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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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360

朝起きると湯の音。
先生は先に起きてお風呂に入ってるようだ。
俺も後追いで入ることにした。
「おはよう」
「おはようございます」
ぼんやり入ってると体が浮いてしまう。
先生が笑って引き寄せてくれた。
「胸とかお腹とか脂肪のあるところだけ水面から出ますね。あ、湯面か」
「ここも出てるわよ」
つん、と股間をつつかれた。
くるん、と伏せてふちに腕と顎を乗せる。
「お尻出てるわよ~」
「出ますよそりゃ。ってくすぐったい」
先生が俺の尻なでてる。
「大浴場行かなかったんですか?」
「後にしようかと思ったのよ」
先生も俺と同じ格好をした。
ぷっかり浮いてる。
喋ってると先生の腕がプルプルしてきた。
「意外と疲れるでしょこれ」
先生をひっくり返して膝の上に乗せ俺の腕をお腹にあてがい浮かないようにして座る。
部屋のテレビを伺い見ればそろそろ7時。
「朝御飯、7時半でしたっけ?」
「ああ、じゃもう出ないといけないわね。お化粧したいし」
「もうちょっとこうしてたいな」
「後ででもできるでしょ」
「まあそうですけど」
ぺちぺちと濡れた手で腕を叩かれて仕方なく開放する。
一緒に風呂から出てシャワーですすぎ、洗面台を使って身支度を整える。
きちっと浴衣を着て羽織を掛けて朝御飯のお時間だ。
適当に着るとだらしないと直されてしまうから最近はちゃんと着るようにしている。
昨日とは違って二階へ。
テーブル席だ。
フレッシュジュース、サラダから始まる本格的和風朝食。
美味しくて、そして量が多くてやっぱり先生は全部は食えなかった。
まぁ俺が食っちゃったけどね。
「やっぱり上げ膳据え膳で、色々食べられるのが嬉しいわ~」
「主婦はそうですよね」
「食べ過ぎちゃう」
「おいしいから」
うふふ、と先生が笑って俺も笑う。
「部屋で一服したらプール行きましょう」
「そうね」
二人連れ立って部屋へ戻る、その途中。
ヒーリングルームに先生が引っかかった。
「あら、ここは?」
「あぁ座ってみてください」
座らせて背中を倒しスイッチを入れる。
環境音楽みたいなものが流れるのだ。
ただ先生としては家で聞こえる鳥の声に慣れてるからそんなでもなかったらしい。
「都心から来てるとこういうの癒されるんですよね」
部屋に戻ってさて。
「あ、風呂行きますか?」
「大浴場?」
「その足でプール行きましょうよ」
「あぁそれいいわね、じゃええと何を持っていったら…」
「水着だけでいいですよ。下着は昨晩替えてたんだし」
「あなたは?」
「俺もプール入りますから安心して」
「ビキニ着るの?」
「違います」
「なぁんだ」
「何をそんながっかりしてるんですか」
ちゅっ、とキスされた。
「見たかったんだもの」
はいはい。
先生の手を引いて大浴場へ。
「あら。あらあら。凄いわねえ」
タオルを置いて掛かり湯し、湯船にはいる。
「あ、そこ段差ありますよ」
かくっとなったのを慌てて抱きとめる。
「ありがと」
一番奥まで進むと立ち湯になっていて半露天になっている。
風が気持ち良い。
少しだけ楽しんだらプールへ向かう。
そのまま奥へ進み、売店のある旨の一階がプールだ。
受付でロッカーキーを貰い、進む。
先生の横で水着に着替えるとずるい、と言われた。
うん? と思えばどうやら俺のが長袖だかららしい。
「替えますか? でも髪に引っかかりますよ。折角きれいにしてあるのに」
「んー、じゃいいわ」
ガウンを着せてぺたぺたと歩く。
ちょっとプールまで距離があるのだけど。
プールについて先生は眺め回している。
俺は二人分のビーチベッドを確保して先生のガウンを貰って置いた。
「さ、入りましょう」
