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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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翌日仕事を早々に終え、帰宅。
鍵はちゃんとオーナメントの中に隠しこんであった。
急いで身支度して先生のお宅へ。
だが話はあとで夕飯が終ってから、と打ち切られてしまった。
怖いな。
とりあえず羊羹を冷蔵庫に、と言うと今持って行くからと取り上げられた。
うん、やっぱり怒ってる。
水屋の支度に入るにも時間が有るので八重子先生とお話。
友人を泊めた際に丁度先生から電話があって、と。
八重子先生はそれで色々納得の様子。
先生の態度とか。
うまく納得させれたら良いね、と言うことで水屋の支度を。
暫くして先生が帰ってきて、生徒さんが来た。
お稽古開始だ。
お稽古中は怒ってることそぶりにも出されず、凄い。
俺へのお稽古も通常通りの厳しさで、忘れてるのかな、とも思ったが…。
夕飯を終えた後、八重子先生に断ってあちらの部屋に連れて行かれてしまった。
入って鍵をかける。
「さ、そこに座りなさい」
説教モードか?
「いてっ」
少しどうしようかと迷っていたらぎゅっと乳をつかまれた。
「抱いたの? 抱かれたの?」
なんちゅうこと聞くんだ。
「ちゃんと別の布団ですってば」
「そんなこと聞いてないわ。ちゃんと答えて」
「どっちもありませんて。誰彼なしにやる奴だと思ってるんですか?」
「そうじゃないけど…仲良さそうだったから…」
「腐れ縁ってやつです。あなたにもいるでしょ古馴染みの困った奴の一人や二人」
「いるけど…」
「だったら信じて。たかが一日会えない間に浮気なんてしませんよ」
おとがいに手を掛けてキスをする。
「信じさせて頂戴…」
「ベッド、いきましょうか」
脱がせて軽めに抱いた。
「愛してるよ、絹」
「私もよ…」
少し落ち着いた頃着替えて先生の家に戻る。
「あらおかえり。話、ついたの?」
「うん。あ、ドラマ始まっちゃってるわね」
何か見たかった番組があったようだ。
先生方はドラマに集中しててCMの間に少しおしゃべりをして。
番組が終る頃には眠くなったようだ。
「あふ…」
「そろそろ寝ようかね」
「はい、じゃ戸締りと火の元を確かめてきますね」
玄関やお勝手、火の元を確認して戻る。
八重子先生はもう部屋に寝に行ったようだ。
先生は大あくび。
「あらやだ、見ちゃった?」
ふふっと笑って部屋に移動。
「あ、お母さん。明日近藤と遊びに行くから」
「何時から?」
「朝の七時」
「朝御飯どうするの」
「いらない。近藤と食べるから」
「はいはい」
「たまには連れていらっしゃいよ」
「うん。じゃおやすみ」
「おやすみなさい」
「おやすみ」
部屋に入って着替え、布団を敷いて寝る用意。
布団に入れば先生が俺の浴衣を乱して胸を触ってる。
結構触るの好きだよなぁ。
というか胸を触るのがすきなのかも?
腹はあまり触らないし。
先生の手も水が温かくなってきて手荒れがマシになってるようだ。
そうやって俺に甘えてるのは可愛くていとしくなる。
そのうち、寝息に変わってきた。
俺も寝よう。

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