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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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翌朝、出勤。
さすがは土曜日忙しく。
途中先生からメールが来た。
"カツオ食べたいわemoji"
ああ、カツオね、はいはい。
1尾キープしてもらってお仕事お仕事。
終った。疲れた。
魚を持って帰宅する。
先に車に積み込んで、シャワー入って着替えたらお稽古場に移動だ。
ついて渡すと八重子先生がちょっと悩んでいる。
「どうしました?」
「冷蔵庫に入らないからどうしようかねぇ」
「あー。氷いれてきてるんで土間にでも」
そう? といって土間に置いてもらい、手を洗って水屋を用意する。
先生も茶室に戻ってきた。
「あのね、今からの生徒さん、お休みになっちゃったのよ。
 だからあんたの先にみてあげるわ」
「ありゃ。そうですか。じゃ用意します」
手早く用意してお稽古をつけていただく。
終ったころ、次の生徒さんがいらっしゃった。
ナイスタイミングである。
さくさくとお稽古は進んで生徒さんが帰られた。
「さてじゃ仕舞いますか」
「そうね」
「絹ー、あんた片付けて山沢さん台所来て頂戴よ」
八重子先生が茶室に顔を出した。
「どうして?」
「カツオ。私がするより山沢さんのほうが良いだろ」
「あらそうねえ。じゃこっちはしとくわ」
とりあえず汚れて良い服に着替えてからカツオを下ろした。
四分一は炭を貰って叩きに。
後は八重子先生が好きにすれば良いということであらとかを片付けた。
なまり節を作るらしい。
あとヅケとおろし和えにするらしい。
へー。
いろいろにして食うもんだなぁ。
手を洗って服を着替え、食卓を片付けてお箸や取り皿を出す。
しばらくして先生も戻ってきて配膳を始めた。
あ、炒め物の匂い。
と言うことは俺の分かな。
律君が帰ってきて、孝弘さんを呼びに行って。
しばらくしてタタキとかヅケとかお刺身とかになって出てきた。
俺の分には肉野菜炒め。
ごはんをよそってもらっていただきます。
炒め物は生姜の風味がする。
おいしいなぁとにんまり。
「カツオ、美味しいわね」
「うん。山沢さんが持ってきたの?」
「そ、お母さんが食べたいって仰ったからね、良いのを持ってきたんだ」
「1尾丸ごと持ってきてくれたのよ」
「高いんじゃないの?」
「仲卸だからね、そうでもないんだよ」
「後でお支払いするから教えて頂戴ね」
「いいですよ、そんなもん」
「だめよ、私が食べたくて頼んだんだから」
「いやいやいや」
「貰っときなさいよ。いいから」
「そうですか?」
「私から持ってきてっていったのは払わせて頂戴」
「そうおっしゃるなら」
ご飯を食べて後片付けしてまったり。
お風呂、と先生方が入って。
なんだかんだ眠くなってきた。
そろそろ、と先生と布団に入る。
何もしてないうちから腕を噛まれた。
「ん? どうしたんですか?」
「なんとなく…噛みたくなっちゃったのよ」
「じゃなんとなく、ここ噛んじゃおうかなあ」
さわっと股間を撫でる。
びくっとしてか細くダメ、というのが可愛い。
「眠そうだね」
「うん…寝て良い?」
「そういうときもあるよね、いいよ。おやすみ」
「ありがと」
キスだけして寝かせた。
ちょっと物足りないけどしょうがない。
おやすみなさい。

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