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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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翌朝起きて、初夢を問う。
私の夢には茄子と扇が、先生は茄子だったらしい。
いやに頬を染めて言うので詳細を伺えば茄子の使い方は俺と同じだったようだ。
あれだ、以前に変なビデオ見せたからだろう(笑)
さすがに賀茂なすではなかったようだが。
「じゃ…濡れてる?」
と股間の辺りに軽く手を持っていったら泣きそうな顔をされてしまった。
「酷いわ…人を淫乱みたいに…」
いんら…っておい。そこまでは言ってないぞ。
「淫乱って言うのは、そういう夢を見たからしたくなった、して欲しいと。
 皆が居るのなんか構わない、隣の部屋にいてもいいとかなら淫乱ですよね。
 あなたは違うでしょう? 濡れる濡れないは生理的反応ですよ」
となだめて、それは言わずに先に見た夢の方を人には言うといいでしょう、と。
先の夢は家族皆で温泉旅行とか。
「温泉は熱くはなかったですか?」
「ううん、いいお湯だったわよ?どうして?」
「熱い湯だと健康状態に注意のサインだったかな、と」
「あらそうなの?山沢さんと二人で露天風呂にも入った夢だったわよ」
何度か入ったからなあ。
「さて、そろそろ起きますか」
「そうねえ…もうちょっとだけ」
寒いから布団から出たくないだけなのか、俺の懐にいたいのかどっちだろう。
触って煽ると後で怒られるしなあ。
「ねぇ先生。夢の通りにしていいですか? うち来た時」
「怒るわよ」
やっぱりそうだよな。
「はいはい、わかってますよ」
「わかってるなら言わないの。恥ずかしいんだから」
「というか恥ずかしがってるのが可愛いんですよねー」
「馬鹿…」
「早くあなたを抱きたいな。こうやって懐に、というのもいいけれど」
あ、顔埋めちゃった。
相変わらず恥ずかしがり屋で可愛いなあ。
ピピッと5時半のアラームがなる。
あきらめて起きて身づくろいをすることに。
さっさと用意して台所へ。
雑煮の支度やお重への詰め直しなどをして食卓に出す。
律君たちも起きてきて雑煮と御節をつつく。
食事もひと段落して洗い物を済ませるとそろそろお年始に。
黒紋付に着替えて先生のお供をする。
うん、先生、綺麗だなぁ。
先生の先生に当たる方のお宅やご親戚、ご近所のお茶仲間さんのおうちなど。
すっかり昼になって帰途に。

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