
「多分…」
キスして、といわれて軽く。
それからしっかりと。
ゆっくりと脱がせて抱く。
今日はそんなに疲れさせてはいけない。
明日、お稽古だからね。
「一週間くらいうちに居て欲しいなぁ。たっぷりかわいがってあげるのに」
「そんなの、無理よ…死んじゃいそう」
「大丈夫。あなたの限界、もうわかってるから」
ほんの少し超えさせるけどね。
「さてと。そろそろ寝ましょうか」
トイレに行ったり寝床の支度をしたり。
布団乾燥機を仕舞って寝巻きを着た。
ベッドに二人、潜り込む。
「乾燥、ちゃんとしてるのねぇ」
「いいでしょう? 簡単で」
肌掛けにケットを足して寝る。
そろそろ朝方は肌掛けだけでは冷えるだろう。
ワッフルケットが好きだけど、先生は顔に跡がつく、と言う。
年々跡が残り易くなっているとは言うが…。
どうせつけるなら縄の痕を付けてあげる、と言うと困った顔をしている。
「お母さんに見えないようにするの、大変なのよ?」
「見えても良いじゃないか」
「いやよ恥ずかしい」
「可愛いな」
沢山キスをして愛してると言うと嬉しそうだ。
「好きだよ。このまま閉じ込めておきたいほどにね」
頬を赤らめているのがまた可愛らしくて、良い。
でも実際閉じ込めて置いたら先生、壊れる。壊しちゃうからやめておこう。
壊すより清楚なままがいい。
そのまま寝かしつけて一緒に寝た。

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447

背中に先生の胸が当たり、手が俺のお腹に回される。
「ねぇ、怒らないで…」
「怒ってない」
「でも…」
身を起こした。
「悪いけど…濃茶、飲みたい」
「あ、わかったわ」
「いや、寝てて。自分で点てるから」
「点てさせて頂戴よ。ねぇ」
「ん。ありがとう」
先生と台所へ行ってお湯を沸かし、点てて頂いた。
「うまいな…」
落ち着く。
「飲む?」
半分を残して聞く。
「うん」
先生もおいしそうに飲まれ、置かれた。
「ごめんね、叩いて」
「いや…あなたが嫌がることしたのは俺だから」
ちょっとキスしたくなって軽くすると抵抗もなく俺の懐に入ってくれた。
茶碗を洗って片付け、寝間に戻る。
布団の上に座ると先生が俺の体のあちこちに触れた。
「なに?」
「冷えちゃったわね」
「あぁ。大丈夫、こうしてたら」
先生を懐に抱いてくっつく。
「ほら、暖かくなってきた」
先生が上気して、俺も少し興奮するから体温が上がる。
「さ、寝ましょう」
先生を寝かせて肌掛けをきっちり掛けて、俺ももぐりこんだ。
柔らかな体を撫でて寝かしつける。
心地良さそうな寝息に心が癒されて俺も良く寝れた。
朝になって先生と二人台所に立つ。
玉子焼きにたこさん・かにさんウインナー。
なんとなく作りたくなったらしい。
今日のおかずはお弁当に入ってそうなもので揃えられた。
律君も何で?と言う顔をしている。
いつも和食ばかり作ってるからたまには作りたいのか?
ま、おいしかったけどね。
食後トイレに行くとどうやら始まったようだ。
始末をしてから戻り、先生に甘える。
「どうしたの?」
「なんとなく」
適当にいなされつつまったりと休みを満喫。
律君は食後すぐ遊びに行ったらしい。
若いなぁ。
途中八重子先生によるあんかけうどんをお昼に頂いてのんびりと。
ついつい先生のどこかを触ってしまう。
夕飯の買物に出てる間もつい手を触ってしまって困った顔をされた。
流石にご飯を作っている間は触れなかったが。
食後辞去しようとしたら八重子先生に先生を連れて帰るよう言われた。
「いやお稽古は」
「明日もお休みの方多いから大丈夫だよ」
「しかし…」
「いいからいいから。じゃまた明後日連れてきてやっとくれ」
先生は慌てて外着に着替えた。
今日ずっと浴衣だったしね。
「車ですし着替えなくとも…」
「駄目よ、途中でどこか入りたくなるかもしれないじゃない」
コンビニとかスーパーとか?
明日の朝飯調達かなぁ。
取敢えず後部座席に乗せて発進した。
やはり途中のスーパーに入りたいと言われて駐車場へ入れた。
先生と大型スーパーは初めてのような。
商品を見て微妙な顔してる。
商店街で買ってる奥さんにゃ大型スーパーのものは悪く見えるんだろう。
値段も値段だけどね。
それでも吟味してあれこれ買って帰宅した。
「さてと、風呂入って」
「じゃお先にいただくわね」
冷蔵庫に片付けて、先生の寝巻きを出した。
タオルとバスタオル、生理用品を脱衣所にセットしてアイスコーヒーを作る。
すぐに先生が上がってきた。
「はい、これ」
「ありがと」
交代に風呂に入る。
俺が入ってる間に先生も俺のを用意してくれたようだ。
「すっきりしたわ~」
「さてと」
「ん? え、す、するの?」
「いや寝ましょう」
「良いの?」
「だってあなたまだ終ってないでしょう。それに俺明日仕事ですしね」
ほっとした顔してる。
そういうわけでベッドに連れ込んで寝た。
おやすみなさい。

