忍者ブログ
百鬼夜行抄 二次創作

let

伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

228

律君が手を洗ってきて、孝弘さんを呼びに行く間に配膳する。
うまそうだな。
先生は胡麻和えを俺の分だけ先に小鉢にとってくれる。
最低これだけは食え、と言うことだ。
小鉢から先に頂き、青椒肉絲を食べる。合間に更に胡麻和えを。
美味しくいただいてご馳走様を言い片付ける。
洗い物を終えて居間に戻り団欒に混ぜてもらった。
テレビを見ているうちに先生が思い出した。
「ねえ山沢さん、明日浴衣縫わない?寝るときの」
「あ、いいですね。でも反物がないですよ」
「買いに行きましょうよ。律もいる?」
「えっいらない、僕はパジャマでいいよ」
「そう?」
お風呂を沸かして順番に入り、各々部屋へ。
先生方と一緒にしばしおしゃべりをして、そろそろ寝る時間だ。
昼、楽しんだのでスキンシップの範囲でいい。
懐に抱いて、キスして撫でる。
先生もそれくらいで良いようだ。
息も穏やかだし、鼓動も早くはない。
先生がうつらうつらして、そのまま一緒に寝た。
翌朝、すっきりと目が覚めるもやはり寒い。
布団から出たくない。
と言えば私も、と先生が言い顔を見合わせて笑う。
時間も時間、あきらめて布団から出た。
最近先生は俺の部屋である程度身づくろいをする。
暖房を入れてない部屋で着替える気にはなれないよね。
俺の支度は手早いのでとっとと台所へ行き、朝食の支度にかかる。
というか寒いのには慣れている。
八重子先生も出てきて、お味噌汁や玉子巻を作ってもらった。
先生は居間に暖房を入れ、食卓を拭いたりお茶碗をだしたりしている。
律君が起きてきて、孝弘さんを呼びに行った。
てきぱきと配膳されている。
「お父さん、部屋で食べるって」
「じゃ持ってって頂戴ね」
お盆に孝弘さんの分載せて、渡す。
「あ、先生、味噌汁」
「あら、そうそう、やあね」
先生の分を孝弘さんに回されて、律君が運んでゆく。
俺は台所へ行き、孝弘さんの汁碗に味噌汁をついで先生の前へ置いた。
お二人とも変な顔をされる。
「なにか?」
「いやなんでもないよ」
律君が戻ってきて朝食を取る。
やっぱりうまいな。
和食の朝食はなんかいいよね。
お漬物で〆て洗い物に立つ。

拍手[1回]

PR