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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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背中に先生の胸が当たり、手が俺のお腹に回される。
「ねぇ、怒らないで…」
「怒ってない」
「でも…」
身を起こした。
「悪いけど…濃茶、飲みたい」
「あ、わかったわ」
「いや、寝てて。自分で点てるから」
「点てさせて頂戴よ。ねぇ」
「ん。ありがとう」
先生と台所へ行ってお湯を沸かし、点てて頂いた。
「うまいな…」
落ち着く。
「飲む?」
半分を残して聞く。
「うん」
先生もおいしそうに飲まれ、置かれた。
「ごめんね、叩いて」
「いや…あなたが嫌がることしたのは俺だから」
ちょっとキスしたくなって軽くすると抵抗もなく俺の懐に入ってくれた。
茶碗を洗って片付け、寝間に戻る。
布団の上に座ると先生が俺の体のあちこちに触れた。
「なに?」
「冷えちゃったわね」
「あぁ。大丈夫、こうしてたら」
先生を懐に抱いてくっつく。
「ほら、暖かくなってきた」
先生が上気して、俺も少し興奮するから体温が上がる。
「さ、寝ましょう」
先生を寝かせて肌掛けをきっちり掛けて、俺ももぐりこんだ。
柔らかな体を撫でて寝かしつける。
心地良さそうな寝息に心が癒されて俺も良く寝れた。
朝になって先生と二人台所に立つ。
玉子焼きにたこさん・かにさんウインナー。
なんとなく作りたくなったらしい。
今日のおかずはお弁当に入ってそうなもので揃えられた。
律君も何で?と言う顔をしている。
いつも和食ばかり作ってるからたまには作りたいのか?
ま、おいしかったけどね。
食後トイレに行くとどうやら始まったようだ。
始末をしてから戻り、先生に甘える。
「どうしたの?」
「なんとなく」
適当にいなされつつまったりと休みを満喫。
律君は食後すぐ遊びに行ったらしい。
若いなぁ。
途中八重子先生によるあんかけうどんをお昼に頂いてのんびりと。
ついつい先生のどこかを触ってしまう。
夕飯の買物に出てる間もつい手を触ってしまって困った顔をされた。
流石にご飯を作っている間は触れなかったが。
食後辞去しようとしたら八重子先生に先生を連れて帰るよう言われた。
「いやお稽古は」
「明日もお休みの方多いから大丈夫だよ」
「しかし…」
「いいからいいから。じゃまた明後日連れてきてやっとくれ」
先生は慌てて外着に着替えた。
今日ずっと浴衣だったしね。
「車ですし着替えなくとも…」
「駄目よ、途中でどこか入りたくなるかもしれないじゃない」
コンビニとかスーパーとか?
明日の朝飯調達かなぁ。
取敢えず後部座席に乗せて発進した。
やはり途中のスーパーに入りたいと言われて駐車場へ入れた。
先生と大型スーパーは初めてのような。
商品を見て微妙な顔してる。
商店街で買ってる奥さんにゃ大型スーパーのものは悪く見えるんだろう。
値段も値段だけどね。
それでも吟味してあれこれ買って帰宅した。
「さてと、風呂入って」
「じゃお先にいただくわね」
冷蔵庫に片付けて、先生の寝巻きを出した。
タオルとバスタオル、生理用品を脱衣所にセットしてアイスコーヒーを作る。
すぐに先生が上がってきた。
「はい、これ」
「ありがと」
交代に風呂に入る。
俺が入ってる間に先生も俺のを用意してくれたようだ。
「すっきりしたわ~」
「さてと」
「ん? え、す、するの?」
「いや寝ましょう」
「良いの?」
「だってあなたまだ終ってないでしょう。それに俺明日仕事ですしね」
ほっとした顔してる。
そういうわけでベッドに連れ込んで寝た。
おやすみなさい。

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