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446

あまりの暇さに溜息が出るような、今日の仕事。
早々に終らせてお稽古へ行ったが生徒さん方も夏ばて欠席。
急に涼しくなったから風邪を引いたり。
先生も昨日の晩からアレでお稽古も早めに終えて別れた。
翌日は金曜と言うのに暇で思いやられる。
まぁ先生も稽古に来られる生徒さんにお休みが多く休養に当ててるそうだ。
遊びに誘ったら却下されてしまった。
やっぱりなぁ。
明日はどうなんだろう。
まだ終ってないからだめ、か?
仕方ないけど。
暇すぎて疲れてなくて眠れない。
涼しいから散歩に出る気になった。
ぶらりと。
寄席、いくか。
行ってみると丁度、太神楽が始まるところだった。
久々に楽しんでゆったりとした気分で帰宅の途中、夕飯を取った
あとは寝るばかり。
先生も夕飯を食べたら寝るとメールしてきている。
こんな調子では明日は望むべくもない。
諦めて寝ることにした。
翌朝も涼しく、もう秋なのかなぁという気候。
涼しいものだからハモが売れない。
何本かを持ち帰ることにした。
マツタケも売れ残ったので回収。
途中、ごぼうを手に入れて稽古場へ。
八重子先生に手を触れないようお願いする。
「今日は何するの?」
「柳川と土瓶蒸です、そのつもりで他のおかずお願いします」
ちゃんと柳川鍋、人数分持ってきたんだよね。
「どじょうはちょっと」
「ハモでやりますからおいしいですよ」
「そう?」
「ええ。じゃ、水屋の支度してきますね」
土曜と言うのにやはり生徒さんが少ない。
今日は俺のお稽古を少し長めにしていただいた。
「山沢さーん、そろそろ作って頂戴」
片付けてると八重子先生が呼びにきて交代。
今日は下処理を済ませてきてあるので前掛けとたすき。
いつも作るように柳川に仕立てて順次熱々を食べていただく。
今日ばかりはそろって食べる、をすると冷める。
最後に先生と俺で食べた。
土瓶蒸もおいしくて、八重子先生の作るおかずもおいしい。満腹で幸せ。
先生も満足そうな顔をしている。
さてそのかわり洗うものは沢山だ。
頑張って洗い物をしていると先生がコーヒーをいれに来た。
「あら。いつもの、もうないわ」
「ありゃ、そろそろ買わないとですね。
 取敢えずその緑の、そうそれ。それなら割といけますよ。フルでも」
「じゃいれてみましょ」
お盆に三つ、カップを載せて帰っていく。
暫くして洗い終えた頃先生がカップを持って戻ってきた。
「これもお願い」
そういって洗いあがったお皿を拭いて仕舞い始めた。
ちゃんと手伝ってくれる。いらだったりはすまい。
一緒に拭いて仕舞って、居間へ戻る。
ゆったりと過ごす土曜の夜。
秋だなぁ、虫の音が。
蚊遣りを焚いて思い思いに…。
先生は半襟をつけている。
そういうのを眺めるのも好きだ。
ふとこっちに気づいたようだ。
「あんたのも持ってきなさいよ、つけてあげるわよ」
「いや、いいですよ」
「いいから持ってきなさい」
「すみません」
つけてもらう代わりといっちゃなんだけど、と肩を揉んであげた。
気持ち良さそうにしている。
律君が風呂に入って、八重子先生が入って。
先生と一緒に俺も入った。
アレは終りかけているようだ。
触っていたら怒られた。
舐めようとしたらピシャッと頬をぶたれた。
打ってからしまった、と言う顔をする。
無言で手を濯いで先生の体を洗った。
湯に浸かって膝に先生を乗せ、ゆっくり揉み解すと縮まりこんでいた体がほどける。
怖いなら気をつければ良いのに。
そろそろ、と出して俺も出た。
体を拭いてやって手早く寝巻を羽織らせ、始末をさせた。
それからゆっくりと俺も体を拭いて寝巻を着る。
その足で戸締りをし火の元の確認をして居間へ行き、八重子先生に先に寝ることを告げた。
先生が追随して俺と布団に入る。
俺は背を向けて寝た。

