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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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「ね、俺とするの、いやですか?」
「いやじゃないわよ…兄さんに聞こえたら困るって言ってるのに」
「聞こえないようになら良いの?」
頬を染める。
「恥ずかしいから今日はよして。お願い」
「仕方ないな。今日だけですからね。明々日はしますよ?」
「抱き締めるだけじゃ駄目なのね…」
「というかむしろ抱き締めてるとしたくなって困るというか」
「だったら別の布団」
「は嫌ですね。困るけど別の布団で寝るくらいなら我慢するほうがましです」
ぽふぽふと先生に布団をかぶせて抱き込む。
ぬくい。寒いときは人肌最高!
軽くキスして、おやすみなさいと言えばおやすみなさいと返って来る。
髪をなでればすぐに寝息。
いつも寝つきが良くてうらやましい。
俺はいつも先生の胸や尻を触りたくなって悩ましく寝つきが悪いから。
それでも良く寝て朝になり、朝御飯の支度をして食事をとる。
そろそろ帰ろうかと言う開さんを引き止めて、このあたりに部屋はないかと聞く。
ワンルームでいいから防音。
明日会社に戻ったら探しておいてくれるそうだ。
もしなかったら施工もありと言うことで近場の部屋もピックアップを頼んでおいた。
そのまま一緒に外出する。
このあたりの煙草屋に刻み煙草を求めて。
4,5件回るがどこにもなく、昼過ぎに戻るとお昼が用意されていた。
あーきつねそばだ。甘きつね。うまい。
昔きつねそばを頼んで刻みきつねが出てきて、困ったことがある。
「外寒かったでしょう? あったかい物がいいかと思って」
「ありがとうございます。また寒波とか言ってますよね」
「これからまだ寒い2月が待ってるかと思うとぞっとするね」
「確かにいやですね。仕事も昔から二八の月はお客さんが来なくて余計に寒いです」
「へぇ客商売はそういうんだねぇ」
「寒いと買い物行くの、嫌になるでしょう?暑いといやになるでしょう?」
「ああ、たしかにそうだねえ」
「明日はあったかいといいですねえ。
 皆さん寒い外に順応した格好なさるから暖房難しいですよね」
「炭の熱気もあるからねえ、今日はあったかいうちにお帰り」
「そうね、夜はもっと寒いわ。風邪引かないようにね」
「はい。名残惜しいですが早めに帰ることにします」
玄関に出る前にディープキスをして、では明日と別れた。
電車に乗って帰宅して、寒々しい部屋に暖房を入れる。
結局軽く一度しただけの連休だった。
また、うちにつれてこなきゃな。

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