「愛してる、絹」
「もう…やぁね…」
ディープキスしつつ乳首をまさぐる。
ぎゅっと肩をつかまれて、唇を離された。
首筋を舐める。
「えっ!ちょっとまって!」
「へ?」
「うそっ…」
身を捻ってテレビを見ている。
「え、このニュース朝からやってましたよ?」
「そうなの?やだ、知らなかったわ」
苦笑して俺のシャツを先生の肩に掛け、膝から降ろして立つ。
先生がそのままテレビに見入っている間に着物を片付けた。
「テレビ、もういいでしょう?ベッドに行きませんか?」
「あっ、ごめんなさいね。つい」
「…ああでも素肌にカッターシャツも色っぽいな」
頬を染めるくせになんでまたテレビを見るんだ…。
「だってこのドラマ見たかったの…ね、お願い」
「しょうがないなぁ。でもそのままだと風邪引くから。寝巻着てください」
「うん」
そういったままテレビを見て動かない。
寝巻きを取りに行って渡すと着替えてくれた。
番組表を見ると1時間物か。
仕方ない、一緒に横で見るのがいいだろう。
って突っ込みどころの多いドラマだなぁ。
しかしこれ、いまの化学屋が当時に行って研究したら面白いだろうな。
ってこれ続き物なのか。
消化不良だ。まぁ結構良い部類のドラマだな。
忘れなければ来週も先生と見てもいい。
しかしだな。
こんなもの見てすぐやる気になれんじゃないか…。
トイレに先生が立ったのでテレビを消して、寝巻を着た。
って俺も行っておかねば。
入れ替わりに行って、戻るとすでに部屋の電気を消されていた。
寝間の豆球がついている。
ベッドに座って髪を解いている先生にキスした。
もうちょっと待って、と言うので眺めているとアレがサイドテーブルにおいてある。
「…なぜここにアレ」
と呟いたら俺が食卓に置いていったから、とか。
「納戸に捨ててこなかったんですか? 使っていいのかな」
先生は一気に胸まで赤く染まった。
「その、使わないでくれたほうがいいけど…」
「じゃどうして持ってきたの?」
「だってご飯食べるところにあんなの…」
そっちか!
「居間でするのはイヤだった?」
「ごめんなさい」
「ま、予想はしてましたが。
布団の有るところ以外ではしちゃいけない気がするんでしょ?」
うん、とうなづく。
「俺はそういうあなた、好きですよ。でも居間で恥ずかしがるあなたも好きなんだ」
「よくわからないわ」
「あなたの羞恥心、感じてるところも好きだと言ってるんですよ。
大胆な所も好きですけどね」
「大胆?」
「大胆になってる、と思いません?
わざわざ俺の家に抱かれに来て。俺のベッドに一緒に入るんだから」
「あ……そうね、そうよね」
自覚はなかったのか。