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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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翌朝、目が覚めたが先生はまだ寝ている。
時計を見れば6時半、まだいいか。
うつらうつらと二度寝を楽しむ。
次に起きたときは先生は風呂に入っていて風呂場に近寄ると一緒に入ろうと仰る。
まぁどうせ洗顔しないといかんからと一緒に入り、ほんの少し胸など触って楽しんだ。
「昨日はごめんなさいね、眠くて」
「しょうがないですよ、別にね、どうしても昨日しなきゃいけないわけじゃないし」
「でもしたかったんでしょ?」
「まぁね、でも土曜日の夜でもいいですよ」
「今日はいいの?」
「明日朝に先生がお稽古できそうな気がしません」
「あら、それは困るわね」
くすくすと笑って着替えて朝ご飯を食べに出る。
「やっぱりご飯は二人で食べる方がいいわ」
「そうですね、昨日はお一人でしたし」
昨日の朝は一昨日の夜入った懐石の店で昼はカフェに行ったらしい。
朝起きて飯食ってそれから風呂入ってゆっくりして、着替えて飯食って行ったとか。
「一人でホテルにいても面白くないのねえ」
「でもここ色々ありますでしょ?龍村の古袱紗とか宝石とか」
「あ、お茶買ったわよ。お抹茶になるボトル」
「なんであれを。歌舞伎座に売ってましたよあれ」
「あら、そうなの?でも面白いわよね」
「ま、それなりに美味しいですしいいんですが。宝石いりません?」
「していくところがないわ」
「…指輪とか」
「買ってくれるなら古袱紗の方がいいわよ」
連泊、と言うことで朝食の中身が変更されて懐石の店で美味しい朝ごはんをいただいた。
その後、土産物ブースを物色する。
お母さんに、といくつかお菓子などを買って送ってもらう。
古袱紗をこれが良いと言うものを2枚購入した。
そろそろ帰りましょ、と言うので部屋に戻って帰り支度をする。
荷物を纏め、フロントから先生のお宅へ送ることにした。
俺の家では不在が多いからだ。
10時、まだ早いけれどチェックアウトして駅へと向かう。
指定席をとりたいと思ったが1時間ほど先の新幹線のようだ。
それでいいからと発券してもらい、駅の茶房でお抹茶とお菓子をいただいた。
そして改札をくぐり、中で駅弁を物色する。
これが良い、と二つ別のものを買い込みホームへ。
5分ほどで来て、乗り込んだ。
さすがに平日の昼間、すいてる。
自由席でも良かったかもしれない。
「ねぇ、俺の部屋来ますか?それともそのまま帰ります?」
「部屋行ったら明日の朝までに帰してくれないんでしょ?ダメよ」
「そいつは残念」
そんな話をしつつお弁当をいただいて、時間が過ぎる。
後もう少しで東京駅だ。
惜しい。
もっと二人でいたい。
先生はそうでもないようで、明日も逢えるじゃないと仰る。
ここは我慢のしどころなのか。
頭を撫でてもらって土曜日までお預け、と言われた。
頑張ろう。
東京駅に着き、先生は一人で帰れるからと私を置いて帰宅の途につかれた。
いつまでも見送っていても仕方ないので自宅に帰る。寒い。
部屋が暖まると眠気。
もうフテ寝しよう。
小一時間してメールが鳴る。
先生から無事家に着いたとのお知らせ。
よしよし。
ちゃんと着替えて布団にもぐりこむ。
まだ時間は早いけれどおやすみなさい。

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