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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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一人台所をするいつもの朝。
先生はいまだお休みだ。
いつものように朝食を食べ、今日は草むしりをしっかり目に。
ちょっとサボったものだから酷い有様だ。
汗だくになってお昼、おにぎりを縁側でいただいた。
お漬物と汐吹き昆布がうまい。
麦茶で潤って再開、気づけば先生は買物に出てしまったようだ。
晩飯何かなー楽しみだなー。
先生の作る飯はうまいから期待しつつ、草をむしった。
頑張っていると八重子先生から声がかかった。
そろそろ片付けてシャワーを浴びたら、と。
甘えて片して縁側から上がる。
「洗濯するから頂戴」
八重子先生に脱がされて風呂へ。
気持ち良いー。
汗が冷えるまでに風呂に入るのがやっぱり良い。
さっぱりして着替えて食卓へ。
あっさりと肉のタタキや酢の物などでお夕飯をいただいた。
冬瓜もせめて一切れと言われて食べた。
おいしいんだけどね…。
後片付けをして昨日の服を持って帰宅した。
家に着いて昨日出た時は気づかなかったけど…。
合掛布団に換えられていたようだ。
疲れさせないように、と思ったが全然余裕だったか。
苦笑して布団にもぐりこんだ。
糊のきいたシーツ。俺が帰ってくるまでに干して取り込んだらしい。
うーん。
昨日もうイッパツしとくべきだったな、うん。
取敢えずは寝ることにして布団にもぐりこんだ。
あけて木曜日、暇だなぁ。
仕事をなんとなくこなしてお客さんと喋る。
どこも暇そうだ。
一週間くらい休んでみたいなぁ。
そういうわけにもいかないから仕事をこなして帰宅した。
シャワーを浴びて先生のお宅へ。
いつものようにお稽古をして、飯を食って。
日常。
「あ、そうそう。あんた今度の土日熱海行かない?」
「はい? 熱海ですか?」
「これこれ、いただいたんだよ」
展覧会の券だ。
「先生方で行かれませんので?」
「どっちか残ってないとお稽古あるからね」
「と、仰るという事は先生とでいいんですか?」
「いっといで」
「日帰り?」
「お泊り」
やった!
「ホテル、取ります」
タブレットを出して検索する。
さすがに近日で良い宿と言うのは少ないが部屋露天付を見つけ、部屋を取った。
先生が台所から戻ってきたのでその話をする。
「あら、温泉? いいわねー」
「いやメインは展覧会ですから」
「そういえばあんた前に広島に出張って言ってなかった?」
「あれは別の営業が行きたいって言うから代わりました」
「そうだったの?」
「ええ。先生と一緒なら断りはしませんでしたが」
その後しばしお喋りをして旅行の段取りを決めてから帰った。

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