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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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湿布貼ってあげるからおいで、と八重子先生に呼ばれてあちこち貼ってもらった。
水屋の始末が済んだ様で、お夕飯の時間になるからと先生がご飯を炊いている。
孝弘さんへはラーメンライス作戦だ。
今夜は味噌ラーメン。
先生はこんなの食べるの久しぶりだわぁ、最近のは美味しいのね、なんて仰ってる。
玄関に物音。
「ただいま」
「あら、律。良く帰って来れたわねぇ」
「うん、送ってもらって何とか。いつもの3倍くらい時間かかったんだけど」
「おかえりなさい、律君」
「あ、山沢さん。こんばんは。
 家が気になるからって環伯母さんに言われて帰ってきたんだよね」
「うちの雪かきは山沢さんがしてくれてねぇ、助かるよ、本当に」
「あ、そうなんだ。ところで何食べてるの?僕もおなかすいた」
「ラーメンよ、作ってあげるわ。一つでいいの?」
「なんでまたラーメン? ああ、うん、一つでいいよ」
「だってスーパーに何もないんだもの。お漬物も昨日で終わっちゃったし」
手早く作って先生が戻ってきた。
律君は熱いラーメンをすする。俺はぬるいラーメンを。
お風呂を立てて食事が済んだ律君を風呂へ。
順次入り先生が仕舞い風呂となった。
布団に入る。
身じろぐと痛む。筋肉痛め…。
先生が懐の中でくすくす笑っている。
キスするのに首を動かしても痛い、と思っていると先生からキスしてくれた。
「明日は痛くないといいわね」
「本当に」
「明日、行っちゃうの?何時から?」
「夕方からのつもりでしたがこれではね、昼ごろから出ようと思います」
「そう…。私も行けそうなら明後日のお昼までには行くから」
「だめでもこれそうでも連絡くださいね。迎えにいけたら行きたいですし」
キスされた。
「行けなくても浮気、しないでね」
「しませんよ。大丈夫」
「本当?」
「あなたほど可愛いと思う人はいません。だから大丈夫ですよ」
頬を染めて大変に可愛らしい。
背を撫でようと思ったけど痛い。痛いけど頑張って背を撫でた。
「そろそろ寝ましょう」
「そうね、おやすみなさい」
寝る前にもう一度、とお願いしてキスしてもらう。
今日はしたくとも何も出来ない。
懐に抱いて、温かさと匂いを楽しめるだけでもまあ幸せだからいい。
おやすみなさい。

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