カラカラと玄関の音。
「八重ちゃんいるかしら」
おっとご友人か。
お茶を出すと八重子先生から先生とあちらの家に居るようにと言われた。
内密のはなしかな。
ということで移動して鍵を開けて中に入る。
少し違和感。なんだろう。
ああ。シーツの色が変わってる。
カチャカチャと先生が鍵を閉め、後ろから抱き着いてきた。
ふっと笑っているとうなじをなめられた。
「何をしてんですか…」
そのまま右手が俺の懐へ…残念ながら晒越しである。
「したいのかな?」
「ううん、なんとなく」
「俺は…あなたを抱きたくなった」
「えっ、まだ明るいわよ」
「あなたが俺に触れるからですよ。さ、脱いで」
ちょっと引いてるようだ。
「もたもたしてるとそのままでやりますよ。俺はそれでもまったく…」
言ってるうちに脱ぎ始めた。
そのままは嫌なようだ。
着物を脱いで長襦袢を脱いでちゃんと衣桁にかけて帯も畳んで。
待ってるのがなんともね。手持ち無沙汰でいけない。
脱いでそのまま、と行きたいけれど。
肌襦袢姿の先生を膝の上に乗せて胸を弄る。
上がる声に煽られてもっと、と思う。
もっともっとなかせたい。
腰巻を脱がせて膝立ちにさせ股間に顔を埋める。
「こんな格好いや…」
「いやと言う割には…随分と。期待してるんでしょう? ほら」
突起を摘んで苛めながら中を抉るとお尻の穴までひくひくとしてて可愛い。
ちろり、とそこを舐めると悲鳴を上げて膝立ちが崩れてしまった。
はずみでぐりっと中を抉ってしまったようでちょっと痛かったようだ。
中を痛めつけるのは好みではない。
今日のところはこれまで、だな。
まだ逝けてないようなので突起を弄って逝かせて、仰向けにさせる。
涙目になってるのが可愛くて、まぶたにキスをしてみた。
するり、と先生の手が俺の背に回る。
唇を合わせていると先生の手が下りてきた。
そっと俺の股間を触る。
「……やっぱりやりたいの?」
「あ、違うの、ごめんなさい。なんとなく触っただけよ」
なんとなくねぇ。
先生を上にして転がると重みが心地よい。
「ねえ先生、今度21日、梅を見に行きましょう。八重子先生と孝弘さんも一緒に」
「いいわねえ。あ、お墓参りどうしよう…」
「お彼岸か。忘れてた。先生のお父さんがしてる最中に出てきちゃ困るな」
がつんっと殴られた。
いてててて。
「先生最近暴力的…」
「そういうことをあなたが言うからでしょ」
「ね、俺のこと好き?」
「何よ突然。好きよ。あなたは?」
「俺も好きですよ。愛してます」
「ふふっ」
さっき殴ったところを撫でられてキスされた。
たまに行動がつかめない。
先生の携帯がなる。
八重子先生からでそろそろ戻ってOKとのことだ。
さっとシャワーを浴びてもらって着物を着なおして戻る。
中でお茶をいただいて、さ、俺はそろそろ帰りましょうかね。
「じゃまた火曜ね」
「はい、ではまた」
別れて帰宅する。
メシを適当にとって布団にもぐる。
なんだかんだ疲れるわけで。
おやすみなさい。