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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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明け方、少ししたくなってしまって軽く抱いて叱られた。
二度寝して少し寝坊したものの、許容範囲のうち。
昨日作ったものもあり、朝食は間に合った。
先生を起こして食卓を囲む。
「律、昨日何時に帰ってきたの?」
「12時半くらいかな。鍵かかってた」
「ごめん、つい」
「あ、いえ。おばあちゃんが持って出ろって言ってたから」
「孝弘さんの夜食片付けてついうっかり鍵かけちゃったんだよね、ごめんね」
「おかわり」
相変わらずよく食うな。
食事を終えて今日は八重子先生と律君はまたお出かけ。
先生と孝弘さんは特に用もなく。
その辺でごろごろする孝弘さんに先生がタオルケットを渡している。
でも先生もまだ眠たげだ。
「あんたもうちょっと寝てきたら?」
「んー、そうね、そうするわ。久さん、お昼お願いね」
「はい」
八重子先生がちょっと驚いた顔している。
どうしたんだろう。
「あー、えーと。ちょっと着替えるの手伝ってくれるかい?」
「はいはい、部屋ですか?」
ついていって八重子先生の手伝いをする。
「さっき、あの子あんたのこと…下の名前で呼んだだろ。驚いたよ」
「ああ、たまに呼ばれますよ」
「そうなの?」
「ええ、眠い時とか、甘えたい時は割と」
うーん、という顔をされてしまった。
俺は別にどっちで呼ばれてもも良いんだけどね。
帯を締める手伝いをして、それから八重子先生がお出かけされた。
洗濯物を干し、茶室の掃除をして一服。
さて、お昼はなに作ろうかな。
あ。鮭、あったな。冷蔵庫を漁るときのこもある。
チャンチャン焼きにしよう。
それとつけあわせに里芋でジャーマンポテトでも作るか。
ご飯を炊いておかずを整えてから先生を起こした。
「お昼、食べませんか」
「ん、もうそんな時間?」
「はい。早く起きないと孝弘さんが全部食べちゃいますよ?」
「あら、それは困るわね」
先生はお布団から這い出して着替え、その間に俺は布団を片付けた。
食卓に戻ると早くも半分くらいおかずが消えてる。
「おかわり」
「はいはい」
よそって渡す。先生の分と俺の分も。
「いただきます」
「あら。里芋。イカと炊こうと思ってたのに…」
「う、あとで買ってきます」
「いいわ、他にも買うもの有るから一緒に行くわよ」
「まんじゅう」
「あらお父さん、お饅頭切らしてました?」
「じゃお昼食べたらすぐ行きます?」
「そうね、そうしましょ」
おかずはちゃんと全部消えた。
一服した後先生とお買物。
お夕飯の分やらトイレットペーパーやら。
俺が肉を買わないのでどうしたのか聞かれた。
「や、今日は夕飯いただかずに帰りますよ」
「えぇ? どうして? 何か嫌な事あった?」
「あ、いえいえ、ではなくて明日休み明けで早出するので」
「そう…残念だわぁ」
「また明日寄せていただきますから。よろしく」
「はい」
戻ってから暫くして、洗濯物のことを思い出された。
「あら? 干してくれたの?」
「ええ、まだ乾いてないですかね」
「まだよねぇ、涼しいもの」
まったりと休みを満喫して、そして別れた。
帰宅、部屋が涼しい。
すぐに布団に潜ると疲れてたようだ、すぐに寝た。

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