「もっと酷いことしますからね、今から」
「えっ、やだわ…」
「なぁに、これだけですよ」
手拭を見せる。
「それをどうするの?」
「目隠し。それだけです」
「それくらいなら…」
半分に折り、それを三つ折にする。
「自分で出来るならしてください」
俺が締めると強すぎるかもしれないからね。
しゅっと自分で目隠しを締めて、首を傾げたりしている。
「見えますか?」
「ううん、見えないわ」
くくっと笑うと先生は焦り始めた。
「あ、あの、怖いことはよしてね…」
無言で背中に指を伝わせる。
あっという声、背中をそらせる。白い喉にキス。
普段より反応があって楽しい。
乳首に急に触れたり、お尻を揉んだり。
その度にビクッと反応する。
翳りに手をやって突起に軽く触れるだけで逝ってしまった。
指を軽く中に入れたり、また乳首を弄ったり。
奔放にあちこちを玩んで嬌声を楽しむ。
何度か逝ったようだ。
そろそろ辛そうなので最後の一回、とばかりに中で逝かせる。
くったりと私にしがみついて、可愛らしい。
目隠しをはずしてあげる。
「よく逃げませんでしたね」
「ほんと、ひどいんだから…」
「逃げないのは怖い事されたくないから?」
「違うわよ…怖いのは嫌だけど」
「怖いのは、嫌?」
懐に抱いたまま気配だけ変える。
「い、いやっ! 怖い!」
「このまま愛してあげようか」
「いやよ、やめてっ。お願いだから」
「なんてね」
気配を戻す。
「もうっ、なんでこんなことするのよ…逃げなかったのに酷いわ」
「あなた可愛いんですもん、嫌がって怯えてるときも」
「ほんっとに酷い人ね」
「ええ、酷いんです」
「でも…こんなに噛んでも怒らないのね」
と先生が出張前に私の胸へつけた噛み痕に触れる。
「あなたが私を所有したいとつけるもの、何で怒りますか」
「本当は…お仕事やめてうちにずっといて欲しいくらいなのよ」
「うーん、そうしたいのは山々ですが」
「無理なのはわかってるわ…言ってみただけ」
「定年なったら転がりこみたいですね」
「あら、そんな頃まであなた私で満足できるの?」
「共白髪と行きたいところですね」
「ほんとに?嬉しいわ」
「それまでに俺があなたに嫌われてなければですけど…」
「嫌いになるようなこと、しないでね」
「ええ、できるだけ気をつけましょうよ」