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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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「で、おばあちゃんに何か用だったの?」
「そうだけど…二人とも今寝たところなの?」
「ええ、つい先ほど。お言付があるなら承りますが」
「…税金のことだから他人様に言付けするのもね。かといって律じゃわからないでしょ」
「あ~…それはたしかに」
「いいわ、日を改めるから」
「食事どうされます?今から作ろうと思ってますが」
「開の分作らなきゃいけないから帰るわよ」
「そうですか、お気をつけて」
送り出して、台所へ行く前に聞かねば。
「律君は食べるね? お父さんはどうか聞いてきてくれないかな」
「あ、はい」
さてと何作るべきか。
とりあえず鍋に昆布入れておこう。
棚の上で使われず袋に入ったままになっていた昆布だ。
先日使ったけどどうも10年は放置されてたらしい。
冷蔵庫と冷凍庫を確認。あ、味噌漬けが底の方にたまってた。
メインこいつだな、決定。
大根がある。風呂吹きにしてしまうか。
あ、エリンギがあるじゃないか。
ピーマンもある。
炒めてしまえ。
味噌汁味噌汁何の具材にしよう。
生麩は不評だったな。
あ、こないだのサトイモ残ってた。
こいつで作ろう。
「山沢さん、父も食べるといってます」
「ああ、律君。ありがとう。エリンギとかピーマンとかサトイモは嫌いかな?」
「いや嫌いじゃないです」
「はい、じゃ出来たら呼ぶから。そのときに先生方起きてるか見てきてくれるかな」
「あ、はい」
まずは冷蔵庫に赤味噌は…なし、ゆずもなし。ゴマはある。
ただのみそ餡とごまみそにするか。
米をかさねば。
とぎ汁で大根を炊くから。
7合をといで、炊飯器にセットする。
そして大根を輪切りにして皮をむいて面取り。
とぎ汁で強火にしてふつふつとしてきた頃、弱火にして放置。
その間にゴマ味噌を作る。
サトイモも湯がいて皮をとっておいた。
炒め物の準備をしておくだけして、味噌漬けを焼く。
弱火の遠火さえ守ればいいんだ。
大根がほぼ煮えたようなので火を止めて大根をさっと濯ぎ、
昆布を入れてた鍋に並べる。隙間にサトイモ。
弱火で30分くらいでいいだろう。
あ、白味噌がまだ有ったな。あれでも味噌餡作っておこう。
やはりてきぱきとは言い難く、試行錯誤しつつ晩御飯をこしらえた。
鍋から大根だけ取り出し、残るサトイモのところに味噌をとくと味噌汁になる。
火を止めていったん放置してご飯が炊けるのを待つ。
炊けたら炒め物して味噌汁を温めようか。

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