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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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2,3回と逝かせて寝かしつけた。
翌朝、良く寝ている唇にキスをして出勤する。
仕事を終えて帰宅するとお昼ご飯の良い匂いが漂う。
うーん、いいなぁ、家に好きな人が俺を待っていて美味しいお昼ご飯が有る。
世の中の夫婦はいつもこうなんだろう。
ただいま、というとお帰りなさい、と返ってくる。
ご飯できてるわよ、と言われて食卓についてお昼をいただく。
「じゃ、今日は帰るから」
「もうちょっとうちにいませんか?」
「帰らさないつもりでしょ? 駄目よ」
「仕方ないな、お送りします」
「お昼間なんだから一人で帰れるわよ?」
「ちょっとでも一緒にいたい、と思ったんですが」
「あら。可愛いこと言うわねえ。じゃ送ってもらおうかしら」
「車か電車どちらがいいですか?」
「だったら電車の方がいいわね、車だと手をつなげないでしょ?」
「よくおわかりで」
くすくす笑って私の支度ができるのを待ち、一緒に家を出る。
駅まで行って電車に乗り、なんでもないような話をしつつ。
空いてる車内、先生と手を繋いでゆっくりと。
駅についておうちまで。
玄関先で別れようとすればお茶飲んでいきなさい、と仰る。
八重子先生にお茶を入れていただいた。
昨日はハンバーグを作ってもらった、茗荷が入っていたなどと話して笑われたり、
来月京都に行く用が有るが先生を誘っていいかなどと聞いたり。
少し話してから帰ることに。
誰もいない家に帰るのってさびしいなぁ。
かといってずっと、と言うわけに行かないから仕方ない。
結構に欲深だな、俺。
まぁひと晩寝ればまた明日は稽古、会える。
そう思って晩飯を買ってから家に戻った。
洗濯物を取り入れて畳む。
乾燥機有るんだから乾燥までしたらいい、と言ってあるのに必ず外で干すのは何故だ。
先生の湯文字や浴衣も畳んで引き出しに片付けてから風呂に入る。
ついでに風呂洗おうと思っていたのだがすでに先生によって洗われた後だったようだ。
出てきて一服し、飯を食って寝た。
翌朝、さっくり仕事を終らせてシャワーを浴び先生のお宅へ。
挨拶をしてお昼からのお稽古の用意をする。
来るお弟子さんの順に道具をそろえて。
暫くするとお弟子さんが入れ替わり立ち代り。
と、一人インフルエンザで来られないとのこと、俺の稽古をつけてもらう。
少し直されてしていると次のお弟子さんが来たので切り上げた。
最後のお弟子さんが帰られてから俺のお稽古。
円草を、と言われてうっとなっているとお稽古してなかったでしょ?と。
大変に叱られつつ3度ほどお稽古をつけていただいた。
八重子先生に色惚けしているから、などと言われた。
言い返せないじゃないか。

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