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445

寝ている間に何か気配がして目を覚ますと先生がもぐりこんできていた。
起きたことに気づけばまた気を使って怯えるか?
ならば知らぬ振りとしよう。
寝返りを打った振りして抱きつくと一瞬びくっとして…緩んだ。
よしよし、寝ろ。
暫くすると落ち着いた寝息になってほっとした。
やっぱりさ、ゆったりとしててほしいわけよ。
イラつくけどさ、怯えられると余計に腹が立つんだよな。
すこしむらっときて抱きたくなった。
起こさない程度に乳をまさぐる。
寝てるときは抵抗もない。
昼もこうだったら…。
もぞもぞと先生の尻が動く。
そろそろ股間に手を伸ばしてもいいだろう。
濡れている。
身体的反応ってやつだろう。
「ん、ぁっ、ちょっ、と…寝てたんじゃ、なかったの?」
「寝てた寝てた。そのままそのまま」
適当にいなして抱く。
「あっうぅ、き、つい、そんなに入れないでっ」
「力、抜いて。締めようとしないで」
いつもより一本増やしただけだから大丈夫だろう。
中をゆっくりほぐす。
入り口が狭い。
いけるかと思ったがこれは無理かな。
指の付け根まで入れるのは諦めた。
息をついたら謝られてしまったのでむっとして指を舐めさせた。
すがるような目つきで指を舐めている。
愛しくなって、それとともに気がついた。
「…そろそろ生理?」
「えっ…あ。今日何日だったかしら…」
「まだ26日」
「あ、じゃ明日からかも」
「なるほどね。俺も多分そろそろだ。あなたの情緒不安定と、俺の苛立ち、多分これ」
「あら…」
「どうして欲しい? このまま寝たい? 抱かれたい?」
「あの…酷くしないなら…抱いて…」
「うん。わかった」
ゆったりと丁寧に抱いてるうちに先生の体もほぐれてきた。
あ、指、入るね。付け根まで。
ここから先は無理だろう、まだ。
「きつくない?」
「ん、大丈夫、気持ち良いわ」
急に揚げるのではなくゆっくりと逝かせた。
眠そうな気配に変わって行く。
体を入れ替えて先生を上に乗せ、肌掛けをかぶせて背を撫でると寝息に変わった。
俺もそのまま寝て翌朝目が冷めると涼しさに先生は俺にしがみついている。
意外と今朝はひんやりしていて肌掛けでは少し寒かったようだ。
何時だろう。
10時半…えらく寝てしまった。
先生を起こすか。
直接股間に手をやり、弄るとすぐ起きた。
「もうっ」
「ふふ、そろそろ起きませんか」
「何時なの?」
「10時半、いや11時前だな」
「あら。寝過ごしちゃったわねぇ」
もう暫く先生の体を楽しんで、昼飯を食いに出た。
けだるげで色っぽい。
店員さんがいるときはしゃきっとしてるけど。
しっかり甘いものを食べた先生は気力を取り戻したようだ。
俺とごろごろして居たいらしい。
涼しくてなんとなくまったりと懐に抱いて夕方。
「ねぇ、今日うちで夕飯食べてくれるの?」
「そうだね、いただこうかな」
「じゃお母さんに言って買物一緒に行きましょ?」
「はいはい、なら着替えておいで。俺が連絡するから」
寝巻きから着替えさせてる間に八重子先生に電話し、化粧を直す間に俺も着替えた。
「さてと。行きましょうか」
「ええ」
玄関を出て歩きつつ会話する。
「何にしましょう」
「青唐辛子の炒め煮が食べたいわ。あなたが良く作ってるの」
「ああ、あれですね。メインにはなりませんよ?」
「んーしいたけの肉詰め?」
「いいですね」
「アスパラが食べたいわ」
「ベーコン巻にしましょうか」
などと献立を決めて買物。
帰宅して二人で台所に立った。
律君も帰ってきて食卓におかずを並べ、食事を取る。
ご飯を終え洗い物をしてから別れ、帰宅した。
明日もお稽古はある。
また逢えるからと。
そして、寝た。

