「そういうところがまたいいんですけどね。何度でもしたくなっちゃう」
「あ…もう、明日、帰ら、なきゃ、駄目…なんだ、から、んっ、だめ、ねぇっ」
「ここでやめちゃってもいいんですか?」
手を止めて、周囲をかすかに触れる程度でなぞる。
「ん…意地悪…、酷いわ…」
可愛い。詰られるのにぞくぞくする。
「してって言って? あなたからは言えないかな」
「そんなの…言えないわよ…」
「じゃ、言えるまで焦らしてあげますね。早く言ったほうが楽ですよ?」
「ごめんなさい、して下さい」
早っ!
「えらく素直ですね」
「だって山沢さん、本当にそうなんだもの…。結構辛いのよ?」
「でしょうね、そうなるようにしてるんですから。早く言えたから沢山してあげますね」
「え、だめ、沢山は駄目よ。ね?お願い」
「お願いですか?仕方ないな」
ちゃんと気持ちのいいところを選んで弄り、深く逝かせて。
しがみつく腕が緩むまで抱きしめて。
「本当はもっともっとしてたいんですけどね」
「底なしよね…どうなってるのかしら…」
「問題はですねぇ、今、腕攣ってるんですよ…チョーイタイ」
すんごい先生笑ってる…涙目になるほど。
「ああ、もうっおかしいわぁ~。そんなになるまでしないのっ」
「右手が駄目なら左手で。オールオッケー」
むにゅっと先生の胸を揉む。
ぺしっと額を叩かれた。
「もうだめよ。あんまりするなら腕縛ってから寝るわよ?」
「おっとそいつは勘弁願います。あ、でも舐めたいな」
「駄目って言ってるのに、もう…ん、ん、そこ、あっ…」
別に味がどうとかではないんだが。
というかちょくちょく舐めたあとにキスしてるけど、本人的にどうなんだろう。
たまに指を舐めさせたりしているけど。
逝った後率直に聞いてみた。
やはり凄く恥ずかしいらしい。だよねえ。
「じゃ、もっと舐めさせようかな」
「なんでそうなるのよ…」
「だってあなたが恥ずかしがるのって可愛いんですもん」
「私の方が年上なのよ?」
「ええ。でも可愛いんだから仕方ないでしょう?」
「お稽古のとき厳しくしちゃおうかしら」
「どうぞどうぞ。こうしていられるなら下男扱いでも構いませんよ」
「…私の体が好きなの?」
「ん?どうしました?突然」
「だって、その…」
「あなたが好き、ですよ。
たとえばこの胸、触るの好きですけど洗濯板だったとしても好きですよ?
あなたが太っててもやせてても、好きですよ。
ああ、ただ健康的でない場合は健康的な体になって欲しいでしょうが。
…体だけ求めてるように感じましたか、すみません」
「だったらいいんだけど…」
「第一、体だけなら恥ずかしがってようが嫌がってようがやることやって家からポイッと」
「…そういう相手、いたのね?」
「いませんっ、いませんって」
胸噛まれた。
「う、なんで噛むんですか。痛いですって。痛い、痛っ」
うー、血ぃ出てる。
「山沢さんが他の人としないように?」
「そんなことしなくてもあなた以外となんてしませんよ」
マーキングされてしまった。微妙に嬉しくはあるが。