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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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先生のお宅に戻ると司ちゃんが来ていた。
おお、振袖姿だ、可愛い。というか綺麗かな。晶ちゃんは可愛い感じになるが。
司ちゃんにもお年賀を。
「あーおなかすいたわ~」
「ですねー、さっさと着替えましょう」
先生を脱がせ、小物を片付ける。
それから俺。
袴の紐を解いて、袴を取る。
それを先生が畳んでくれている間に帯を外す。
司ちゃんが変な顔で見ている。
先生が甲斐甲斐しいのに違和感を覚えているのか?
礼装用の長襦袢を脱いで普段の長襦袢に袖を通す。
脱いだものを先に片付けよう。
「早く着なさい、風邪引くわよ」
と先生に止められてウールの着物をざっくり着る。
先生にちょいと手直しをされて。
お昼ごはんお昼ご飯♪
「いらっしゃい、遅かったね」
「忘れ物しちゃったのよ~司だけ先に来させたんだけど。あけましておめでとう」
「あら斐姉さん、あけましておめでとう」
「明けましておめでとうございます、斐さん」
「山沢さんだったかしら?明けましておめでとうございます」
「兄さんたちは?」
「そろそろ来るんじゃないかしら」
「先食べちゃいましょうか?」
台所へ行ってお重とお雑煮の支度をお手伝い。
ああ腹減った。
玄関で声がする。皆そろったのかな。
食卓にお重とオードブルを出して、お雑煮も出して行く。
ぎょっとしてるのは洸さんだな。
「母さん、お客さんなんじゃないの?律にでもやらせたら?」
「あの子はいいんだよ」
「八重子先生、孝弘さんは?」
「部屋で食べるって、律に渡してくれるかい?」
「はーい、律君、これよろしく」
最後に自分の雑煮を用意して食卓につく。
環さんの横か、まぁいいけど。
私の雑煮に変な顔を。まぁこれは仕方ない。
味噌漬けはそれなりに人気である。
「やっぱり母さんの雑煮がうまいなぁ」
あぁ、そうだよなぁ。嫁さんのとやっぱりどこか違うんだろうな。
嫁実家と折衷したりするし。
私は先生の作る雑煮と自分の作る雑煮と両方いただいてるが。
先生はうちのはもう食べたくなさそうだったしな。
箱根駅伝を見つつ、先生の末っ子振りを楽しむ。
やっぱり末っ子で甘やかされてるんだなぁ。
本人たちにそのつもりはなくとも。

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