折角の土曜に一人寝、日曜は掃除、食料買出しとかしょうもない。
翌週は月曜仕事、火曜仕事・お稽古、水曜仕事・検査に行く。
「土曜に恋人とsexしたいんで結果わかり次第連絡いただけますか?」
と医者に言うと電話くれることになった。
即日分は陰性、感染の恐れはない可能性が高いとのこと。
翌日も仕事、稽古。
先生からキスされそうになるのをかわして帰宅する。
金曜の仕事は連休前で大変だった。
土曜日、先生が今日は朝から家に来る。
そわそわしていると医者から電話、すべて陰性とのこと!
良かった、今日も触れないとか辛すぎるからな!
八重子先生に連絡すると良かったねと言ってもらえた。
しばらくして駅に着いたとの先生からの電話を貰いいそいそとお迎えに行く。
さっそく携帯からかけてくれたようだ。
回収して玄関を閉めた途端、後ろから抱きしめてうなじにキスする。
片手を身八つ口から入れて乳を揉む。
先生が喘ぎ身をよじる。
ちゃんと乳首のリングもつけてくれている。
「こんなところで…だめよ…」
「はい。ベッド行きましょう。我慢できない」
そのまま押し倒したいのをぐっと我慢して着物を脱ぐのを手伝い、
ベッドに入るのを待つ。
「ねぇ、どうしてキスもしてくれなかったの…嫌いになっちゃったのかと思ったわ」
「その話は後で」
とにかく抱きたい無理我慢できん。
キスも、愛撫もすべて強めになってしまい、先生の息も荒く。
先生が逃げそうになるほどに抱いてしまった。
少し収まったので懐に抱いて先生が落ち着くのを待つ。
「ひどいわ…」
「すみません。一週間出来ないとやっぱ無理です」
「どうして? なんでキスもしてくれなかったの?」
「実はですね…」
と説明する。
「もうっ そんなところ行って! だからって…」
怒られてしまった。
キスをしてその口を封じ、たっぷりと楽しむ。
押しのけようとしていた腕がしがみつくようになったころ唇を離した。
「ばか…キスなんかでごまかされないわよ」
「ごめんなさい。あなたが好き過ぎて我慢できませんでした」
「根津。今の内に行かないと駄目ね」
「はい?」
「だって…明日だと立てそうにないもの」
「あ…ですね」
ヤりまくっちゃいそうだからな、夜。
着物を着てもらって、私も衣服を改めて根津美術館へ行く。
井戸茶碗展。
名碗が沢山沢山並んでいる。
先生は楽しげだ。
茶会で練るならどの茶碗が手持ちの道具に合うだろう
そんな感覚で眺めていると聞いた。
そうか。茶会を主催する側からの感覚か。
確かに点てるときに当たりが悪くてだまが出来やすい茶碗あるな。
ああいうのはどんなに見た目が良くても駄目だ。
って程度の考えではないということか。
井戸茶碗は私は好きじゃないが、結構な人数が観覧していることを思えば、
深い考えを持って見に来ている方も多いということか。
私に取っちゃ茶碗は持ったときの感触、飲むときの口当たり、だまにならない。
そんな程度しか重要視してないが。
美術品を見る目を持たない私にとっては楽しむ先生を見る場でもある。
「ねえ山沢さん、これ。こういうの私好きなんだけど」
どれどれ?
「ああ、これですか。んー」
「でもこういうのに合うお道具がないわねえ」
「あ、細川さんの茶会のときにこういうの使ってましたよ、たしか」
「流石は、ねぇ」
いろんな井戸茶碗を鑑賞して、疲れた頃帰ろうということになった。
「どこで昼食べます?」
「あのね、ここ」
とメモを見せてくれたのは駅にも近いところ。
お友達に聞いたそうだ。お勧めのランチのお店。
行ってみるとなるほど先生が気に入りそうな。
流石はお友達だなぁ、よくわかっているんだな。
お魚のランチとお肉のランチを一つずつ頼む。
出てきた量を見て私は一品も注文。オムレツ。
先生はデザートにパフェを、私は蕨餅。
蕨餅が先生の前に置かれてしまった。
イメージだろうな、お魚食べてた着物美人はパフェじゃなく蕨餅なんだな。
先生がくすくす笑う。
それが綺麗で可愛くて、つい微笑んでしまう。
デザートも美味しくいただいて外へ出る。
昼はまだ暖かく、少し歩かない?というので表参道を歩く。
ヴィトンやディオール等々ブランドショップを見たが欲しいものはなかったようだ。
欲しいものがあれば買ってあげるのだが。
まあ女性は見て歩くの好きだからなあ。
「そろそろ帰る?」
「もういいんですか?見たいものとか有るならいいですよ」
「だってお買物なら他の人ともできるもの」
「可愛いこと仰る。じゃ帰りましょうか」
先生から手を繋いできて、嬉しいなあ。
電車を乗り継いで自宅へ。