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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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すっきりとした目覚め。
よし出勤だ!
土曜だからそれなりに気忙しく、仕事も多くてちょっと疲れた。
帰宅途中、携帯の契約をする。
かんたんなヤツ。まずはなれてもらおう。
やっぱりピンクかなピンクがいいよね、女持ちだから。
最近のものは普通のガラケくらいに使えるものになっているらしい。
1番に先生のお家、2番に司ちゃん、3番に私。
あとは先生のお宅に行って電話帳をすべて写せば良い。
充電器を二つ、一つはうちに置こう。
帰って、シャワーを浴び久々に着物を着る。
先生のパジャマを入れた袋を忘れずに持って行かなければ。
さて、電車に揺られようか。
暖かくて眠くなっていると電話が鳴った。
ん、先生のお家だ。
「はい、山沢ですが」
「こんにちは。今日お稽古来るのよね?悪いんだけど…」
「ああ、はい、わかりました」
昼の方用の和菓子が足りない模様。羊羹でもいいようだ。であれば…。
途中、日本橋で下車して購う。
早上がりした分時間に余裕があってよかった。
先生宅にいつもの時間につけそうだ。
到着、食事中の先生方に挨拶して羊羹を手渡す。
「あら、あらあら、綺麗ねえ」
「ほんとだねえ、これはいいね」
「お父さんが食べちゃったのよ~それで足りなくなっちゃったの」
「律が車乗って行ってるし買いにいけなくてねえ、助かったよ」
おや、またお出かけか、律くん。
「じゃ私たちお昼食べてるから、お水屋お願いね」
はいはい。
道具を用意して炭も確認する。
食事を終えた八重子先生に確認してもらう。
これで良いということで羊羹を切っていただく。
「おや、山沢さん。あんた芋餡は食べれたんだっけ?」
「あ、食えますじゃなくて食べれます」
「じゃ今日は誰かに濃茶練ってもらおうかね」
「いいですねえ。あ、できれば澁口さんがいいですね、あの方の美味しいから」
「そうだねえ」
しばらくして生徒さんが来られ、八重子先生と共にお稽古開始。
絹先生は外出、上の先生のところへたまにお稽古に行かれるその日らしい。
あそこ岡崎さんも来るらしいからちょっと心配なんだが。
止めるわけにも行かないし。
お稽古がすすみ、主菓子をいただいて澁口さんに濃茶を練っていただく。
美味いなぁ。でも二人で飲むのに五人分で点てた模様で、多い。
正客役は二口で渡してくれたから沢山いただくことに。
ま、いいけど。美味しいし。お正客との問答を聞きつつ。
さてさて順繰りに数人の生徒さんのお稽古も終わり、
私への厳し目の稽古も終ったので水屋をしまった。
そろそろ絹先生も帰ってくるかな?
お台所を手伝う。今日のお夕飯はなんだろう。
かぼちゃの炊いたんと肉豆腐とぬたとかぶのお味噌汁とポテトサラダ。
なぜそこにポテトサラダ。いいけど。
作り終えて居間に戻ってお茶をいただく。
「絹先生遅いですね…」
「たまのことだからお友達と話が弾んでるのかもしれないね」
「そうですねえ」
頭をくしゃくしゃと撫でられた。
「先に食べるかねえ、孝弘さん呼んできてくれるかい」
「はい」
呼びに行く。
「絹はまだ帰らんのか」
とニヤッとされてしまった。わかってていってる絶対。
絹先生がいない中での食事はやはり微妙だなあ。
早く帰ってきて欲しいなあ。

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