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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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207

ご馳走様をしたあと食器を洗ってお茶をいただいてゆっくりと。
律君は大学へ行って孝弘さんは離れで寝ている。
外は冬だがややつぼみが膨らんできていて、春が近づいているのを知る。
さて。掃除でも手伝おうか。
茶室の畳の掃き掃除をしたり、廊下の拭き掃除をしたり。
洗濯物は手伝わせてくれないからなぁ。
しかし座敷箒なんてこの家の掃除するようになって初めて使ったんだよな。
お掃除もあらかた終って片付けて手を洗い、居間に戻るとお買物行かない?と言う。
今晩はカレーだそうだ。
ジャガイモにんじん玉葱を籠に入れ、ルーを買い、肉のエリアへ。
私が牛肉のスライスを手に取ると不思議そうな顔をする。
「お昼にお肉食べたいの?」
「いやカレーに…」
「普通豚肉でしょ?」
「あ、そうか、関東は豚肉ですね」
「京都は牛肉なの?」
「関東は豚肉、関西は牛肉だったかと思います」
「そんなところも違うのねえ…どうしようかしら」
「別に豚でいいですよ。先生のカレー食べてみたいですし」
あ、なんか照れてる。
牛肉を戻して豚肉を…どれがいいんだろう。
肩ロースのスライスがいいらしい。
ついでにお昼何にしよう、と言うのでかしわの唐揚がいいというと何それって言われた。
鶏の唐揚、と言い直すと籠に入れてくれ、買物を済ませ帰宅。
さっと唐揚とご飯とお漬物でお昼を済ませ、カレーの下ごしらえにかかる。
ジャガイモやニンジンの皮をむいたり玉葱を刻んだり。
豚肉を炒めて皿に上げ、そこに玉葱を投入し炒める。
しっかり飴色になってから野菜をいれ、炒めて炊きこむ。
火が通ったらルーを溶かして火を止めて一旦冷ますことにした。
味がしみるのを待つばかり。
すっかりカレーのにおいがする。
おいしそうだ。
先生が繕い物や半襟付けをしているのをぼんやり眺めて幸せな気分なる。
ん?針に糸が通らない?はいはい。
通してあげて繕い物再開。
八重子先生はテレビを見ている。
まったりと時間が進み、はや暮れてきた。
目が疲れる、と繕い物を終えた先生にお茶を入れた。
一服して、台所へ。
付け合わせを用意するのを手伝う。
律君が帰ってきたのでカレーに火を入れて夕飯。
ご飯をいただいて少しゆっくりとくつろぎ、帰る時間だ。
明日も来るから、と別れて帰宅する。
翌朝仕事を済ませばまた先生のお宅へ。
木曜の生徒さんにも火曜と同じようにすませた。
ゆったりと先生と八重子先生とで時間を過ごし食事をいただいて帰る。
金曜は仕事を済ませたら昼寝、食事、また寝る。
最近はもっぱらこうだ。
寝れるときに寝る、それが必要だ。
そしてそんなに忙しくもない土曜の仕事を終えて先生のお宅へ向かった。

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