軽くキスする。
「ねぇそういえば山沢さん。煙草すってたわよね」
「ああ。最近吸ってませんね。キスしたとき味がするの嫌かと」
「そんなこと気にしてくれてたの?吸ってもいいわよ?」
「いや、やめときます」
もう一度キス。
「お酒も口移ししてほしいの?」
「それは私から」
ぐいっと呷り、口付けして流し込む。
こくりと飲み込むその白い喉に触れる。
少し、こぼれた。
たどって舐めて行く。
「ん…」
白い肌がほのかのピンク色になってきた。
「吸うならこっちがいいな」
浴衣の胸をはだけさせ、乳首を舐める。
「吸っても何も出ないわよ?」
「ぶっ、笑わせないで下さいよ、もー」
横に転がって笑ってるとお酒を先生から口移しされた。
う、辛い。大鷹か。
「山沢さんも…上気してるのね」
「好きな女とキスして冷静でなんていられませんよ」
先生が私の浴衣の前をくつろげる。
「噛んだ痕、すっかり消えちゃったわねえ」
「浮気、しなかったでしょう?」
「でもあんなところ、行ったわよね」
と乳首をひねられた。
「いたた、捻らないで下さいよ。仕事だったんですから」
「断れるものは断って頂戴」
「ええ、勿論です。じゃないとキスもできない。あれはつらかった」
先生からキス。は良いけど乳首痛いってば。
「痛いから離しなさい。そんなことしてると縛りますよ?」
よしよし手が離れた。
「そんなに縛られるの、嫌ですか?」
「だって恥ずかしいもの。いやよ。いやらしい」
「そういういやらしい事が大好きな俺とこうなったからには」
「駄目よ、させないから」
「手強いな。ま、なにかあなたが悪いことをしたときにとっておきますよ」
「しないわよ」
「だといいですね…ってなに萎縮してるんですか」
「だって…」
「だめだ、かわいい。したくなった」
「いやよ」
「ここでします?していい?」
「なんでここでしたいの?」
「なんでって…なんでだろ。そのほうがエロいからかな」
「私はそういうの、嫌なのよ」
「あ、やっぱり?」
「わかってるのになんでなのよ…きらい」
背を向けられてしまった。
「わかった、わかりました。わかったから嫌いなんていわないで下さい」
身を起こして抱きしめる。
「わっいけませんて!」
湯飲みにお酒ついで一気に飲んじゃったよ。
「そういう飲み方、駄目ですよぅ」
「酔わなきゃ出来ないわよ、あなたがしたいようなこと…」
「しないから。そんな飲み方、しないで下さいよ」