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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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明けて元旦。
まだ暗いうちに目が覚めた。懐の中の先生はまだ寝息を立てている。
時計を見れば4時半。
そろそろ起きるか。
いやもう少し、もう少しだけ。
もぞ、と先生の寝返り。
私の胸に頬を寄せて寝ている。くっそ可愛いなあ。
先生は私に比べると華奢で、大事に扱わないと、と思わせる。
腕が痺れた。
ごろりと先生を上に乗せ、仰向く。
血行が戻ってきた。この瞬間だけが辛い。
うわっ、乳首舐められた。
くすぐったかったがこういうのも寝相なのかな。
と言うかなぜに俺の寝巻、こんなに乱れてるんだ。
先生の寝息が乳首を刺激して、困る。
「ん…」
起きたかな。いや、また寝息だ。
5時半までこのままでもいいかな。
あ、先生、涎。
俺の乳房の上に。
今一寝心地が良くないらしい。
さっきと逆の腕を枕にさせて寝かせる。
正月から叱られるのはどうかと思うのでちょっかい出したいけれどぐっと我慢。
寝息を聞いていると少しうとうとしてしまってそろそろ起きる時間だ。
「先生…5時半ですよ、起きて」
「ん……もうちょっと」
「お雑煮作るんでしょう?」
「…あらぁ?なんで山沢さんと寝てるの?」
「えーと、どこまで記憶あります?」
しばし無言。
「居間で皆でお酒いただいてたところまでかしら」
やっぱりそこまでか。
「あー…。その後各々の部屋に布団敷いて寝かせたんですけどね、
 夜中台所に出てきたんですよね。あなた。
 それでそのまま私の部屋についてきたんですよ?」
「あららら。癖って怖いわねえ」
「いいですけどね、私は」
先生が上半身を起こしたのにあわせて起き、先生に羽織をかける。
軽くキス。
「おはようございます」
「おはよう」
さて、身づくろいして台所へ行くか。
台所へ行くと八重子先生も出てきたところのようだ。
割烹着を着てお雑煮の準備にかかられる。
私の分は10分もあればいいので先生方の分をお手伝い。
御節もお雑煮も用意ができたので、一旦部屋に戻って紋服に着替える。
羽織袴に、と思ったが先生が色留袖の方を着るようにという。
久々に女装。袋帯を締めるのに悪戦苦闘していたら手伝ってもらえた。
先生に口紅を差していただく。
どうやら私が下手そうだから、ということだ。
扇子を持って、まだ時間もあるので茶室へ。
師弟としての新年のご挨拶をまずは交わすことにした。
お年賀をお渡ししてそれから居間へ。
絹先生が律君を、八重子先生が晶ちゃんを着せてみなで新年のご挨拶をした。
「明けましておめでとう、今年もよろしく」
などと挨拶が交わされ、山沢さんも今年もよろしくね、といわれた。

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