そうしていつもの日々を送り、日曜日。帰る前に提案した。
「明日の夜からうちに来ませんか」
先生はそろそろ生理前、性欲が上がっているようだしここらで一度沢山責めたい。
「え、あ、考えておくわ」
指で先生の唇に触れる。
「っ…」
顔を赤らめて、可愛い。
「じゃ、また明日」
こく、と先生が頷き、別れた。
さて明日うちに来るのかなぁ。来ない可能性もあるよね。
来なきゃ火曜に俺がまた行くだけだ。
帰宅して寝て、翌朝出勤したが明日も休みと言うことでそれなりに荷が動く。
と言うことで少々疲れて家へ戻る。
さすがに今日は稽古日だから朝からは来ないはず、と思ってはいたが。
ひんやりした無人の部屋はむなしく、着替えて飯を食いに出た。
天玉丼を食べて温まり、帰宅する。
床暖を入れた。
温まり、腹も膨れて眠くなった。
来るか来ないかわからん、寝よう。
熟睡して良い匂いで目が覚めた。
ご飯と、味噌汁の匂い。
ぼんやりしてたら先生が起こしに来た。
「あら、起きてたの? ごはんよ」
引き寄せてキスする。
「こら、もうっ。だめよ」
コツン、と額を叩かれて食卓に着く。
先生の作る夕飯を久しぶりに頂く。うまい。
身にしみる気がする。
幸せ。
「今日はお稽古どうでした?」
「連休の間でしょ、お休みの方が結構多くて。お母さんと二人でお夕飯作っちゃったわよ」
「そんなに少なかったんですか」
「そうなのよ。連休って考え物ね」
「俺はあなたと一緒にいられるから連休、好きですけどね」
「あら」
頬染めて可愛い。たまらん。
ご馳走様をして洗い物をする。
「ねぇ終ったらお濃茶点ててくれない?」
「俺じゃおいしくないんじゃ…」
「良いの」
「はいはい、じゃ良い抹茶使いましょう。昨日送ってきたので」
苦笑して新しい缶を開ける。
お家元好み、という物だ。
湯を沸かし茶筅通しをしてから立てる。二人分。
練り練りと練ってだまがないようにした。
茶筅は別の茶碗につけ置き。
飲んだあとそのまま一戦に及んだ時を考えて。
「どうぞ」
先生飲んで、どこのか聞いてきた。
雲門の昔、と答えるとなるほどと言う顔をされた。
「点てるの、下手でもそれなりにおいしいと思いまして」
「一個だけ送ってもらったの?」
「ええ。京都にいた頃注文したらここの人が配達してくれましてね。それからかな」
もう二口飲まれて俺に渡された。
少しぬるくなって飲み易い。
幸いだまもなかった。
「着替えてくるから漱いでおいてね」
「はい」
和室に先生が行った間に洗う。
さて、今日はどうしてやろうかな。