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百鬼夜行抄 二次創作

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伶(蝸牛):絹の父・八重子の夫 覚:絹の兄・長男 斐:絹の姉・長女 洸:絹の兄・次男 環:絹の姉・次女 開:絹の兄・三男 律:絹の子 司:覚の子 晶:斐の子

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翌朝、食事を取ってすぐに昨日の服を着て庭に下りた。
俺たちが風呂に入ってる間に八重子先生が干してくれてたらしい。
「今日は洗うわよ。はい、これ」
「ゴム手?」
「灰汁でぬるぬるするから使わないと痒くなるわよ」
なるほど。
あとは先生の指示に従って洗って洗って水を替えて。
茣蓙の上に水を切った灰を広げた。
「乾いたら番茶ね」
「とりあえずお昼だね、なんか食べようか」
軽い目のお昼ご飯を食べて
番茶を沸かして回しかけて更に揉む。
何とか日の照っているうちにおおよそ乾いた。
「やっぱり山沢さんいると楽だわねえ」
「そうねえ、助かるわ。律にいつも手伝ってもらってたけど」
服を着替えて先生とお買物へ。
流石に二日続けて店屋物は食べたくないらしい。
でも三人だから簡単にと炒め物にした。
ササッと炒めて食べる。
「たまにはこんなのもいいね」
「ねぇお母さん。明日始末が終ったら山沢さんと遊びに行っても良いかしら」
「いいけどどこ行くの」
「ん、どこか展覧会か何か行きたいわ」
「調べます」
「頼むわね」
にこやかな先生を見てると嬉しくなる。
「遅くなりそうなら泊まって良い?」
「はいはい、好きにしなさい」
ご馳走様をしてお風呂に入りそれから少しおしゃべりをして寝た。

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