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444

翌朝、出勤の支度をする。
帰ったようだ。
と思っていたら草履がまだある。
和室に布団敷いて寝たのか。
まぁ稽古日だし仕事から帰ったらもういないだろう。
サボろうかなぁ…、稽古。
テンション低いまま暇な火曜日、仕事は暇。
昨日のマグロを事務に計上してもらい支払った。
暑さにげんなりして帰宅。
あ、まだ草履、ある。
「ただいま」
「おかえりなさい、お昼もうすぐできるから」
風呂に入る。
涼しくなるまで浴びて上がるとテーブルに先生が色々並べてる。
「昨日はごめんなさい、折角作ってくれたのに」
「もう帰らないといけないんじゃない?」
「ごめんなさい、迷惑だったわよね…」
「いや、稽古。良いのか?」
「えっ、今日お休みよ?」
「八重子先生、昨日稽古に来いって言ってたけど…」
「ちょっと待って」
慌てて携帯で家にかけてる。
「え、あ、そうなの? あ、はい。はい、わかったわ」
電話を切って俺に向き直った。
「お稽古は今日はないわ。ついあなたにそう言っちゃったって」
「なんだ…」
サボろうとか思ってたのにな。
「ご飯食べてくれる?」
「あぁ。いただきましょう」
少しぬるくはなってしまったが久々の先生の作る飯だ。
やっぱりうまいな。
少し機嫌が良くなったのを見計らって先生がもう一度謝った。
「いや、俺も悪かった」
双方謝り、この話は終わったことに。
昼寝したいか聞くと朝良く寝たから別に、と言う。
「あの…し、したいなら、いいわよ…」
顔を赤らめてそんなことを言う。
「食事時にする話じゃないっていつもは怒るでしょう」
「あ、そ、そうね」
まったく。
食事を終えて洗い物をしようとすると私がする、と言い出した。
「いいから。座ってて」
ちょっと気まずそう。
洗い終えてコーヒーを入れて持って出た。
「ん」
「ありがとう」
ほい、と一口羊羹を渡す。
「貰いもん。俺食わないから」
客から箱で貰ったとらやの一口羊羹。
先生がいるなら消費するのは今しかあるまい。
「おいし…」
笑顔になって随分空気がほぐれた。
コーヒーを飲み終える。
「おいで」
「あ…はい」
そそくさと割烹着を外し、帯を解いた。
紐を外そうとする手を取り抱え上げベッドに連れて行く。
「あ、あの、脱いでからじゃいけないかしら」
そのまま組み敷いて何事か言おうとする唇をむさぼる。
着物の上から胸を揉んだ。
少し抵抗されてまた少しいらだつ。
ベッドに座り背を向け、脱ぐように言うと先生は慌てて脱いでる。
脱げたようなので押し倒し、抱いた。
それでも気を抑えて抱いているのにいつまでも身を硬くして怯えてるのがわかる。
何かもう面倒くさくなって寝かしつけて一緒に寝た。
夕方、起きて夕飯の買出し。
二人分だから、と考えつつ買物して帰ると先生が不安そうな顔で俺を待ってた。
「飯、作りましょう」
「うん…」
こりゃ、駄目かな。一度家に帰したほうが良いかもしれない。
そう判断して食事の後、車に乗せて自宅へ送り届けた。
「じゃ、またあさって」
別れて自宅へ戻ると見せかけ、いつもの部屋へ。
流石に疲れた。
ピンクのシーツ、相変わらず微妙だな。
そう思いつつ酒を出しつまみを食う。
ぐいぐい飲んでいると八重子先生から電話だ。
何があったというけれど別に特になく。
どこにいるかと聞かれてここにいると答え電話が終った。
そのまま暫く飲み、寝た。

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