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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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「お昼はなに作ろうかねぇ」
「本当、主婦は大変ですね。食べてもすぐ次の献立ですもん」
「あんた何食べたい?」
「う、食後に考えられないです。…カレー?」
「……いいけどね、買物行ってきてくれるかい」
「いっつも何入れてましたっけ?」
「肉と人参と………」
と列挙するのをメモに取りお買物へ。
どうせ先生寝ちゃってるし。
俺と八重子先生じゃ会話が変な方向に進みやすいし。
指定されたものを買い揃えて帰宅。
下拵えにかかる。
座り込んでジャガイモや人参の皮を剥いてると孝弘さん。
何かないかと聞くのでさっき買ってきたお饅頭を。
10個入の箱ごと持って離れに戻っていった。
ほんとによく食うな。食後なのに。
剥き終わったころ八重子先生が台所に来て仕込み開始。
先生はまだ寝てるかな。
「あんたも眠そうだねえ。お昼出来るまで一緒に寝ておいで」
「いいんですか?」
「Hはだめだよ」
「あ、はい」
いそいそと先生の元に行く。
俺の部屋にはいなくて先生の部屋かな。
良く寝てる。
そろり、と横にもぐりこんで先生を抱きしめて寝る。
あったかいなぁ。
良い匂いだし。
酒臭さは少しあるけれど。
うつらうつらと眠りに飲み込まれ、美味しそうなにおいで目が覚める。
先生は俺の胸に顔を埋めて寝ている。
「お母さ…えっ?」
ぱっと律君が襖を開けて呼びかけてきた。
「あー…ご飯できた?」
「えーと、はい」
後ろ向いて答えてるのはあれか。律君の位置から俺の胸が見えてるんだろう。
先生をそろりと胸の上から布団に下ろす。
「うぅん…」
起きる? いや寝息。
もう少し寝かせておこうか。
帯を解いて前を合わせ直して部屋から出て台所へ。
カレー皿を配膳する。
うーまーそー♪
「絹は?」
「まだおやすみです」
「じゃ先食べようかね」
ということでいただきます。
「あれ? おばあちゃん牛肉入れたの?」
「山沢さんが買ってきたのが牛肉だったからね」
「関西は牛肉なのでつい」
幸せだなぁ。おいしい。
カレーなんて一人だと作らんから。
ちゃんと買ってきた福神漬も乗せてある。
「おばあちゃんおかわりある?」
「まだ沢山あるよ」
俺が食べ終わった頃先生が起きてきた。
「起こしてくれたらよかったのに」
と言う先生にカレーを渡す。
「あらお肉が牛肉ね。これもおいしいわ」
先生が食べ終わって洗い物を片付ける。
残りのカレーはタッパーに入れて俺が持って帰ることに。
まぁ一人分ちょいではどうにもならんもんな。
スパゲティにして夜食おう。
先生方と団欒を楽しんで夕方帰宅。
スパゲティを湯がいてカレー粉で炒め、そこにカレーを乗せたら出来上がり。
うまい。
満腹になって睡眠。
今日は先生をたっぷり抱っこできたから腕に感触が残っている。
よく眠れそうだ。おやすみなさい。

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