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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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朝が来て起床。
出勤。
仕事を適当に終わらせお稽古へ。
到着して居間に顔を出す。
「いらっしゃい」
「こんにちは」
「ちょっとこっち座って」
「はい?」
どうやら八重子先生に夏の間のお泊りについて話してたらしい。
「昨日ほら、虫の話したでしょ。そういえば前にもそういう話してたわよね」
「あ、やっぱり俺してましたよね」
「何か聞いたような気はしてたのよ。それでね」
暫く対策を話して、7月からあちらの家に泊まるかこっちにクーラーか考えることに。
先生はクーラー設置に乗り気だ。
まぁ確かにわざわざと言うのは気術ないのはわかる。
だけどそろそろお稽古の支度をしないといけない。
話の途中だが後の話しは夜と言うことで水屋へ。
用意中に生徒さんの声、先生もあわてて出てきた。
高速で用意する。
うまく先生が場を繋いでくれて間に合った。
後はいつものように生徒さんのお稽古の間に次の生徒さんの用意をする。
何人かのお稽古が終って一息。
「さてと。あんたのお稽古ね…んー、お台子しましょうか。最近してなかったわよね」
「はい。じゃ用意します」
時間に余裕もあるのでセッティングしてお稽古開始。
あれ? 今日はそんなに厳しくない。
こりゃ俺の機嫌を見てるかな。
それなりに手を抜いてもらってお稽古終了。お片付け。
ご飯をいただく。
食事もそこそこに先生が広告を持ってきた。
エアコン、どれが良いかしら、と。
「日曜に電気屋行きましょうよ。現物見たくないですか?」
「ん、そうねえ」
「エアコンつけるの?」
「山沢さん、虫が嫌いなんですってよ」
「蚊帳吊らないの?」
「吊っても虫の気配あるじゃないか。いやなんだよね…」
「へぇ、意外だな」
「あっちの家にっていったら先生がわざわざ行くの嫌だって言うんでね」
「一人で寝るのもいやで虫もいやなんてワガママよねえ」
ほほほ、と笑ってる。
「と言うことで折衷案でね。クーラーつけさせてもらうことにしたんだ」
「障子あけたら十分涼しいのに、夜」
「こればっかりは仕方ないわねぇ」
話を纏めて日曜に家電量販店へ下見することに決めた。
帰宅、部屋が暑い。
クーラーを入れてよく冷えるまで置いて止めた。
おやすみなさい。

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