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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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300

しばらくして先生がお風呂から上がってきた。
「あら、おばあちゃんまだ帰ってないの?」
うわ、色っぽい。
するり、と私の横に座ってきて…ドキドキしてしまう。
「先にあなた、入ってきたら?」
「あ、いやしかし。それでは風呂掃除が」
「明日するわよ」
「だったら…一緒に入ればよかったですね」
「あら」
頬を染めてる。うー可愛い。
裸なんてそろそろ見られ慣れてるだろうに。
「じゃあ先にいただくことにします」
ふっと笑って湯に入りに行った。
しっかり温まって体を拭いて出ると律君。
なんでか風呂から出たときに会うのは通り道だからだろうか。
いい加減見慣れろ青少年(笑)
「お先、頂きました」
八重子先生が戻ってきてた。
「はいよ。じゃ入ってこようかねえ」
くしゃくしゃっと八重子先生に髪をなぶられた。
なんだろう。
まぁいい、と先生の横に座る。
すぐに先生がもたれてきた。
「そういえば。アレ、終ったんですか?」
「ん? ……あぁもうちょっとかしらね、明日くらい?」
あ、なんか耳赤くなってる。
「ふぅん…ところでですね」
「な、なに?」
「さっきから先生、俺の手敷いてるんですよね、結構痛いんです」
「あらっ」
慌てて膝を浮かせてくれて手を抜けた。
「ごめんね、凄く赤くなってるわね」
「ちょうど膝の下、って奴ですな」
「あ、ねぇ。律がこの間からあなた見ると横向いちゃうんだけど…何かあったの?」
「ああ、律君はなんというか間が悪いってのかな、あれは。
 丁度風呂上りの裸に近いときに出くわすんですよ。
 見慣れてないんでしょうね。先生も裸でうろつかないから」
「あらやだ、あなた裸見られたの? も~ダメよ、ちゃんと着なさいよ」
浴衣の合せをキリキリと〆られてしまった。
「暑いんですよね」
そのまま引き寄せる。
「すぐ冷えるくせに…ダメよ?」
「冷えたらあなたで温まろうかな」
「ばか」
きゅっ、と太腿をつねられて笑って手を離す。
「あとで、ね。今は律君もまだ起きてるからこんなところではダメでしょう?」
「そうよだめよ」
暫くおしゃべりを楽しんで、そろそろ戸締りと火の始末をしましょ、と立つ。
よし、玄関OK。
お勝手もOK、火の始末は先生がOKを出した。
居間へ戻ると八重子先生がおこたに。
「戸締り・火の始末大丈夫です」
「はいはい、じゃあんたらはもう寝ると良いよ。ここは私がするから」
「はい、お願いします。ではおやすみなさい」
「おやすみなさい、お母さん」
「はい、おやすみ」
八重子先生はどうやらテレビが見たかったようだ。
「昨日はお母さんずっとテレビ見てたわよ…歌番組で古い曲ばかりしてたの」
「上海帰りのリルとかですか?」
「私お風呂入ってて途中からだったから昭和44年あたりだったわよ、見たの」
「あ、その辺ですか。おひまなら来てね…あれは30年代だったかな」
「鼻歌で歌ってたわよ、朝」
「へぇ、一緒に見たかったなぁ」
「あなたそんな歌も歌えるのねえ…歌じゃないけど来て欲しいときもあるのよ」
「呼んでくださればすぐにでも」
話しつつ布団を敷いて寝床の用意を整えた。
少しおしゃべりをして、先生はトイレに立つ。
やはり少し冷えてきたな。
昼はあんなに暖かかったのに。
先生が戻ってきて、抱き寄せる。
そっと障子を閉めた。
「まだ、終ってないわ…だめ」
「どれどれ?」
布団の上に押し倒して股の間に頭を突っ込む。
「なんだ、本当にあと少しなんですね」
「わかったんならはなして、あ、ちょっと…ん…だめ、汚いわよ…」
懐から手拭を出して先生の尻の下に入れ、あそこを舐めて楽しむ。
なんだかんだ言ってそれなりに先生も気持ちよくなってくれて。
だけどキスしようとしたら本気で嫌がられた。
「口をすすいできて頂戴よ、お願いだから…」
仕方なく起きて洗面所へ。
口を漱いでから部屋に戻る。
先生は乱れた寝巻きを直していて、うん、それも綺麗だ。
後ろから抱きしめてうなじを舐める。
「もぅ、だめよ…土曜日ならあなたの家かあの部屋行ってあげるから。
 ね、今日はもういいでしょ」
「勿論土曜日もしますけど…もっとあなたを抱きたいな」
胸に手を差し入れて揉む。
上気して色っぽくて。
キス、それから徐々に手を下にやる。
お腹もすべすべして気持ちいいが浴衣が邪魔だ。
脱がせて裸にして。さっきの手拭は一応のためもう一度敷いておいた。
先生の反応を見つつ中に指は入れない。
別に入れなくても逝かせることは簡単だし。
生理中に入れると細菌感染したりするって聞く。
免疫が落ちてるらしいから。
中に入れたいけど我慢し、たっぷり先生の身体に触れていると先生も幸せそう。
嬉しくなる。
沢山キスもして、そろそろ、と逝かせて。
声を上げたそうで、せつない顔がまた愛しい。
後始末をしているとダメって言ったのに、となじられた。
「も一度しましょうか」
「えっ…」
身体をよじって逃げようとしてて、思わずくすっと笑ってしまった。
「しないから逃げないでいいよ」
「ほんとにしない?」
「そうだな、嫌がったらするかも?」
「いじわる…」
「おいで」
そろりと懐に身を寄せてきた。
きっとされるのかされないのかドキドキしているんだろう。
暫く抱き込んでゆっくり腕を撫でて。
先生が落ち着いたころ、寝巻きを着るように言い、俺は洗面所へ手拭の始末に立った。
大して汚れてはなくて少し石鹸で揉めば綺麗に落ちた。
部屋に戻るとやはり恥ずかしげにしてて、ほんっと良い。
劣情をそそるというか。
だけどこれ以上は我慢、土曜日まで待て!だ。
手拭を干してから布団にもぐれば、そっと横に入ってくる。
何かしようと思う暇もなく寝息が聞こえてきた。
相変わらず寝つきがいい。
でも俺もうちょっとしたいんだよなー…仕方ないか。
我慢して寝る努力をして、寝た。

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