朝になって先生が先に起きたらしい。
身支度をしている。
「あら起きたの? おはよう」
「おはよ。美容の奴、使ってみた?」
「ん、今から使うのよ」
「おっけー、朝飯用意してきます」
ささっと身づくろいして台所へ。
八重子先生と合作で朝ご飯を作る。
律君いないから少しゆったりと。
出来たころ、先生が出てきて食卓を片付けて孝弘さんを呼びに行った。
ご飯を食べてから八重子先生が開さんに連絡を取る。
勿論結婚の件だ。
幸い現在彼女とかいないから構わないそうだ。
先生と手分けして家事をし、俺は二階の拭き掃除。
おとなう声、あれは昨日の人だな。
八重子先生が応対に出て断ってくれている。
耳を済ませて様子を伺う…。
暫くして帰られたようだ。
先生が階段を上がってきた。
うまく断れた、と言うことでほっとしたらしくもたれかかってきた。
可愛くて思わずキスして胸を揉んだら流石に額を叩かれた。
「だめよ、もうっ」
お母さんいるんだから、と怒って階下へいってしまった。
仕方ないので掃除の続きをして、終らせてから下りた。
「そろそろ買物行くけどあんたどうする?」
「一緒に行きます」
着物を着なおして外に出る。
「暑っ」
「暑いわねえ」
「なんなら家にいますか。買うものかいてくだされば買ってきますよ」
「良いわよ、一緒に行きましょ」
日傘をさしてる先生と二人で歩く。
流石に暑くて腕を組んだりはしてこないのが残念だ。
お昼とついでに夜の分も買って帰宅した。
食事を取って一服したら家事の続き。
いつもの水曜日。
疲れたらお茶を入れてもらって。
少し先生といちゃいちゃしてたら夕飯を作る時間だ。
てきぱきと動き、先生から出る指示をこなしてたらおいしいご飯が出来る。
「ただいまー」
「おかえり」
律君が帰ってきたようだ。
「もうすぐご飯できるから手を洗ってらっしゃい」
「はーい」
食卓について律君が八重子先生にこぼしてる。
昨日は大変だったようだ。
「結局どこに泊まったの?」
「近藤の家。晶ちゃんは司ちゃんち」
「律君も司ちゃんちに泊まったらよかったのに」
にやにやして言ったら先生に後頭部をコツンと叩かれた。
「バカ言ってないで運んで頂戴」
笑いながら配膳し、お夕飯を頂いて帰宅した。
真っ暗部屋はさびしいなあ。
とっとと寝よう、おやすみなさい。