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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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さすがに暇とはいえ、いやむしろ暇だからこそ徹夜で仕事は辛い。
好きでもない相手のことでこうなったなら随分腹を立ててただろう。
6時半頃、先生から仕事頑張ってるか問うメールが来た。
今日は暇すぎる、と返事をした。
台風の所為で南の方からは荷物が来ないときている。
冷凍庫の在庫整理などを暇つぶしにしていると売る当てのなくなった食材が出てきた。
売っぱらうかそれとも買って先生のところへ持ち込むか。
悩んだが買って帰ることにした。
冷凍だから保冷剤を沢山入れた密閉箱に入れなくては。
あの家なら炭が有るからいざとなりゃこれを焼けば暫く食えるし。
帰宅して風呂入って着替えて先生のお宅へいき、冷凍庫にしまった。
昨日の笹はもはや片付けられて先生の談笑する声が聞こえる。
柔らかい声に心が浮き立つ。
「先生、先生のお兄さん山沢さんと結婚なさるんですって?」
「あら、ほほほほほ、まだそこまでは」
なんて話題だ、顔が出しにくい。
帰られるまで部屋で待機しておこう。
暫くして玄関の締まる音がしたので居間へ顔を出す。
「あら来てたの?」
「話題が話題だったので隠れてました」
「その方が良いわ…もう、困ったわよ」
取敢えずはと先生がお昼を食べてる間にお稽古の準備をして生徒さんと先生を待つ。
暫くして先生が戻って生徒さんも来た。
台風の間はお稽古休みかどうかを聞く生徒さん多数。
これなさそうならお休みの連絡いただけるよう、で落ち着いた。
今は台風はどんなものだろうな。
お稽古は進み俺のお稽古もつけていただいてお夕飯をいただいた。
結構この家にいると先生の作るご飯より八重子先生のご飯を頂く機会が多い。
今度先生にねだろう。
昨日うまかったし。
先生はお風呂に入った後ドラマを見ていて部屋に帰る気配はない。
八重子先生から風呂入れ、と言われた。
シャワー浴びてきているが確かに湿気て汗をかいている。
入らせてもらおう。
暑いけども湯船にはいるとやはりくつろげる。
自宅では湯船には入らずいつもシャワーだからかな。
風呂から上がってもまだドラマを見ていた。
暑くて襟元をくつろげてうちわを使う。
CMに入ってこちらを見た、と思ったら叱られた。
お父さんがが部屋にいるのにって。
いや孝弘さん全然興味ないから問題ないでしょ。
「律が戻ってきたら困るでしょ。律が」
なるほど。
っとCM終った。
仕舞いなさいよ、と言ってTVに向いた。
11時までのようなので戸締りと火の始末にかかる。
戻ればそろそろ終盤だ。
孝弘さんは部屋に帰ってしまった模様。
仕方ない、先に布団敷いてこよう。
暫くして先生が部屋に来て布団に潜り込む。
大あくび。
「先に寝るわよー」
「え、あ、はい…っておーい…」
寝息立ててるよ。
頬をつついても起きないし。
何か疲れてるのかねえ? やらせろよー…。
寝てる女抱いてもあまり面白くはないし。
俺も昨日は寝てないし。
寝るか。
おやすみ。

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