こっち、と先導してプールにはいる。
「あら、あったかいのね」
「歩きますよ」
水流に逆らうようにぐるぐると2度歩く。
先生が途中でじたばたしているのを引っ張ったり。
それからジェット水流になっているところで足から背中、肩まで順番に。
「あ~気持ち良いわ~」
「でしょ?」
30分程度だけどすっかりほぐれてきて一旦上がると体が重い。
先生に水を飲んでもらって暫くまったり。
時計を見るとそろそろ10時半。
後30分したらエステだ。
少し寝湯に浸って、それから先生とエステの場所へ。
受付をして待つ間、先生の後の時間が空いてるようなのでこっそり受付に話を通す。
金額は言わずに本人に聞いて受けたいというならの受けさせるようにと。
本人に言うと遠慮するからね、金額。
各々別れてエステへ。
久々のエステは気持ちが良い。主に肩こりの面で。
一時間たっぷり掛けてやってもらって出てくると先生はもう一品目頼んだようだ。
ということは俺、一時間どうしよう。
受付の人と目が有った。
どうやらスケジュールは空いてるようなので俺はボディスクラブを頼んでみた。
気持ち良いなぁーと思ってるうちに終了。
そういう気持ち良い時間と言うのは早く過ぎるものだ。
先生が先に出て待っていて、俺を見て微笑む。
「ね、お腹すいちゃった」
「あぁ確かに」
それじゃ着替えて居酒屋に行こうかな。
着替え終えてスタッフに声を掛けると送迎車を呼んでくれた。
乗せてもらって居酒屋へ。
もうすぐオーダーストップなので慌てつつも色々軽めに頼んで待つ。
「お、うまそう」
食べる。
「うまい♪」
先生もおいしそうに食べてる。
「太っちゃうかしら」
「太ったらジム行きましょうジム」
おすすめのお造りも食べて先生は幸せそうだ。
食事を楽しんだら送迎車で一気に泊まってたところへ。
歩かなくて良くて楽である。
お部屋について先生が布団に転がった。
「お昼間からこんなことできるの、良いわねー」
「おうちだと畳の上ですもんねえ」
いない間に掃除が入っていて俺が散らかしたものはちゃんと片付けられている。
そのうち寝息になってしまった。
布団の上で寝ちゃってるのでもう一つの布団から掛け布団を剥がし、
先生の羽織を脱がせ布団の中に入れる。
俺も一眠りしよう。
携帯のアラームがなる。
あ、そろそろ起きて飯か。
先生を揺り起こして寝ぼけ眼の所、着替えさせる。
「あふ…」
「はいはい、眠いですよね」
着替え終わって部屋を出るころにはしゃっきりしてる。
「ねぇ寝皺ついてない?」
「大丈夫、綺麗ですよ」
ゆったりと食事場所まで行く。
一階だが昨日と違う場所だ。
食事も連泊なので昨日とは違うメニューになっている。
日本酒を頼み先生と杯を交わす。
今夜のご飯も美味しくて先生が嬉しそうだ。
今日は最初から少しずつ俺のお皿に分けてくださる。
「マナー違反だけど…」
「色々食べたいからね。下さい」
先生がなんか可愛いくて嬉しくなってしまった。
「味見味見、うまいなぁ」
結局俺が色々食べちゃうので良い感じにデザートで満腹となった。
お部屋に戻って更に部屋のウイスキーを飲む。
腹がこなれた頃、先生の胸に触れた。
熱海のときのように、飲みつつ。
でもあのときほど恥ずかしがってなくてやっぱり慣れだね、慣れ。
むしろもどかしげだ。
くすっと笑って全部脱がせて布団に追い込む。
「あ、着物、ハンガーにかけて頂戴よ」
はいはい。
ちゃあんと掛けて脱いだものも片付けて。
それから先生とお布団に入る。
大声は出させちゃいけないが先生のおうちほどには潜めなくて良い。
好きだ、愛してるも沢山に言って先生のうわごとの様な気持ち良さそうな声も楽しむ。
十分に先生の身体を堪能してぐったりしてるのを引き起こす。
「ほら、浴衣、着て」
脱力してるから俺にされるがままだ。
シーツのピシッとかかってる布団へ先生を寝かせて俺がくしゃくしゃの布団へ。
おやすみなさい。

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