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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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「おなかすいた…」
八重子先生は呆れた顔をしてる。
お昼にはまだまだ時間が有るなぁ、かといってお櫃にご飯は残ってない。
「喫茶店、行きますか? それとも何か買ってきましょうか」
「着替えるの面倒よ…買ってきて」
「はいはい。何がいいですか?」
「ホットケーキ」
「…作ればいいんですね、わかりました」
冷蔵庫を見て卵と牛乳はあるか見る。
卵はあるけど牛乳がないな。
バターあったかな。
あるね。
じゃ買うものはホットケーキミックスと牛乳とシロップと。
外、寒いなあ。
と買物に行って、戻ってすぐに台所に入り、混ぜて混ぜて焼く。
「あ、いい匂いー。あれ、山沢さんが焼いてるの? おばさんは?」
「司さん。こんにちは。居間にいらっしゃいますよ」
「あ、そうなんだ。じゃぁ」
ん、焼けた。お皿に乗せて。バターとシロップ持って。
居間へ行こう。
「あれ、おばさん。珍しいですね、寝巻きのままって」
「あぁ司ちゃん…こんにちは」
先生の前にホットケーキを置いてシロップとバター、ナイフとフォークを置く。
「おいしそう」
先生が嬉しそうに食べている。
「おいしいわよー」
「山沢さん、まだあります?」
「ミックス? まだあるよ。卵もあったと思うけど」
「あんた作ってやってくれるかい?」
と八重子先生が言うので腰を上げて再度台所へ。
司ちゃんが着いてきた。
さっきと同じようにしてもう一度焼く。
出来たのを渡して洗い物。
台所から戻ると3枚焼いたのに先生は全部食べたようだ。
と思ったらお父さんに1枚食べられたという。
いつの間に。
「絹、あんたもうちょっと寝といで」
「うん、そうするわ」
「歯、磨いてからじゃないと虫歯なりますよ」
「あらそうね…昨日も磨いてないものね」
洗面所へ行って、それから寝間に行くのが見える。
「おばさん、具合でも悪いの?」
「二日酔いだよ」
「えぇー、珍しい。そんなになるまで飲むなんて」
「お茶だと思ったらお酒だったんでしたっけ?」
「あー、飲み会でウイスキーの水割りがウイスキーの焼酎割にされてたりするけど。
 そんな感じ?」
なにその濃いの。
「いやウーロン茶を頼んだらウーロンハイになってただけだよ。
 今の学生はそんなことしてるのかい? 危ないねえ」
うんうん、危険すぎる。

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