快く食べ終わって帰宅する。
「んー、寒かったわねー外」
「お湯落としてないならもう一度入りますか」
「そうしましょ」
そうぬるくなってはいないが温めなおし、脱いで二人ではいる。
浴槽が大きいのは別に要らないと思ってたけどこうなるとやっぱり良いものだ。
炭酸タブを投入してみた。
股間に泡が直撃して慌てるのが可愛くて抱きしめちゃったり、そのままキスしたり。
「ねぇ久さん…好きって言って」
「どうしたの? 珍しいな」
「たまには言って欲しいのよ」
「可愛いな、女の人ってそういいますよね」
「ねえ」
「好きだよ、愛してる。あなただけをね」
「本当?」
「本当。どうしたの? 今日は」
「だって私…あなたがしたいこと出来ないから…」
「してるじゃないか。こうやってあなたを抱いたり泣かせたり」
「雑誌に載ってるようなこととか…。我慢してるんでしょ」
「…何読んでるんだか」
「ベッドの下にあった雑誌…ああいうの、したいのよね?」
「されたいんですか?」
慌てて首を振る。
「俺ね、確かにしたいことは沢山ありますよ。
でもね、あなたがこうやって俺を愛してくれてるのに…、
あなたの意に沿わない事したくないって大抵は思ってるんですよね」
「でも」
「今のところは大丈夫、しなくても」
「いつかはするの?」
「どれのことをいってるんですかね」
どの雑誌を見てそういってるのかがわからん。
アナルフィストとかの特集の雑誌だったらそれはかなり先生には怖いと思う。
「ま、とりあえずそろそろ風呂から出ないとのぼせそうです」
「うん…」
風呂から出て、暑くて裸でいたら浴衣を羽織らせられた。
「ね、どの雑誌見たんです?」
肘を取ってベッドに連れて行き、座らせてどの本のどのページか言わせた。
凄く恥ずかしそうで可愛くていい。
こういうのもありだな。
指定された雑誌の、このページ、と言うのを見た。
…なんだこりゃ。
うーん。これを俺がやりたがってるように思ったのか?
「さすがにこれはやれないな…というか俺、どっちですか。食う方か食わせる方か」
「あ、よかった…」
「良かったじゃないよ…あぁ、気抜けした。衛生的にありえん」
「だってあなた、この間アレ終ってないのに舐めたじゃないの…」
「アレは別に雑菌とか問題ないでしょ。これに比べりゃまだ小便飲む方が雑菌少ない…。
あぁ、そっちならあなたできるかな?」
「え、ちょっと、いやよ、そんなの…」
「ってかね、Mさんでもないのにこんな雑誌読まないで下さいよ」
「だってあなた、どういうことしたいのか興味があって」
「好奇心、猫を殺す。知らないほうがいいですよ、あなたは」
「知らないことされるのは怖いわ」
「知ってるほうが怖いことだってありますよ」
だからたまにビデオを見せたりするんだが。
「怖いのはいやだわ…」
「気持ちよくしてあげますよ」
そっとキスをして。
ベッドに押し倒した。