俺は仕事の用意に起きたが先生はまだよく寝ている。
可愛いなぁ。
布団から出ている腕に昨日の縄痕は…ほとんどない。
これなら昼には大丈夫だろう。
キスを落として出勤した。
仕事中に起きた、帰るメールが入る。
痕は残ってないか、気をつけて帰るようメールを返した。
幸い、お腹に少しだけとのことで良かった。
連休明けはやはり暇な火曜で仕事が終わってゆっくりシャワーを浴びれた。
お稽古に行く。
「いらっしゃい」
「おじゃまします。これ忘れ物」
孝弘さんの甚平。
「ああそうなのよ。電車乗った後気づいたの。助かるわ」
先生は八重子先生にそれを見せている。
「あら良い柄ねえ」
「丁度セールしてたのよ。いいでしょ、これ」
俺は一旦部屋、そのあと水屋の支度を整えた。
いつものようにお稽古。
先生も機嫌がよく、暑いわねぇと言いつつお稽古を見ておられる。
適宜水分を取りつつダレ過ぎない程度に冷房を入れて。
皆さんのお稽古が済んで私の稽古。
円草。
忘れていて叱られた。
きっちり厳しくお稽古していただき、片付けてお夕飯をいただく。
暑いから、と冷しゃぶがメイン。
んー、サラダもおいしい。
たまにはこういうのもいいもんだ。
団欒の後風呂。
二人で入って先生の痕を確認するが、さすがにもう残ってないようだ。
そのかわりお腹には肌襦袢で出来た後がついている。
なぞってるとくすぐったいようで叱られた。
お風呂から出て戸締りをして布団に入る。
今日はゆっくりと撫でて寝かしつけにかかる。
良いの? と問うて来る。
たまには、と答える。
少し嬉しそうで少し残念そうだ。
「して欲しい?」
「どっちでもいいわ、好きにして」
「したいならあなたからしてごらん」
「…今日は良いわ。…恥ずかしいもの」
そっと指を這わすと少し濡れている。
「どうする?」
少し悩んでいるようだ。
「あの…」
「シッ」
人の気配。
廊下をキシキシと歩いて…去った。
「律かしら…」
「多分。今日は止めときましょうか」
「そうね」
先生の股間から手を離して汚れた指をふき取る。
いつになっても恥ずかしそうでそこが可愛い。
抱き締めて背中を撫で、寝かせた。
おやすみなさい。