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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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「こんにちは」
「いらっしゃい」
「これお土産です、羊羹」
「あらありがと。後でいただくわね」
「いい匂いですね、何食べてるんですか?」
「焼きそばよ~」
「お稽古前にしっかり歯を磨かないといけませんね。青海苔」
「そうなのよねぇ、お好み焼きも焼きそばもついちゃうのよね」
軽く歯磨きするだけじゃたまに残ってるんだよな。
ま、とりあえず水屋の準備をしてこようか。
今日は天気も上々で暖かくゆったりと楽しげに皆さんお稽古されている。
ほほえましい。
俺も自分の稽古がなければそういう気分だ。
皆さん帰られたので手・口を清めて俺のお稽古。
先生が怖い…。厳しいし。
涙目になる程度にきつくお稽古されて八重子先生が見かねてストップかけてくれた。
先日いじめたから仕返しかな…。
「半年で仕上げたいのよ? 今厳しくしないとだめよ」
「そんなこと言ったってあんまりにもかわいそうだろ。手加減してやんなさいよ」
「仕方ないわねぇ…その代わり明日もお稽古しますからね!」
「うぅ…はい」
まったりした春の日差しの中でゆったり二人で、とか思ってたのになぁ。
台子などを片付けて、水屋をしまう。
八重子先生が入ってくれた。
頭をなでられて、悪気はないんだよとなぐさめてくれた。
悪気があるんなら夜に声ださせてしまいそうだ。
夕飯をいただく。
既にお稽古モードから切り替えできている先生が優しい。
ほっとして、ご飯の後の食器を洗う。
居間で先生と八重子先生が何か話しているのがかすかに聞こえる。
片付け終わって戻る。
「ね、山沢さん。明日もお稽古するけど…今日ほどは厳しくしないから」
「お稽古するの嫌になるだろ、流石にあれじゃ」
「えぇと、あー…はい」
昨日とかその前くらいのなら耐えれる、かな。
その後は普通に会話して、今日は早めに寝ようということになった。
先生と布団に入る。
するりと俺の懐に先生がきたが…なんとなく気が乗らない。
先生からキスされて、胸に手を持っていかれた。
「どうしたの?」
なんとなく先生の乳首を弄って立たせてみる。
…気が乗らない。
先生の寝巻をひんむいて伏せさせた。
「え、ちょっと…」
マッサージに変更しよう。
黙々と先生の背中を揉み解す。
結構凝ってるなぁ…。
少し声が出てるが構わずに揉んでいると部屋の外に人の気配。
…律君かな。
背中から尻へと揉み進めて太股はリンパを流すように。
足首まで終えて先生に仰向けになるように言う。
少し恥ずかしそうに寝返りを打ったところで部屋の外の人影に気づいたようだ。
焦った顔でこれまでに変な事言ってないか考え出してる先生を楽しむ。
さっと立ち、障子を開けた。
「律君、どうしたのかな? 眠れない? 寝かしつけてあげようか?」
「い、いや結構です。って何してたんですか?」
「マッサージ。結構肩こり酷いね。君は…凝ってなさそうだけど」
「あぁ気持ちよかった。律、あんたもしてもらう?」
あ、先生が復活した。
「いいよ凝ってないし!」
反応がうぶで可愛いね。
「あらそう?」
「じゃ続きしましょうかね。おやすみ、律君」
にっこり笑って追い払って横に戻る。
先生と顔見合わせて笑った。
「あぁ吃驚したわぁ…いつからかしら」
「腰の辺りかな。くすぐったがってた頃」
そのまま胸に手を這わせる。
「こうしてる時じゃなくてよかったですね」
「ばか…」
「もう少し、マッサージしましょうね」
愛撫込みのマッサージをして行く。
足の指の先までして、あとは中のマッサージ。
つぷり、と中指を入れてゆっくりほぐして行く。
気持ちよさげだ。
先生を楽しませて俺も楽しんで夜が更けた。

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