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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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良く寝られなかったようでよく寝返りを打っていた。
ということで布団に置き去りにして朝食を作る。
途中八重子先生が帰ってきたのでお茶碗とか出してもらった。
「絹は?」
「あまり寝られなかったみたいなので布団の中ですよ」
どうせ怪我してるし水触らせられんし。
ご飯が出来たから俺は孝弘さん、八重子先生は先生を呼びに行った。
4人で朝飯を食って八重子先生も通常通りに。
先生はまだちょっと屈託のある顔してるけれど。
洗い物をしたら後は家事だ。
洗濯物を畳んで干す。
下着は八重子先生がすることにして。
天気が良いから昼過ぎには乾くかもしれない。
先生はその間に掃き掃除をしている。
それくらいなら怪我には触らないだろう。
雑巾がけは俺が。
「お昼ご飯どうするー?」
「わしはいらん」
「あら」
「ちょっと出てくる。夕方か夜になる」
何か大物見つけたかな。
「山沢さんあんた何が食べたい?」
「んー…三人、明日お稽古はない……焼肉とかどうですか」
「あら、長いこと行ってないわね」
「そうだね、たまにはいいかも」
「じゃあ着替えるわ。山沢さん、手伝って頂戴」
さっきは八重子先生に手伝ってもらったらしい。
洗える小紋に着替えて帯も洗えるものに。
焼肉も着物で行くのか、凄いな。
八重子先生お勧めの焼肉やさんについた。
肉屋が経営しているらしい。
とりあえず6人前ほどロースやランプなどを頼む。
焼き野菜とかサラダも。
先生方はあまり食べなくて俺は沢山食べる。
「ほら、もっと野菜食べなさい」
先生が俺の更に椎茸やら獅子唐を次から次へと入れてくる。
帰ったら草引きしないと、と仰る。
「だめだめ、傷によくない。俺がやります」
「そんなの悪いわよ」
「治りにくくなってる自覚あるっていってたじゃないですか。とっとと治しましょ」
ということで肉を先生にも食わせる。
良質のたんぱく質を取って早く治すべし。
俺が誘ったので、と支払いを済ませて帰る。
午後は草むしりだ。
野良着に着替えて広い庭の草を取る。
先生にそれは雑草じゃないのっとか言われつつ。
気づいたら夕暮れで八重子先生がご飯できたと呼んでいる。
なにかなー♪
着替えて手を洗って食卓につく。
今日は昼しっかり食べたから軽め、と先生方は野菜中心だ。
俺と孝弘さんにはピーマンの肉詰めがついてきている。
美味しくすべてを食べてごちそうさま。
一服したら風呂だ。
八重子先生と孝弘さんが上がったので先生を連れて風呂に入る。
洗ってあげて風呂から出す。
それから俺。
そして風呂を洗って出た。
ちゃんと八重子先生が浴衣を置いといてくれてた。
羽織って部屋へ寄り、居間へ。
「はい、先生。手」
「先に髪乾かしたら?」
「すぐ済みますから」
昨日のを剥がして傷の状態を見る。
化膿してそうな兆候はないね。
新しいもので密閉。
ごみを捨ててから頭を拭く。
髪が短いから寝る頃には乾いてしまう。
「明日爪切らなきゃ…」
ん?
ほら、と足の爪を見せてくる。
「随分伸びちゃってたわ」
「ほんとだねぇ」
「手の爪は家事してるとあまり伸びませんよねえ」
しかし夜爪はやっぱり切らないんだな。
戸締りに立ったついでに火の元を確認して戻る。
「さ、寝ましょうか」
「そうね。お母さんおやすみなさい」
「ん、おやすみ」
「おやすみなさい」
部屋に連れ立つ。

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