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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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なるほど親水公園か。
…恋人の聖地、だと?先生それわかってるのか?
いやきっとわかってないな。
手形スルーして海見てるしなっ。
近くによると砂浜で遊ぶ恋人達の多さよ。
そっと手を取り、降りますか?と聞く。
「この格好じゃ…無理ねぇ」
常着じゃないもんなあー今日は。
「若い人は良いわよねぇ」
「なにがです?」
「もう水着なんて着られないわよ、この年になると」
そっちか!
「イマドキはラッシュガードってもんがありましてですね…
下はパレオ巻くとかすれば良いじゃないですか。それとも日焼けが気になる?」
「ラッシュガード?」
「サーファーなんかが着てるシャツみたいなもんです
 パーカータイプもありますよ。長袖が多いです。
 紫外線と怪我防止に着るものですけどね。
 だけどあなたのビキニ姿も見てみたいな」
「やだもぅ」
照れておられる。かわいい。
「キスしたくなった」
「駄目よ」
ふふって笑っている。くっ、余裕だなっ。
夜は見てろよ…。
そろそろ戻ろうかということになって、宿への道を歩む。
「宿、ついたら大浴場行ってみてはどうです?」
露天風呂もあるし、広いお風呂は気持ち良いと思うんだ。
「そうねえ、あなたも入るんでしょ?」
「入りませんよ。この格好で夫婦者装ってるのに女湯はまずいでしょう」
めっちゃウケてる。
それに一緒に風呂に入るのは何かとしたくなって困るというのはある。
部屋に戻り、先生は着物を脱ぎ浴衣に着替え大浴場へ、私はここの風呂。
汗かいたなあ。しかも結構歩いた。
下帯と胸押さえに使っているさらしもざっと洗って干しておいた。すぐ乾くだろ。
浴衣を羽織ってぼんやりしていると先生が戻ってきた。
湯上り美人。見るたびに綺麗だなあと思ってしまう。
洗い髪を櫛巻きにしている。
髪を乾かしたら常着に着替えて晩飯だな。
その後はもちろん…ニヤリ。

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