忍者ブログ
百鬼夜行抄 二次創作

let

伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

320

虫やしないに美味しく食べ終わって少しゆったり。
「そろそろお買物行きましょ」
「あ、はい」
「律ー、あんた何か食べたいものある?」
「…冷しゃぶかな。この間テレビでしてた奴」
「春キャベツのかしら、わかったわ」
キャベツうまいよな、この時期。
お買い物についていって先生の荷物もち。
豚のスライスとキャベツを2玉と卵を買った。
それ以外に人参葉、かぶ、ウインナー。
何作るんだろう。
台所に入り指示通り下拵え。
人参葉はおひたしに。
かぶとウインナーでスープ。
それから湯通ししたキャベツのざく切りを下にして上に冷しゃぶを乗せ、
更に温泉卵のようにしたものを乗せてある。
うーん、うまそう。
そしてやっぱりセンスがいい。
盛り付けで結構変わるよな。
お夕飯をしっかりいただいて明日の仕事、頑張って来てね、と見送られて帰る。
帰宅したらすぐに寝て明日に備えた。
木曜日。やはり仕事は暇だ。
桜も終った。
暇していると社長からお話が。
来月営業強化で木曜の昼2時まで営業かけろと。
こりゃ水屋が出来ないな。先生に言わなきゃいかん。
変わりにやっぱり月曜行こうかな。
でもそうすると木金と逢えなくなる。悩ましい。
仕事が終って帰宅し、身を清めてお稽古へ。
いつものように生徒さん達のお稽古を見守り、帰られてからが俺のお稽古。
涙目直前程度が先生もわかってきたようだ。
少しの手加減を加えてもらえてる。
お稽古が終わり、夕飯をいただいた。
その後先生方にご相談。
来月までに対応策を考えてくださるそうだ。
とりあえず今日のところは帰宅して、土日かな。
本日は雨。
花粉があまり飛んでないから会社の人もくしゃみをしていない。
仕事もやっぱり雨だから暇で。
バカ話をしつつ仕事の時間は過ぎて行く。
今日の昼は何を食べようかなぁ。
チャーハンと餃子でいいや。
帰り道で食べて帰宅。
少し昼寝をしよう、とベッドにもぐりこんでいると先生からメール。
お昼ごはんの写真。
すっかり使いこなしているようだ。
食後なのに美味しそうに感じる。
食べたい、とメールして昼寝。
ふと物音で目が覚めた。
ベッドから這い出してみると居間で先生が新聞読んでた。
「あら起きたの?」
「なんで?」
「食べたいってメールしたじゃない。持ってきたわよ。今食べるわよね」
マジか。
ちょっと待ってて、と鍋を温めて食卓に並べてくれた。
ちょうどお八つ時でおいしくいただいて。
汁まで飲んだら笑われた。
「他所ではしませんよ? でもあなたの味付け美味しいから」
「あらあら」
にこにこと笑っている先生は綺麗で可愛い。
「それよりこれ食べさせるためだけにうちに来たんですか?」
「そうよ?」
「俺はあなたも食べたいな」
「えっ…そんなつもりで来てないわよ、ちょっとストップ、だめ!」
抱きしめてキスしたら抵抗された。どうしたんだろう。
「お風呂入ってきてないのよ。昨日も入れてないし」
ぶふっと笑ってしまった。
「はいはい、俺がいいって言ってもイヤなんですね? 風呂入ってらっしゃいよ」
くっくっと笑ってると怒ったようなそぶりでお風呂に行った。
可愛いなー。
台所に行ってタッパーと鍋とお皿を洗ってしばし待つと先生が出てきた。
抱かれるために風呂に入る、と言うのはやっぱり恥ずかしいようだ。

拍手[1回]

PR