忍者ブログ
百鬼夜行抄 二次創作

let

伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

13

翌朝。6時半。
先に起きたので風呂に入り、和室でくつろいでいると先生が起きた。
「おはようございます。もう少し寝てても良いんじゃないですか?」
「んん、おはよう…あ…」
寝起きのキスいただき♪
「もぅ…お風呂はいってくるから」
その前に一戦…というのは断られてしまった(笑)
一緒に露天風呂に入って、先生の腕や足を確認する。
そう縄の跡は残ってないようだ。
昨日の痴態が気に入らないらしく、縄はいやよといわれた。
まぁ昨日のは腰が逃げないようにしたかっただけだしね。
一回堰を切ったからにはなくても何とかなるさ。
でもいつか自分から縛ってとか言わせて見たくはある(笑)
風呂から出て身づくろいをして朝食を頂きに行く。
朝は軽め。洋食の朝御飯だ。
部屋に戻って展覧会へ行く支度をする。
茶人らしく装う先生と、絽の長羽織に絽の長着の私。
つろくするかな?
二人連れ立って観覧に行った。
館内にはいろいろな茶道具が展示されている。
面白いな、と思ったのは玳玻釉だ。
曜変よりは好きだ。というか曜変も油滴もキモい。
そう先生に言ったら近くにいたおじいさんが滅茶笑ってた。
「あなたにはまだ使わせてなかったものねえ。でも禾目はどう?」
「ああ、あれは綺麗です。清水焼のですよね」
あ、じいさん驚いた顔しとる。
「昔、油滴のマグカップもらったんですけどもう使うに使えなくて(笑)」
「じゃ今度のお稽古は油滴ね。台天目して曜変で貴人しましょ」
うわぁ薮蛇った…。
がっくりしたまま色々見ていると、仁清の茶壷もあった。
これが有名な、偽者がそこらに山のように売られてる「仁清」の壷かぁ…。
昼を過ぎたので近くで食事を取ることにした。
午後からは起雲閣を回ると良いといわれていた。
敷地3000坪・建物1000坪とか。
ここから車で10分程度らしいというのでタクシーで移動する。
中を見学。すごく広い。
目の覚めるような群青色の和室。色彩センスが…。
和風建築のみかと思っていたが洋館がある。
天井は何かどこかで見たような・・・あ。歌舞練場の天井だ。
格子天井だな。なんというか和洋折衷。
一部、七条新地を思い出してしまった。すいませんごめんなさい。
しかし建築の手の込みようはすばらしい。
色々と建物を経巡り、庭を歩く。
喫茶室で一服。お抹茶をいただく。
洋風の重厚な喫茶室で、抹茶のミスマッチが楽しい。
先生はロシアンティ。なぜだ。
私はクッキーを、先生は和菓子を頼んでいたのだがやはり逆におかれていた(笑)
「普通は洋菓子と抹茶で頼まないですよねー」
「ほんとあなた和菓子苦手なんだから困るわぁ」
はは、お稽古のとき干菓子しか回せないですしね…。
ここから宿へは地図を見るまで気づかなかったのだがすぐそこだ。
時間はまだあるのでどうしようかと聞くと、海岸へ行ってみたいという。
ムーンテラスとかサンビーチとか書いてある。
聞くと10分かからないところらしい。
行って見よう。

拍手[1回]

PR