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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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Dark Side

こんな私はこの人にしか見せない

だから、
こんなこの人も私にだけ見せて欲しい

舌と指が私を苛む
そのさなかにふと思う

その貌を、
他の誰かに見せるの?

私にしてるようなこと
他の誰かにもするの?

こうして私の窪みをなぞる様に
誰かの窪みも愛するの?

その誰かは
私よりこの人に反応するの?

この人が欲しいのは、
本当はその誰かみたいな、
甘えた様な声や懇願する様な声、
溢れ出す蜜や包み込む強さなんじゃないかしら?

…嫌だわ
こんな気持ち、醜いわ

頭では分かってるのに
感情がついていかない

私の身体だけが欲しいの?
私はこの人の何が欲しいの?

そんな事を考える自分が怖い

だから…
だから今のこの快楽にしがみ付く

…見てはいや
でもちゃんと感じて

私の声を聴いて
私の中の温度を感じて

私を感じて
私を忘れないで

私をこんなにした、
貴女を
私は絶対に忘れないから





(Rさんに書いていただきました)

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Side 絹

他人の舌が私を責める

身の毛もよだつ程の恐怖

なのにどうして
あの人の舌には…

身の毛もよだつ程の快楽を感じるんだろう…

私も知らない私が引きずり出される
こんな私、誰にも知られたくないのに

私の意思なんて無視して
私の中の「女」が悦ぶ

私の一部のはずなのに
制御ができない

何故この人なの?

愛なんかじゃない
私は、あの人を愛してる

でも…でも…
この人が…
この人がしてくれることが…
私、好きだわ…

全力で振り払いたいのに
全力で味わいたい

段々何も考えられなくなる

最後の意思を振り絞る
「そんなのだめよ…」

言ったそばから流されて

知らない感覚へ放り出される

こんな私…
この人にしか…知られたくない…





(Rさんに書いていただきました)

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