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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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さて本日は決算だ。
事務方が今日は早くから事務所に立てこもってピリピリしている。
大変そうだなぁとは思うものの、現場だと別にやることはない。
普通に買って普通に売るだけだから。
事務方が早く現場事務を終らせたいようでせっつく。
と言うことで早く仕事も終わり、ゆったりした気分で帰宅した。
良い天気だ。
せっかくだから散歩しようかな。
ぶらり、ぶらりと歩く。
帰って昼寝をして。
良い気持ちだ。
夕方一度起きて食事を取る。
ごはんと鯛のお造り、味噌汁。
さっと簡単に食べて。
布団にもぐった。
明日は…先生、もう生理終わってるのかな。
ちょっとメールしてみよう。
暫く待つと明日には終わりそうとのお返事だ。
うーん、微妙。
少々まだでも俺は構わないんだけどね。
それよりそろそろお花見したい、とメールに書いてある。
今週の土曜日かな…。
明日その話を詰めましょう、と送って俺は寝ることにした。
風呂は明日!
おやすみなさーい。
さて、本日エイプリルフール。
と言うか本日より消費税増税の話で持ちきりで、嘘をついて遊ばずに仕事が終りそうだ。
先生の教室では洒落っけのある人や余裕が有る人も多いからやってるかな?
シャワーを浴びて先生のお宅へ。
「こんにちはー」
「はい、こんにちは」
「あ、山沢さん、こんにちは。お久しぶりね~。丁度よかった~これ教えて~」
朝の生徒さんだが、どうやら最近スマホを入手したようだ。
「ああ、これはWiFiが飛んでないと…えぇと、WiFiがわからないですか。
 おうちに光回線とかネットとかされてます? ああ、で、それは無線でネットしてる。
 その無線をWiFiっていいます」
「あらじゃうちじゃないとだめなの?」
「駅とか、マックなんかは公衆無線回線ありますからそれに繋がると思いますよ」
「そうなのね~ありがと。じゃあ先生、失礼しますね。山沢さんもまたね」
ま、実はこの家にも無線は飛んでるわけだが。
じゃないとタブレット使ってられん。
「スマホって面白そうだねえ」
「あー…機能は多いですよ、でもあの小さい画面ですからね。
 指先が鈍くなってると使いにくいですよ。
 むしろ私の持ってるやつより少し小さめが使い勝手がいいと思います」
「山沢さんのそれ、電話できないだろ」
「出来ますよ」
「画面に向かって会話するの?」
「別にそれでもいいですし、イヤホンとマイクがセットになったのをつけて、
 それで会話してもいいですし…あ、それとこのタブとは無線で連携できますからね」
こんなの、と鞄からヘッドセットを出してみせる。
「既に連携されてるのでこれをつけて…画面から呼び出します」
先生の電話が鳴る。
「廊下のあちらまで行きますのでそれから出てみてください」
廊下の端から通話開始。
「聞こえますか?」
「聞こえるわ! 凄い。ほら、お母さん、これ出てみて」
「八重子先生聞こえます?」
「本当だねえ、へぇ~」
「じゃ切りますよ」
終了して横へ戻る。
「ただこれ、鞄に入れたままで通話できるんですけど…へんな人に見えるんですよ」
「…そうかも。独り言に見えるわよ」
「回避するのに携帯のモックといって模型みたいなものがありまして。
 それを手に持って耳に当てるというワザもありますが」
「まぁその話は後にして早くご飯食べないとお昼の生徒さん来ちゃうわね」
では俺は水屋を。
「あ、山沢さん、今週は荘り物中心にって決めたからよろしくね」
「茶筌荘りとかですか?」
「そう」
「わかりました、用意します」
水屋で状態の良い茶入と茶杓、茶筌と茶碗と水差しを用意した。
稽古が始まって今日は先生も気楽そうだ。
普段は上の方の手前に近づくに従い、やはり緊迫感が出てくる。
簡単なお点前でも生徒さんには優しいけれどきっちりお稽古されている。
楽しそうにお稽古されてるのを見ているのも幸せで。
皆さん帰られてから私のお稽古は厳しくて。
お稽古が終ってからその落差にちょっと拗ねたら笑われた。
苦笑してお夕飯をいただく。
先生がお風呂に消えて、八重子先生は町内会の会合へ。

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